スバルのフラッグシップモデルセダンレガシィB4。その実力は?
2015/11/16
日野義之
スバルが今から19年前に発表したスバルプレオ。現在はダイハツミラのOEM供給に変わっていますが、今回はスバルが開発、販売していたスバルプレオが、当時の軽トールワゴンの中でいかに異彩を放っていたか、様々な面から調べてみました。
スバルプレオ
1990年代後半、軽自動車の主流は従来型から、ユーティリティ重視のトールワゴンに移行しつつあった。これを受けてヴィヴィオの後継車としてスバルプレオを発売しました。
スバルプレオのエンジンは、ヴィヴィオにも搭載されていた660cc4気筒OHCエンジンを搭載していました。シングルカムのNAからツインカムのスーパーチャジャーまで3種類のエンジン展開でユーザーのニーズに応えていました。
スバルプレオ
・全長 3,395mm
・全幅 1,475mm
・全高 1,550mm - 1,625mm
・ホイールベース 2,310mm
それでは早速、スバルプレオを性能・デザイン・価格など、ユーザーレビューも交えながら、様々な面から見ていきましょう!
スバルプレオの性能はどのようなものだったのでしょうか?それでは見ていきましょう!
スバルプレオ
スバルらしい4気筒エンジンと4輪独立懸架式サスペンション、また当時軽自動車では初のCVTによる走行性能の高さや、独立したボンネットをもつフォルムと6ライトのウインドウグラフィックが特徴でした。
発売初期にはオプションで「エアロ・フィールド・カジュアル・エレガント」という4種類のバージョンが用意されていました。
また後にエクステリア、インテリアにヨーロピアン調のデザインを施した「ネスタ」シリーズとスバル・360をモチーフにした「ニコット」を追加。さらに赤帽専用モデルも存在しました。
スバルプレオ ネスタ
エンジンは全て排気量660cc 直列4気筒を採用。SOHC自然吸気エンジン、リッターカー並の動力性能を有するSOHCマイルドチャージエンジン、高性能なSOHCスーパーチャージャーエンジン、より高性能なDOHCスーパーチャージャーエンジンの4種類が設定されていた。
それでは、実際に所有しているスバルプレオのユーザーレビューを見ていきましょう!
『キビキビと走ります。加速は意外とスルスルいきます。ただ、ノイズがひどいですが。アクセルレスポンスは、一瞬遅いです。』
『ネスタの中では最強のSOHCスーパーチャージャーは軽最高の64PSを発揮していて、おまけに中低速のトルクがたっぷりあるので、あまり回さなくても充分に力強く感じるのがいいですね。ハイオク指定のDOHCスーパーチャージャーのRS系とちがって、レギュラー仕様とお財布にやさしいのは良いポイントです。』
『スムースかつパワフルな4気筒SOHC・インタークーラー付スーパーチャージャーエンジン。 この手のセミトールワゴンとしてはドライビングプレジャーを満喫できる走行性能と優れたハンドリング性能』
スバルトプレオの走行性能は非常にいいみたいですね。ユーザーもその走行性能には高い好評をつけていました。
スバルプレオ
シャシーもそれまでのヴィヴィオのプラットフォームをベースに、センターピラー部でヴィヴィオに比べ7倍もの強度となった環状力骨構造ボディーを採用することで、安全性はもちろん、乗り心地と操縦安定性を向上させました。
スバルプレオ
スバルプレオは、トランスミッションもヴィヴィオまでのECVTに変わり、ロックアップ機能付きトルクコンバーターを用いたi-CVTが設定されました。
スバルプレオ
スバルプレオは、クラス唯一の4輪独立懸架のサスペンション、また全グレードのフロントブレーキにベンチレーテッドディスクブレーキ、「RS」には軽自動車では珍しいリヤディスクブレーキを採用。特に「RM」と「RS」はCVTに7速スポーツシフトを採用し、かなり走りを意識したグレードとなっていました。
それではスバルプレオの乗り心地とデザインについて、ユーザーレビューを見ていきましょう!
『ストラット4輪独立サスも路面への追従性が高く乗り心地も抜群。現在でも軽の中では乗り心地はトップクラス級では。』
『硬めだか、独立懸架なので横揺れや変な揺れが少なく長距離でもまあまあ疲れないと思います。デザインは時代を感じましたが、質感は悪くなかったです。特に黒いステアリングがかっこ良かったです。少いカップホルダー以外不満はなし!』
『スバルが長年拘ってきた4輪独立懸架の足回りは、ショックをいなしてくれて、乗り心地も硬すぎず柔らかすぎずの丁度良い塩梅の乗り心地でいいですね。』
さすがはスバルが作った軽自動車走行性能に続いて乗り心地にもあまり不満な点は見つかりませんでした。ただエクステリア、インテリアともに基本設計の古さから、嫌いではないけど、不便さを感じるという意見も伺われました。
それでは気になるスバルプレオの価格について見ていきましょう!
スバルプレオ
スバルプレオ(初代)の価格はグレードにより以下のようになっていました。
F (FF) 88万円 〜 RM( AWD)137万円
スバルプレオ
2010年よりスバルプレオは、ダイハツ・ミラをベースにOEM供給を受けたモデルとなりましたが、ダイハツミラ同様、乗用モデルのCVT車はプレオプラスへの統合に伴い、5MT車の「F Special」のみになっています。
・F Special(5MT) 88万円
・F Special AWD(5MT) 102万円
スバルプレオ
スバルプレオは、軽撤退発表後まで生産され、11年を超える長寿モデルとなりました。現在はダイハツミラのOEM版として名前こそ残っていますが、走りと快適性にこだわった、発表当初のプレオらしさは失われている気がします。
さていかがでしたか?
今回は、スバルプレオを性能面を含め。様々な角度から見てきました。初代のスバルが開発したプレオは販売を終了していますが、軽トールワゴンは、まさに今全盛期を迎えてます。
これをきっかけに軽トールワゴンを再度見直してみるのもいいですね。ご購入の方のお役に立てば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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