2015/11/29
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スバルブラットを知っているのは、あまりいないかもしれません。なぜならスバルブラットとは、日本のスバルディーラーでは販売されていないからです。でもスバルブラットは模型やミニカーになったほど、印象的なクルマなのです。そこでスバルブラットについて、ぶらっと語ります。
スバルブラット
スバルブラットはピックアップ型乗用車です。
スバルブラットのベース車
セダンのスバルレオーネをベースに、ブラットが誕生しました。
ブラット(BRAT)は、スバルブランドを展開する富士重工業で生産されていた、レオーネベースのピックアップトラックである。輸出専用車種で、日本国内販売は行われていないが、逆輸入されたものが少数存在する。「BRAT」は、Bi-drive Recreational All-terrain Transporter の頭文字に由来する。
スバルの輸出仕様のため、ブラットは日本であまり馴染みがありませんでした。
しかし少量のスバルブラットが逆輸入されています。
スバルブラット
アメリカの街並みに溶け込むスバルブラット。
アメリカでは若年層を中心に、パーソナルカーとしてのピックアップトラックの需要があり、日本車の輸入が本格化した1970年代に入ると、日本製のリル・ハスラー(Li'l Hustler:ダットサン・トラック)、トヨタ・トラック(トヨタ・ハイラックス)、シボレー・LUV(いすゞ・ファスター)などのミニピックアップトラックが好調な販売を記録していた。
アメリカのピックアップトラックは日本でいう軽自動車。スバルブラットのようなピックアップは税金が安いのです。
スバルブラットの荷台
荷台にシートを取り付け、無理やり乗用車に仕立てたスバルブラット
しかしスバルではフルモノコックボディ以外の普通車を生産しておらず、こうした「荷箱分割方式」が取れない。アメリカ政府との度重なる折衝の末、「ピックアップ」とは名乗らず、荷台に固定式のシートを2脚取り付けることで、4人乗りの「乗用車」としての輸入を認められ、1977年10月から「BRAT」という専用名称[1]が与えられ、アメリカへの輸出が始まった。
スバルブラット
スバルブラットの意外な税金対策!?
こうした中、スバルオブアメリカからの富士重工に対する「スバル・ピックアップ」を望む声は当初からあったものの、アメリカでは輸入ライトトラックに、25%という破格の高関税(いわゆるChicken tax)を課しており、フレーム付きの日本製ピックアップトラックは、ボディをキャブ部分のみの架装に留め、荷台は現地で組み付ける、「キャブシャシー」という部品扱いで輸出する「裏技」でこの高関税を回避していた。
スバルブラットは裏技を使ってアメリカでの高課税を免れていたようです。
スバルブラットは多くの人に愛されたクルマです。
なぜなら、ブラットはラジコンやプラモデル、ミニカーとなって製品化されているからです。
スバルブラットのラジコンカー
実車の10分の1スケールで再現した、スバルブラットのラジコンカー。
日本人の多くは、ブラットの名をこのラジコンカーで知ることになったのではないでしょうか。
1980年代に生産されましたが、スバルブラットは最近になって復刻版が販売。
現在でも購入することができます。
組み立て式のキットで、走行するまでにはプロポやバッテリー等が必要です。
一式3万円前後で購入することができます。
スバルブラットのプラモデル
組み立て式のブラットの模型です。
amtが発売した、25分の1スケールプラモデル。
ブラットのフォルムを忠実に再現しており、非常にリアル。
デフォルメされておらず、もっとも実車の形に近いキットです。
スバルブラット ミニカー
アメリカ、マテル社のホットウィール
ホットウィールにもスバルブラットのミニカーがラインナップされていました。
スバルブラット
初期のスバルブラットです。
いかがでしたでしょうか。
日本ではあまりなじみのないクルマですが、
それでも海を渡り、世界中の人に知られるクルマだったのです。
日本で維持するにはNox法など、クリアしなければならないハードルも多々ありますが、
もし街中で見かけることがあったらラッキーですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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