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最小出力の車、スズキ・ツインとは

世の中のスーパーカーってどのくらいの出力なのか、高出力だとやっぱいい走りするんだろうな、そんなことを考えていると、じゃあ最も出力が小さいくるまって何だろうと思ってくるものです。国産の車で最も出力が小さいのはスズキのツインハイブリッドBでした。ではどのような車なのでしょうか

スズキの軽自動車

スズキ・ツインは国産軽自動車のなかでは最小サイズであり、全長は2,735mmと非常に小さいため回転半径も3.6Mととても小さくなっている。1999年に東京モーターショーで参考出品されてから、2003年にガソリンA,ガソリンB,ハイブリッドA,ハイブリッドBの4種類が発売されたが、2005年には生産が終了するという、スズキのなかでは非常に短命な車種であった。

非常に小さいツイン

国内最小サイズの軽自動車である

スズキ ツインは乗車定員は2人で、2,735mmの短い全長と丸みのある外観が特徴で、既存のフルキャブオーバー型軽トラックと同等かそれ以下の数値(2003年当時)を持ったショートホイールベース(1,800mm)のため、最小回転半径はフルキャブオーバー型軽トラックとほぼ同等の3.6mとなる。
また、ハイブリッド車で34km/L(10・15モード、「ハイブリッドA」)、ガソリン車でも26km/L(10・15モード、「ガソリンA」)と低燃費である。
当初、ガソリンエンジン車(以下ガソリン車)のほか、市販の軽自動車で初となるハイブリッド車があったが、高価で売れず後者はその後受注生産に変更し2005年2月に廃止され、一般車の方も販売不振で同年6月末を以って生産終了、そして同年9月末を以って販売終了となった。 発売開始から短命に終わった同社の四輪車としてはマツダ・オートザムAZ-1のOEM車種にあたるキャラ以来10年ぶりとなった。

価格、燃費

市販の軽自動車として初めてハイブリッド車があったツインであるが、発売当初はガソリン車は価格が非常に安くガソリンAは49万円ガソリンBは84万円であるが、ハイブリッド車は139万円と高くなっている。また、非常に燃費はよく、10・15モードでリッターあたり34kmの当時としては超低燃費を達成していた。そのため、維持費となる自動車取得税も軽減される。

特徴と現在の中古車価格

スズキ ツインは最大出力32kW(44馬力)の3気筒DOHCエンジンのほか、ハイブリッド車はエンジンとトランスミッションの間に最大出力5kWのモーターを搭載してエンジンをアシストする。ハイブリッドの蓄電池は他社の一般的なハイブリッド車と異なり、二輪用MFバッテリー(鉛蓄電池)をHV向けに改良した物が使用されている。この12Vバッテリーを8個直列したバッテリ・ブロック(96V)を2つ直列することで192Vとしている。 駆動方式は前輪駆動のみで4WDの設定はない。
ボディタイプは2ボックス2ドアの2シーターセダンで後部は荷物の出し入れができるようにするためガラスハッチが開くのみである。スピードメーターはセンターメーターを採用している。
軽自動車で徹底的に小さくしてあるため、長距離のドライブには向かないものの近所に買い物に出かけるのならとても小さく回転半径も小さいためちょうどよくセカンドカーとしてよいだろう。この小ささからか、最大出力は32kWの3気筒エンジンであり、非常に出力が小さい。前輪駆動のみであり、ハイブリッド車は最大出力5kWのモーターを搭載している。

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