熱狂的ファン多数!おしゃれなルノーカングーって燃費はどうなの?
2016/03/29
takeitokiyoto
『ルノー・5』は、自動車会社「ルノー」が生産・販売し、ヨーロッパ中でベストセラーとなった小型前輪駆動 (FF) 車です。調べました、『ルノー・5』の生い立ちから歴史、当時の価格や中古車となった今の価格まで。バリエーションも一杯でした。
ルノー 5(Renault 5 )とは、フランスの自動車会社ルノーが製造したハッチバック型の小型乗用車のことです。
ルノー・5
フランス語では、「5」を“サンク”と読みます。
『ルノー 5』は、フランス語では”ルノー・サンク”、そして日本人の中にも”ルノー・サンク”と呼ぶ人が多いようです。
『ルノー 5』は1972年に発売され、その先進的なデザインと高い実用性から瞬く間にヨーロッパ中でベストセラーとなった小型前輪駆動 (FF) 車です。
ボディサイズは全長3,505×全幅1,525×全高1,400mm、ホイールベース右2,405mm/左2,435mm。 現在の前輪駆動車としては珍しくなったエンジン縦置き配置のレイアウトを持っており、さらに車体前からトランスミッション、デフ、エンジンというあまり例のない配置となっています。
エンジン位置とフロントタイヤ位置の関係からは、フロントミッドシップと言えるのかもしれません。
ルノー5
これはベースとなったルノー・4(キャトル)と同じ構造で、4の先代であるリアエンジンの4CVのエンジン・駆動系をそのままの配置で前に移したことに由来します。そのため室内側にエンジンの一部が食い込んでおり、エンジンの熱が室内に籠もり易く、特に日本の夏季には不向きでありました。
Renault 4CV
スプリングは前後輪とも、スペース効率と乗り心地に優れるトーションバー(ねじり棒ばね)を用い、フロントは縦置き、リアは横置きとされました。 軸重の軽いリアはばねを柔らかくする必要性から、左右ともトーションバーは車幅いっぱいの長さを確保したために同軸上に配置できず、室内スペースを侵食する上下配置は避けて前後方向に並べて取り付けられている。 それに伴い左右のトレーリングアームの支点も同様に前後にずれているため、ホイールベースが左右で30mm異なりました。 これは4から受け継がれたアイデアで、5ではこれに留まらず既存ルノー各車の部品が多用されています。
フランス内外で多数の限定仕様車が発売され、1979年に5ドア版を追加し、内装等が大きく変更されるなどして長年ベストセラーの座を保ったものの、1985年をもって本国フランスでの生産が終了し、後継モデルのシュペール5に引き継がれました。
ルノー シュペールサンク
またR1229モデルがトヨタ・南アフリカでも生産されており、その後もイランなどで生産が継続されましたが、まもなくダチア・ロガンに切り替わる予定だそうです。
type R 1229
シュペール5(Super 5 )は、5(サンク)の後継車種にあたるFFでハッチバック式の小型乗用車です。
Renault Super 5
当時のルノーはモデルチェンジとともに車名を変更するのが通例でしたが、この5に限っては大ヒット作であるため車名を踏襲したのです。
正式には旧モデルと変わらず単に5(サンク)という名であったが、区別をするためシュペールサンク(Super 5 )と呼ばれたのでした。
シュペール5のエンジンは、956cc、1,108cc、1,397ccとそのターボ付き、1,721ccのガソリンエンジン、1,596ccのディーゼルエンジン。
駆動系は大きく変更され、横置きとなりました。
Renault Super 5 with clio sport engine
1984年10月 - 発表され、旧モデルに続きベストセラーとなり約400万台が生産されました。
1987年 - マイナーチェンジが実施され、前後バンパー、フロントグリルなどが変更され、真ん中にあったルノーのバッジが左側に寄せて装着されました。
1990年 - クリオが発表されその座を譲りましたが、シュペール5の製造はスロベニアで1996年頃まで続けられたそうです。
Renault Clio
『ルノー 5』が日本に輸入され始めたのは1976年。
それまでの日英自動車に代わり、新たにルノーの代理店になったキャピタル企業がそれまで扱っていたミニの代わりに取り扱いを始めたのでした。
『ルノー 5』の輸入初期には、排ガス規制のために取り付けた触媒が高熱を発し、塗装にヒビが入る、ボンネットに触ると火傷するなどの問題が起きていました。
その後フランス本国仕様をベースに外観を変更し、また品質向上のための改善も進められました。
後に右ハンドルのAT仕様やアルピーヌ仕様(後にターボ付きになる)、さらに5ドアも輸入され、5ターボ2も少数輸入されたようです。
『ルノー 5』のシュペール5には、幾つかのバリエーションが派生しました。
≪バカラ(Baccara )≫
シュペール5の豪華装備車。
高級小型車の元祖となりました。
≪GTターボ≫
旧型の5ターボとは全く関係がなく、単にシュペール5のスポーツモデルです。
外観はオーバーフェンダーやサイドスカート、スポイラー付きバンパーなどで差別化され、馬力も115PSまで上げられました。
≪エクスプレス(Express )≫
1986年発表のシュペール5をベースにしたモデルで、商用がメインだが、貨客兼用や乗用もあります。
シュペール5の生産終了後はスペイン、ブラジル、アルゼンチン、台湾で生産が継続され、マイナーチェンジでエンジンの変更や跳ね上げ式バックドアが加わるなど、カングーの登場までその役割を果たしました。
ここでは、『ルノー 5』の新車価格を調べてみたいと思います。
しかしながら、『ルノー 5』が製造を終了されてから二十数年が経っており、なかなか当時の価格等が記載された資料に行き当りませんでした。
とは言うものの、調査を進める中で次のような記事を発見しました。
グレード 排気量 ミッション 乗車定員 ドア数 駆動方式 価格
≪GTターボ (MT)≫
1397cc MT 5 3 FF 2,894,400円
≪GTターボ (AT)≫
1721cc AT 5 5 FF 2,624,400円
≪GTターボ (AT)≫
1721cc AT 5 3 FF 2,570,400円
≪バカラ (AT)≫
1721cc AT 5 3 FF 3,002,400円
≪GTX (MT)≫
1721cc MT 5 3 FF 2,332,800円
≪ファイブ (MT)≫
1389cc MT 5 3 FF 1,706,400円
ということでした。
最後になりましたが、『ルノー 5』の中古車価格がどうなっているのかを調べたいと思います。
国内の中古車価格掲載サイトを調べてみると、数件の掲載登録があります。
そのうちの一件の一部を掲載します。
≪ルノー 5≫
●本体価格:128万円 (税込)
●年式: 1991年
●走行距離: 7.5万Km
●車検: 車検整備無
●排気量: 1397cc
●ミッション : MT
●ハンドル: 左ハンドル
●乗車定員: 5人
●ドア枚数: 3枚
≪ルノー 5≫
●本体価格:78万円 (税込)
●年式: 1991年
●走行距離: 16万Km
●車検: H28.4
●排気量: 1390cccc
●ミッション : MT
●ハンドル: 左ハンドル
●乗車定員: 5人
●ドア枚数: 3枚
≪ルノー 5≫
●本体価格:48万円 (税込)
●年式: 1989年
●走行距離: 6.3万万Km
●車検: 車検整備別
●排気量: 1700cccc
●ミッション : MT
●ハンドル: 左ハンドル
●乗車定員: 5人
●ドア枚数: 3枚
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