スズキエアトライサー 東京モーターショーに登場した新型ミニバン
2015/11/03
kimi.u.
かつてスズキからツインという車が販売されていたことを皆さんはご存知ですが?町でたまーにみかけるチョロQのようなあの車です。販売から年数もかなりたっており、乗っている人も少ないスズキのツインですが、その可愛いボディに詰まった魅力を紹介します。
スズキ ツイン
スズキからかつて販売されていたツイン。
スズキのツインが発売された期間は2003年1月~2005年9月までとかなり短い期間でした。しかし、現在まで大切に乗っている方はまだまだたくさんいますね!
広さや快適性能が求められる最近の軽自動車とは異なり、スズキ ツインの乗車定員は2人、2,735mmの短い全長と丸みのある外観が特徴です。
小回りもばっちり
最小回転半径はスズキのキャリィと同じなんです。
既存のフルキャブオーバー型軽トラックと同等かそれ以下の数値(2003年当時)を持ったショートホイールベース(1,800mm)のため、最小回転半径はフルキャブオーバー型軽トラックとほぼ同等の3.6mです。小さいボディだからこそなせる業と言ったところでしょう。
スズキ ツイン
スズキのツインは内装もスッキリしています。
スズキ ツイン
スズキのツインでびっくりするのが荷室部分です。
バックドアが開くのではなく、ガラスが開閉するのです。ボディが小さいので大きなものを乗せるということはないと思いますが、荷室は意外と広いとユーザーの声があるようです。こういう面白い発想がスズキらしいなと感じます。
スズキ ツイン
スズキのツインの荷室はハイブリッドと異なります。
左がガソリン・右がハイブリッドです。比較画像を見てもわかるように、ハイブリッドはバッテリーが後ろにあるので荷室がほとんどありません。中古車でツインを検討されている方はチェックポイントですね。
スズキ ツイン
実は軽自動車で初のハイブリッドはツインだったのです。
先ほど荷室を紹介した際に気づかれたかもしれませんが、スズキのツインはガソリン車とハイブリッド車が選べたのです。
スズキ ツインのハイブリッドのエンジンは最大出力32kW(44馬力)の3気筒DOHCエンジンと、エンジンとトランスミッションの間に最大出力5kWのモーターを搭載してエンジンをアシストします。ツインのハイブリッドの蓄電池は他社の一般的なハイブリッド車と異なり、二輪用MFバッテリー(鉛蓄電池)をHV向けに改良した物が使用されていました。
しかし、エアコンやパワステなどの装備が備わる「ハイブリッドB」(4AT)は139万円と値段が高かったこともあり受注生産となり、2005年の2月に廃止されてしまったのです。
スズキ ツイン
スズキのツインの魅力は可愛さだけじゃないんです。
最近の軽自動車から考えるとスズキのツインはとっても良心的な価格設定なんです。パワステ、エアコンやスピーカーなど、装備を極限まで省いた「ガソリンA」(5MT)グレードは、車両本体価格は49万円となります。
ただし、パワステやエアコンなどを標準装備としている量販モデル「ガソリンB」(3AT)は84万円と、グッと高くなります。ツインはほぼ手作りで生産され、販売目標も200台でした。生産限界は500台くらいと言われていたので、コストがかさむのも仕方ないのかもしれませんね。
スズキ ツイン
スズキ ツインのユーザーの声を調べてみたので紹介します。
たしかに見た目は玩具っぽいなと感じます。ボディカラーの塗装のせいかもしれないですね。
今も大切に乗っていらっしゃるユーザーはやはり自分好みに手を加えている方が多いようです。
まず、小さいから荷物が乗らないのは当たり前、と思いきや、助手席のシートが倒れることや余計な装備がないため、意外に多くの荷物が詰めます。また、二人乗りに割り切っているので、室内も十分な広さがあります。対面交通の道路でUターンができるのがこの車の大きなポイントだと思います。
ツインの見た目とは裏腹にしっかり荷物が乗ること、見た目通りの小回りがきくことがユーザーの心をつかんでいるポイントなのかもしれませんね。
スズキ ツイン
小さなボディにロマンがたっぷり詰まったスズキのツインのまとめです。
スズキから販売されていたツインについて紹介しましたが、いかがでしたか?
遠出にはちょっと厳しいかもしれませんが、一人でちょい乗りするには価格も燃費もとっても魅力のある車だと思います。
現在は中古でしかツインを手に入れることはできませんが、乗って楽しい1台だと思いますので是非検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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