スバルのフラッグシップモデルセダンレガシィB4。その実力は?
2015/11/16
日野義之
スバルのアイサイトで決まりです。こんなに信頼できる検出方式なのは、スバルのアイサイトだけですし、事故った後まで、考えられているんです。アイサイトの開発で、前も後ろも、走るも止まるも、まっすぐも曲がるも、いろいろな方面を適切に制御してくれるようになりました。
スバルのアイサイト(EyeSight)は、富士重工業と日立製作所・日立オートモティブシステムズが開発した衝突被害軽減ブレーキシステムのことです。
スバルのアイサイトシステムイメージ
スバルのアイサイトシステムは、車内前方に装備されたステレオカメラで前方を監視し、障害物を三次元的に認識することで、自動ブレーキ、クルーズコントロール等を制御する「運転支援システム」をコンセプトに開発されています。
スバルのアイサイトシステムは、富士重工業が製造しスバル(SUBARU)ブランドで販売する乗用車に装備されていて、市販車用に実用化された世界初のシステムでもあるんです。
車、歩行者等への衝突の可能性が高いとスバルのアイサイトシステムが判断した場合、警告音と警告表示によって運転者の注意を喚起します。
回避操作が行われない場合、対象との相対速度が30 km/h 以内であればスバルのアイサイトシステムが自動ブレーキを働かせて被害の回避、軽減を行うほか、それ以上の速度であっても被害の軽減を行います。
また、運転者がブレーキを操作した際は、スバルのアイサイトシステムは倍力装置で急ブレーキをアシストします。被害軽減の制御は0-100 km/h までの速度に対応しています。
これを、スバル・アイサイトシステムの「プリクラッシュブレーキ」と言います。
スバルのアイサイトシステム ぶつからない技術 プリクラッシュブレーキ
スバルのアイサイトには、前方を走行中の車両を検知し、車間距離を保つようクルーズコントロールシステムを制御する機能もあります。
スバルのアイサイトシステムを使用中に、ドライバーの操作で加速し140km/h以上になった場合は、クルーズコントロールは自動解除されます。
高速道路や自動車専用道路でのスバル・アイサイトシステム使用が前提の機能ですが、アクセルとブレーキ操作が頻繁な極低速域でのノロノロ渋滞の運転も快適にします。
この機能を、スバル・アイサイトシステムの「全車速追従機能付きクルーズコントロール」と言います。
スバル・アイサイトシステムは、白線やガードレールをもとにして道路形状を把握するためカーブに強く、別の車線を走っているクルマと、同じ車線を走っているクルマを識別し追従し、別の車線から割り込んできたクルマにも素早く反応し、追従走行します。
スバル・アイサイトシステムト ついていく技術 全車速追従機能付クルーズコントロール
スバル・アイサイトシステムは、高速道路や自動車専用道路での走行時、ステレオカメラで走行車線両側の区画線を認識してステアリング操作のアシストを行い、車線中央維持や車線逸脱抑制がロングドライブでのドライバーの負担を大幅に軽減します。
スバル・アイサイトシステムの「全車速追従機能付クルーズコントロール」をセットし、約65km/h以上で走行している場合、スバル・アイサイトシステムは車線内中央を維持するようステアリング操作のアシストを行ったり、車線からはみ出しそうになると注意を促します。
それと同時にスバル・アイサイトシステムは、ステアリング操作のアシストを行い、車線からの逸脱を抑制し安全運転を支援します。
アイサイト はみ出さない技術 アクティブレーンキープ
前方の壁や生け垣などの障害物が検知され、誤発進したとシステムが判断した場合、警報音と警告表示で注意を喚起すると同時に、エンジン出力を抑え発進をゆるやかにします。
最新版では、Rレンジの状態で アクセルの急な踏み込みを検知した場合も、同様に制御してくれます。
この機能は、「AT誤発進抑制制御」とか「AT誤後進抑制制御」と呼ばれます。
アイサイト 飛び出さない技術 AT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御
アイサイトは車両のふらつきや車線からの逸脱を検知すると、それをドライバーに知らせて回避操作を促します。
また、信号待ちで先行車が発進しても、自車が発進しない場合も先行車の発進をお知らせてくれます。
この機能を「警報&お知らせ機能」といいます。
アイサイト 注意してくれる技術 警報&お知らせ機能
現在最新車両に備わっているスバルのアイサイトには、ver.3が搭載されています。
その間、数々の機能が新規開発され、文字通りバージョンアップしてきたアイサイトですが、実は前述した機能以外にもユーザーが忘れているであろう機能があるんです。
しかも、その機能はver.1より備わっている機能なんです。
それは、広告やセールスではあまり謳われていないのですが、衝突回避動作を以ってしても事故が回避できず、エアバッグの作動などある一定の条件を満たすと、衝突前後のステレオカメラによる映像およびECUから取得可能な車両情報(ステアリング切り角、エンジン回転数、アクセル開度、ブレーキ、シフト状態)などのデータが記録される機能です。
これを「衝突事故発生時の記録保持機能」と言います。
取扱説明書には記載されているのですが、あまり認知されていないなんて、開発者の立場になったら悲しいですネ・・・・!
事故らないように・・・、ないように・・・・との願いで開発してくれた技術者さん達にお礼とともに、謝罪をしつつ、スバルのアイサイトを便利に使いたいものです!!!
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