スバルのフラッグシップモデルセダンレガシィB4。その実力は?
2015/11/16
日野義之
SUVと言えばスバルの名前が思い浮かぶ方も多いと思いますが、アウトバックは今のスバルのSUVブームを作った先駆け的な1台と言っても過言ではないでしょう。ご購入を考えている方はもちろん、そうでない方も改めてアウトバックの魅力に触れてみましょう!
WRX、フォレスター、レヴォーグと比べてやや控えめなアウトバックですが、その実力はかなりのもの!では、まずはスバルアウトバックの概要について紹介します。
スバルアウトバック リミテッド
スバルアウトバックのルーツは、なんと20年前のレガシィグランドワゴンまで遡ります。そこから数えると現行のモデルで5代目、アウトバックという名称に変更されてからは、3代目になるスバルのクロスオーバーSUVです。
では、現行のスバルアウトバックについてご紹介します。
現行のアウトバックは、2014年にセダンのレガシィB4と同時にモデルチェンジしました。基本的なデザインは、先代アウトバックを継承しているものの、かなりの部分で細部に至るまで変更が加えられています。
スバルアウトバック リミテッド
また、この5代目からレガシィには以前からあったツーリングワゴンが廃止され、新型のレヴォーグへとその役目は引き継がれました。
では、スバルアウトバックがどんなクルマなのか、まずは性能面から見てきましょう!
スバルアウトバック リミテッド
堂々としたスタイリングは世界基準で、北米でも評判は高い。
スバル自慢の新世代BOXERエンジンは、水平対向の排気量2500cc、軽量・コンパクトな低重心構造がもたらし、走行にも軽快でスポーティなハンドリングをもたらします。
さらに進化を続けるシンメトリカルAWD+リニアトロニックCVTが、心地よい定した加速をもたらします。また、今やスバルの代名詞になった、アイサイトに代表される安全性能の高さが、目を引きます。
スバルアウトバック リミテッド
では、実際にスバルアウトバックを所有されている方の評判はどうなのでしょう?
『安定感がすごくイイです。高速、山道を走行しましたが、振られることもなく、中央道のカーブも安定感抜群でした。高速ではアイサイトで結構いいスピードで走ってましたが、そこからさらに踏んでも余裕の加速でした。まだまだ余裕がありそうでした。山道でも快適そのもの。』
『高級車として、ワゴンとして、SUVとして、ときにはスポーティに、ときにはゆったり走れる万能型の車です。ファミリー向けにもいけます。しかもお買い得な価格設定です。不得意な部分は少なく、バランスに優れていると思います。そして、とどめがアイサイトです。』
このレビューに代表されるように、スバル独自のBOXERエンジン、シンメトリカルAWD
そして、アイサイトの性能に高い評価をつけている方が多いようです。
次にスバルアウトバックの乗り心地とデザインについて見ていきましょう!SUVにも乗り心地や見た目のデザインも大事なファクターですからね。
スバルアウトバック リミテッド
国産車の中では大きなボディのステーションワゴンです。
大きなクリアランスとボディを取り囲む機能的なクラッディングがSUVらしさを醸し出しています。
スバルアウトバック
Aピラーを前進させることでキャビンを拡大し、さらにドアミラーをショルダーマウント化。また、フロントパーテションガラスにすることで、ドアミラー前方の死角を減らして前方視認性を確保しています。
スバルアウトバック リミテッド オプション装着車
ソフトパッドで覆われたダッシュボードに大型2眼メーターを備えたインパネ。照明はブルーを基調にしていますが、アイサイトなどの警告によって、走行状況の変化に応じて色を切り替えます。またシートのクッション厚も増しており、リミテッドグレードにはレザーシートが標準装備しています。
それでは、スバルアウトバックの実際のオーナーは、乗り心地、デザインをどう評価しているのでしょうか?
『エクステリアはスバル史上最高に感じます。フェンダーアーチモール装着ですがアウトドアな雰囲気とアーバンな雰囲気がうまく同居できてると思います。完全にアメリカを意識できたことでボディ側面のデザインがとても立体的で色っぽいですね。』
『かっこいい。余計な装飾がないデザインが好きです。ただ、フロントはもっとSUVらしく、底に傾斜をつけてもよかったのではないかと。アプローチアングルも増すだろうし。』
『インテリアはスバルらしい実直な作り、革シートの耐久性は気になるところでしょうが嫌味のないインテリアですね。国産や外車と比べてもステアリングのデザインは秀逸だと思います。ステアリングスイッチのデザインが素晴らしいですね。』
『60タイヤの恩恵もあると思いますが、フラットな乗り心地で、同乗者からも評判が良いです。静粛性も高いレベルで、長距離を走っても疲れが少ないです。』
『きれいな舗装路、未舗装路は少し固い感じはしますが良好です。問題は少し荒れたアスファルトやマンホールの段差などでごつっと感じます。もう少ししなやかだと嬉しいです。』
このようにデザイン、乗り心地ともにかなり好評をしている方が多いようです。
では、スバルアウトバックの価格をご紹介していきます。
スバルアウトバックの価格構成は装備品によって2グレードに分かれています。
スバルアウトバック
こちらがベースのグレードで、アウトバックの後には何もつきません。
ただ装備に関しては、スバルのフラッグシップクロスオーバー SUVらしく、充実した装備を誇ります。もちろんアイサイトなども標準装備です。
スバルアウトバック リミテッド
こちらはベースモデルをさらにグレードアップしたリミテッドになります。
エクステリアによる違いは、アルミホイールの大きさと、前後バンパーガードの装着の有無にとどまります。メカニカル的な違いは、サスペンション(スタブレックス・ライド)のみです。追加装備として主なものは、本革シートとリアパワーゲート、アルミパッド付きペダルなどです。
では、いよいよ価格です。どちらも税込価格になります。
【アウトバック】 318.6万円
【アウトバック リミテッド】 345.6万円
価格だけを見ると、決してお安い価格ではありませんが、その走行性能と安全性能、そしてクロスオーバーSUVとしての装備、利便性を考えると、かなりお得な設定かもしれません。
スバルアウトバック リミテッド
スバルアウトバックは、日本にはあまり類を見ないステーションワゴン型のクロスオーバーSUV。圧倒的な存在感がありますね。
さて、いかがでしたか?
ここまでスバルアウトバックをいろんな面から見てまいりましたが、派手さはないものの、質実剛健なクロスオーバーSUVとしての魅力が随所に詰まっていました。
スバル独自のBOXERエンジン+シンメトリカルAWDによる走行性能、そして世界でも最高評価の高い安全性、さらにSUVとしての優れた利便性を持つ、魅力的な1台だと思います。
ご購入をお考えの皆様の参考にしていただければ幸いです。
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