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品格漂う日本の名車!日産のフラッグシップ、プレジデント!

緊張感のある誰が見ても高級車だとわかる車。そんな風格の漂う日産のフラグシップモデル、プレジデントに今回は迫ってみたいと思います!45年という長い間、法人・要人向けの車として活躍し続けた日産の最上級車プレジデントの歩みをお伝えします!

日産プレジデントの概要

まずは日産のプレジデントがどのような車なのかを紹介したいと思います。

日産 プレジデント

日産プレジデントは1965年に登場して以来、2010年までの45年間製造・販売が行われた日産自動車のフラグシップモデルです。トヨタのセンチュリーの競合モデルであり、用途もセンチュリーと同じく日本国内での公用車・社用車としての使用が想定されていました。
最新の安全基準を満たさなくなったことを機に製造を終了しています。

日産プレジデントの歴史

次はプレジデントの歴史をみていきたいと思います!

初代日産・プレジデント

日産プレジデント(初代)

こちらが1965年発売の日産・プレジデントです。63年に登場したセドリック・スペシャルの後継者にあたる車で当時の国産乗用車の中では車体もエンジンも最大サイズでした。アメリカの自動車のようなデザインをしており、搭載されているエンジンはY40型V型8気筒OHV3,988ccとH30型直列6気筒OHV2,974ccの2種類となっていました。A~Dの4つのグレードが用意されており、最高グレードのDタイプは300万円という超高価なお値段でした。そのころのトヨタの乗用車で一番高価だったものがVG10型クラウン・エイトの165万円であり、いかにプレジデントが高額だったかがわかります。

初代のプレジデントはフェンダーミラーの調整に国内市販車としては初めて電動リモコン式が採用されていました。また、当時の首相であった佐藤栄作の公用車にも使用され、販売台数もライバルであるセンチュリーの倍ほどあったようです。

2代目日産・プレジデント

こちらは二代目日産・プレジデントとなっております。デザインも迫力が増し、アメリカンな雰囲気が出ましたね。
初代は150型、この2代目は250型で、フルモデルチェンジとなっています。フルモデルチェンジですが、エクステリアも多少変更があるものの、基本の車台の部分にはさほど変わりなく、ビッグマイナーチェンジのようなものだったようです。

この2代目日産・プレジデントですが、全長が5200㎜ほどあり、現在の車と比べても大きいサイズとなっています。その大柄でアメリカンな見た目のままに、派手で押し出しの強いスタイリングだったようです。初代から全長は200㎜拡大しており、その原因はトランクルームの容量拡大にあったようです。
この後も排ガス規制に適合するため等で数回マイナーチェンジを行っています。

3代目日産プレジデント

こちらが3代目の日産・プレジデントです。このモデルから生産工場が日産の栃木工場へ移管しました。

グレードは発売当初は油圧アクティブサスペンションを装着したベースグレードのみが用意されるモノグレード。前年の1989年11月に登場した「インフィニティQ45(G50型)」をベースに、ホイールベースを延長、ラジエータグリルを持つ専用フロントマスクとされ、インフィニティQ45の上級車種として設定。

出典:http://ja.wikipedia.org

こちらが3代目日産・プレジデントのベースとなったインフィニティQ45です。プレジデントは搭載されたエンジンもインフィニティQ45と同じVH45DE型V型8気筒DOHC4,494ccです。しかし、法人向けという性格のため、特性が少し変更されていました。

この3代目日産・プレジデントは、数回のマイナーチェンジを行った後、2002年12月に生産を終了しました。これにより1年ほどプレジデントは絶版の状態となります。

4代目日産・プレジデント

一年の空白を経て、2003年に4代目日産・プレジデントが登場・復活しました。
この4代目のプレジデントは2001年に登場した4代目日産シーマとコンポーネンツを同一とする上級車種として登場しました。
搭載されているエンジンもシーマと同じVK45DE型V型8気筒DOHC4,494ccであり、280psを誇ります。

こちらがそのシーマです。
双方の違いとしては、エクステリアはフロントグリル、フードマスコットやリアのナンバープレート位置、エクステリア以外では遮音材が厚くなり、静穏性が高められています。プレジデントのグレードは「ソブリン5人乗り」と「ソブリン4人乗り」の2種類で、4人乗りの方がセダンとしては初めての助手席格納シートや、後席VIPパックとしてバイブレーター付きリラックスシート、後席テーブル、後席乗降グリップが装備されるなど、装備の充実が図られており、価格も100万円ほど高くなっています。

こちらの4代目日産・プレジデントは、後席モニター、後席DVDプレイヤー、BOSEサウンドシステム、後席コントロールスイッチなどが標準装備されています。これらの装備は他の車ではオプションで設定されるようなものばかりで、プレジデントという名にふさわしい車となっています。

しかし、2010年に衝突時の安全性能が基準を満たさず、基準適合のための開発も販売台数が足りないため見送られ、共通の車台であったシーマとともに製造・販売が終了いたしました。このあとの後継車両はありませんでしたが、2012年に5代目日産シーマが登場、これが事実上のプレジデントに替わるフラッグシップモデルとなっています。

日産・プレジデントの燃費

ここまで日産・プレジデントの歴史を書いてきました。ここからはプレジデントの燃費や価格などを記載していきます。

日産・プレジデントの燃費は、
カタログ燃費では8km/Lとなっています。
実走行では6km/L半ばあたりになりそうです。
5000㎜を越える大きさと充実した装備による重量が効いて、燃費の水準は低めですね。

日産・プレジデントの価格は?

次に価格ですが、プレジデントはもう新車の販売を行っていないので、中古車の価格帯を記載しています。

中古車での価格は30万円~300万円あたりです。
走行距離が少ないなど、状態の良いものは今でも200万円ほどはするといった感じですね。
しかし、上でも書いたように装備は他車よりも充実しており、価格に見合った性能を見せてくれるのではないでしょうか。

日産・プレジデントについてのまとめ

ここまで日産・プレジデントについて書いてきました。モデルチェンジをするごとに洗練されていくプレジデントのデザインはとても美しく優雅な印象を与えてくれますね。時間が経っても高級感を保っており、流石です。プレジデントという名前に劣らない装備を抱えたこの車に乗ってどこかにゆっくり出かけてみたいものです。
燃費など維持費や、車の価格などは他車よりも割高となってしまうでしょうが、プレジデントの魅力はそういった部分でなく、ハイクオリティな空間で過ごす優雅で心地よい感覚や満足感だと思います!
それを機会があれば体験してもらえたらと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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