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スバルのキングオブ軽といえば・・?スバルヴィヴィオの魅力とは?!

今から25年前に全車4気筒エンジン、4輪独立懸架式サスペンション、CVT搭載車も設定していたスバルヴィヴィオ。普通の街乗りからモータースポーツまでカバーする幅の広いグレード設定は、当時のスバルの自信が伺えます。そのスバルヴィヴィオの魅力を改めて調べてみました。

スバルヴィヴィオってどんなクルマ??

スバルヴィヴィオRX-R

スバルヴィヴィオは、1992年それまで発売されていたレックスの後継としてデビューしました。デビュー当初のキャッチフレーズは「SIMPLE RICH」でした。車名は英語のビビッド(VIVID 鮮やかな、生き生きとしたという意味)に由来する造語で、排気量の「660」をローマ数字で表記した 「VI VI 0」 にもかけられているみたいです。

スバルヴィヴィオは3ドア及び5ドアのハッチバックをベースにエンジン、装備によってグレード分けされていました。エンジンはレックスからのキャリーオーバーした、スバルお得意の4気筒SOHCガソリンエンジンを筆頭にトップグレードの4気筒ツインカムスーパーチャージャーまで4種類のエンジンを用意していました。

スバルヴィヴィオ

またトランスミッションも当時では珍しいCVT(スバルではECVT)と5速、駆動方式はFFを基本とし、パートタイム式及びビスカスカップリングを用いたフルタイム式の四輪駆動モデルを用意していました。

このように様々なエンジンバリーションと当時珍しかった駆動方式を導入した、スバルヴィヴィオについて、改めて様々な面から調べてみようと思います。

スバルヴィヴィオの性能とは?

さて、ここではスバルヴィヴィオについてその動力性能を中心に進めていきたいと思います。

スバルヴィヴィオRX-R

スバルヴィヴィオに発売から25年が経過し、安全性、快適性は劣るものの、その動力性能は今でも十分に通用するスペックです。

エンジンはそれまで発売されていたレックスからのものですが、シャシーは、新設計され、比較的低い重心で操縦安定性の向上を図り、安全性も向上させました。それは普通車の基準である時速40kmでの衝突安全を確保したもので、当時の軽規格の中で車体の強度と剛性は群を抜いて高いものでした。

スバルヴィヴィオRX-R

スバルヴィヴィオRX-Rのエンジンルーム。インタークーラーがその高性能を想像させますね。

また、欧州にも輸出され、日本国内より速度域の高い欧州でも、高い操縦安定性が評価を受けました。ニュルブルクリンクでのテストでは、RX-R (FF) のベストタイムは9分54秒台を記録しています。また、筑波サーキットでのテストにおいても、RX-R (FF) が1分13秒35という軽自動車として優秀なタイムを記録しています。

サスペンションは、スバルお得意の4輪独立懸架のストラット式を採用し、高性能なエンジンの出力を効率良く路面に伝えていました。また一部グレードにはトーションバー式のスタビライザーが装備されていました。

スバルヴィヴィオ

5ドアハッチバックもクリーンなデザインで人気が高いモデルでした。

それでは、スバルヴィヴィオの性能について、ユーザーのレビューを見ていきましょう!

『4気筒エンジンは非情に静かで振動も少なく◎。CVTはエンジン回転数は上がってないのに速度が上がるので面白いです。CVTは坂道だとうるさいです。街中ではそんなに音はしません。』

『車体剛性もよく、カーブで曲がる際にもストレスを感じません。エンジンもよく、軽自動車の中ではかなりパフォーマンスの高い一台です。』

『スーパーチャージャーで過給されているので、低回転からパワフル。リミッター以上の速度まで余裕で出るし、走りが安定している。マニュアルで1リッター当たり15kmくらい走る。ボディ剛性が本当にしっかりしている。』

スバルヴィヴィオのユーザーも走行性能についてはかなり満足されているようです。ただ、一部ECVTの独特な感覚、メンテナンスに不満があるようです。

スバルヴィヴィオの乗り心地とデザインは?

走行性能については高評価のスバルヴィヴィオ。その乗り心地とゼザインについてはどうでしょうか?引き続き見ていきましょう!

スバルヴィヴィオ

スバルヴィヴィオのインテリアは、運転席の居住性を重視した「ドライバーズ・ミニ」というコンセプトに則ってレイアウトが設計されています。具体的には運転席側の空間を広くし、助手席はやや小ぶりで左側に寄せられているのです。シフトレバーやパーキングブレーキレバーが設置されているセンタートンネルも車体の中央からやや左側に配置されています。

スバルヴィヴィオ

エクステリアのデザインでは、ショルダーラインから上の窓まわりを一段絞ったことや、曲線を生かした面構成がスタイリング上の特徴となっています。ボディカラーもメタリックやマイカ塗装が展開され、質感を向上させました。

スバルヴィヴィオ ビストロ&RX-R

スバルヴィヴィオは発表以来、さまざまなバリエーションを展開しました。レトロな欧州車の雰囲気を持つ「ビストロ」シリーズ、3000台限定のタルガトップ仕様のT-TOP、またモータースポーツ用ベースグレードのRX-RAなど多岐に渡りました。特にビストロシリーズは後期型の中心モデルとしてヴィヴィオの販売を支えていました。

では引き続き、実際のユーザーに乗り心地とデザインに対してのレビューを見てみましょう!

『形はクラッシックですがボンネットの開口部はだてじゃないです。スーパーチャージャーなので低回転からトルクが盛り上がりスムースに走ることができます。軽ですが高速道路でも安心して走ることができる一台です。』

『小回りがよくきいて楽です。サスがすばらしく、乗り心地もよい。見た目も飽きがきません。後部座席倒せば、まあまあ荷物も詰めます。』

『気軽に乗れて、初心者や女性に最適だと思います。小回りもきくし、車体が小さいのでどこでもいけます!CVTのおかげなのか、燃費も良いです。』

デザインについての高評価はやはりビストロに集中していました。また燃費に関しては、
RX−Rを含めて、今の軽自動車と比較しても、そんなに遜色のないものであることがわかりました。

スバルヴィヴィオの価格は?

では発売当時のスバルヴィヴィオの価格はどのくらいだったのでしょうか?

スバルヴィヴィオT-TOP

3000台限定発売のT-TOP。かなり魅力的な1台ですね。
ヴィヴィオ T-TOP119.8〜135.8万円(税抜)

スバルヴィヴィオの価格は、54.8〜146.2万円
スバルヴィヴィオビストロの価格は、75.8〜127.9万円で販売されていました。

スバルヴィヴィオの総括

スバルヴィヴィオ ビストロSS

スバルが約20年前に生産を終了したスバルヴィヴィオ。当時の軽自動車の中ではかなりこだわって作られた1台だったことは、現在もビストロを中心に街中で見かけることから、伊達ではないことがよくわかりますよね。

さてここまでスバルヴィヴィオについて様々な面から見てまいりましたが、いかがでしたか?スバルヴィヴィオはその見た目のキュートさとは裏腹にスバルというメーカーのクルマ作りに対するポリシーを垣間見せるクルマだと思います。

残念ながら、軽自動車生産から一線を退いたスバルですが、その情熱は今後のクルマ作りに生かしてもらいたいと感じさせる1台でした。

これからスバルヴィヴィオを手に入れようという方は、いかんせんその古さから、メンテナンスなど多々手がかかるかもしれませんが、それ以上の満足を与えてくれる車のような気がします。

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