いすゞが産んだ稀代の名車ベレット！　ベレットの評価あれこれ

いすゞ　ベレットの評価に入る前に、名車といわれるベレットのことを軽くおさらいしておきましょう。

いすゞ　ベレットは1963年から1973年まで販売された小型車です。発売当初は4ドアや2ドアのセダンでしたが、1964年にレースからフィードバックされた走行性能を持つ2ドアクーペが発売されるとたちまち人気車となり、以降は2ドアクーペが主流となります。

2ドアクーペのベレットGTは国産車では初めてディスクブレーキを採用した車です。

このベレットGTは現在でも評価が高く、多くの愛好家に大切に乗り継がれています。

いすゞ　ベレットはFRで88馬力の1.6LツインキャブOHVエンジンを搭載したモデル「GT」と、同じくFRで120馬力の1.6L直列4気筒DOHCエンジンを搭載したモデル「GTR」の2つのモデルが主流でした。いずれも、1tを切る軽量の車重でスポーティな走りを得意としています。

いすゞベレットの価格をご紹介しておきましょう。

【いすゞ　ベレットのメーカー希望小売価格】
ベレット1600GT　86万円
ベレットGTR　116万円

この価格は最終モデルの価格です。
当時の高級車クラウン・スーパーデラックスが112万円ですから、GTRがスペシャルティカーだったことがよく分かる価格設定ですね。

さあ、いすゞ　ベレットの評価に入りましょう。
最初の評価項目は走行評価です。「レースからフィードバックされた走行性能」に期待大です。

「１９０Kmまで位の高速安定性が高い。操作感がダイレクトで、動きもキビキビとしている。オーヴァー・ステアリングな特性も私好み。空力特性も良い。アクセルを踏んでいると、いくらでもスピードがでる感じ。」

「クラッチが重い、限界を超えると極端なオーバーステアになる。」

「レーシーな計器類を眺めながら運転席でハンドル握るだけで気持ちが高ぶります。カチっとしたシフトを手にアクセル踏み込んで加速していくだけで大満足です。」

いすゞ　ベレットの走行評価は期待通りかなりの高評価でした。
軽量で小型なので運転しやすいようですね。

続いていすゞ　ベレットの2つめの評価項目は燃費性能に対する評価です。
古い車なので、燃費評価は少々厳しいかもしれません。

評価コメントを見る前に、いすゞ　ベレットの燃費と実燃費についてご紹介しておきます。

【いすゞ　ベレットの燃費】
残念ながら、当時のカタログには燃費の記載がなく、いすゞ　ベレットの燃費は不明です。

【いすゞ　ベレットの実燃費】
8.98 km/L～12.21 km/L（平均　11.08 km/L）

実燃費は思いの外悪くありません。MTということも影響しているようですね。

「燃費もあまり良くないです。」

「燃費の部分が若干気になります」

おっと、いすゞ　ベレットの燃費評価はかなり厳しい評価となりました。
30年以上前の車なのに燃費10km/L以上なのは立派だと思っていたのですが、今の車と比べられてしまったようですね。

気を取り直して、次の評価に入りましょう。
いすゞ　ベレットの3つめの評価項目は乗り心地に関する評価です。
30年以上前の車なので、これも厳しい評価があるかもしれません。

「サスのストロークが短く、しかも固いので、悪路での乗り心地はよくありません。」

「長距離運転していても疲れない。 視界も良いので走りやすいです。」

いすゞ　ベレットの乗り心地評価は少し割れましたね。
スポーツ走行の得意な車なので、足回りは硬めです。低速の悪路はおそらくとても乗り心地が悪いと思います。低評価のコメントもこの点を指摘されていました。
ただし、高速道路では硬めの足回りは安定性につながるので、乗り心地は悪くないといことですね。

いすゞ　ベレットの最後の評価項目になりました。ベレット　オーナーによる愛車への総合評価です。
愛あるコメントがあると良いな…。

「東洋のアルファロメオ！　渋い、かっこいい、わくわくする車です。維持は大変ですが座るだけで走らせるだけで楽しくなってしまう」

「外観がシンプルなデザインなので飽きがこないです。 ハンドリング性能が良いのでドライブに最適です。」

「デザイン、走りともバランスがとれていてとてもいい車です。運転していて楽しくなる車です。」

いすゞ　ベレットの総合評価は、やはり高い評価でした。
「東洋のアルファロメオ」というコメントに筆者は泣けました。
30年以上経っても、車好きを引きつけるいすゞ　ベレットはまさに名車ですね。

いかがでしたか？
いすゞ　ベレットをいろいろな視点から評価してみました。

ベレットは素敵な車でしたね。

皆さんも、自分好みの素敵な車、見つけてくださいね。