ハイブリッド車並みの低燃費、マツダ「SKYACTIV-G」と「SKYACTIV-D」
2016/02/14
とっぱらや
2015年10月「東京モーターショー60周年記念パレード」がおこなわれ、自工会会員会社全14社のトップらが参加した。マツダの小飼雅道社長はコスモスポーツのハンドルを自ら握って参加した。「マツダ コスモスポーツ」、この名車は、いったいどんな車だったのだろう?!
マツダ コスモスポーツ
世界で初めてロータリーエンジンを搭載した量産車「コスモスポーツ」が公の場にその姿を現したのは、1963年10月の東京モーターショー(当時の全日本自動車ショウ)のことである。
1963年10月全日本自動車ショウに、東洋工業(現マツダ)の松田恒次社長がプロトタイプで会場に乗りつけたとき、その姿は人々を驚愕させた。美しく未来的なプロポーションに、優れた走行性能。「走るというより、飛ぶ感じ」という言葉をまさに具現化した車であった。
マツダ コスモスポーツ
小型軽量で高出力と電気モーターのような無類の滑らかさを誇る新たなパワーユニットを、その名のとおり宇宙からやって来た夢のようなデザインのボディに収めた2座スポーツカー、それがコスモスポーツである。
全長4130mm×全幅1590mm×全高1165mmの低く流れるようなボディ・デザインは、小型軽量のロータリー・エンジンだからこそ実現できた。
マツダが初めて世界に送り出したロータリーエンジン搭載の量産車「コスモスポーツ」。その性能とデザイン、乗り心地、価格について見てみましょう。
ロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツ、その性能を見てみましょう?
マツダ コスモスポーツ
1963年10月に開催された、第10回全日本自動車ショウ(後の東京モーターショー)に、マツダロータリーエンジンとして、400cc×1ローター(35PS)と400cc×2ローター(70PS)の2種類の試作エンジンが出展された。その時の、イラストの中にコスモスポーツが描かれていた。
ロータリーエンジンの走りは、レシプロエンジンとはまさに異次元の感覚をもたらした。当時、ほとんどのレシプロエンジン搭載の国産車は4,000 rpm を過ぎたあたりから騒音と振動が大きくなり、100 km/h を超える高速走行では会話すら困難であった。しかし、ロータリーエンジンはレッドゾーンの7,000 rpm まで静粛かつスムーズに吹けあがった。
マツダ コスモスポーツ
コスモスポーツは前期型(L10A)が昭和42年に343台販売されたのを皮切りに、昭和47年(1972年)までに後期型(L10B)の最終販売車までの累計で1,176台販売された。
1967年に発売された前期型L10Aには、10A型ロータリーエンジン(491cc×2)が搭載された。9.4の高圧縮比とツインプラグによって110ps/7000rpm・13.3kg/3500rpmを発生した。
翌1968年7月には128psにパワーアップしたL10B型エンジンを搭載し、ホイールベースを150mm延長した改良型コスモスポーツが登場、最高速度200km/h、0~400m加速15.8秒の高性能で話題を呼んだ。
2015年10月「東京モーターショー60周年記念パレード」のマツダコスモスポーツ
マツダの小飼雅道社長は自ら運転して、パレードに参加した。
斬新なデザイン、そして高性能のロータリーエンジンを搭載したマツダ コスモスポーツ。ではユーザーはコスモスポーツの性能をどのようにみているのでしょう。
滑らかな加速と高回転域での低振動がロータリーエンジンの魅力です。この特徴が長距離運転での疲労低減に貢献しているのでしょう。
マツダ コスモスポーツのデザインや乗り心地について見てみましょう。
マツダ コスモスポーツ
コスモ、まさにその名のとおり宇宙をイメージするような斬新なデザイン。今、コスモスポーツを目の前にしてもまったく古さを感じさせない。いや、ますます憧れが強くなるのを禁じ得ない。
マツダコスモスポーツ
躍動感あるロングテール!このスタイリングに強い感慨をもつファンが多かった。
マツダ コスモスポーツ
このアングルから見ると、コスモスポーツの車高がいかに低いかわかります。
マツダ コスモスポーツ
真正面から見たコスモスポーツ!
コスモスポーツには前期型と後期型存在する。後期型はフロントのエアーインテークが大型になっているので識別できる。
マツダコスモスポーツのコックピット
まさにスポーツカーのコクピット!計器類がアナログなのがスポーツカーらしくていいですね。
マツダコスモスポーツの運転席と助手席
白黒の千鳥格子のシート。とってもおしゃれですね。
マツダコスモスポーツのエンジンルーム
当時は今と違って排ガス規制がなかった時代です。すっきりしていますね。小型のロータリーエンジンが低いボンネットの中によく収まっていますね。
つぎにマツダコスモスポーツのデザインや乗り心地について、ユーザーの声を見てみましょう。
ユーザーのみなさんは、すっかりコスモスポーツに惚れ込んでおられます。多少の欠点は目をつぶり、良い点を見つけようとなさっていることがよくわかります。
1967年、当時の大卒初任給が25,584 円であった。そのころは発売されたコスモスポーツは一体いくらだったのだろう?
マツダ コスモスポーツ
当時の、コスモスポーツの販売価格は148万円です。
2015年の大卒初任給は20万8722円、コスモスポーツの発売時の8倍になっています。単純にコスモスポーツの販売価格を今の貨幣価値に換算すると1,000万円を超え、高級スポーツカーであったことがわかります。
いかがでしたか?
マツダ コスモスポーツは5年間生産され、合計1,176台販売されました。すでに生産を終了してから40数年が経過していますので、現存する車両はかなり減っていると思います。残っている車両もオーナーの方々がきっと大事に保管されているでしょう。みなさんが確実に目にすることができるのは自動車博物館です。
コスモスポーツの魅力は、ここに載せたこと以外に、まだまだたくさんあります。
興味のある方は、ぜひ、一度、自動車博物館に足を運んでください。
マツダは、現在、ロータリーエンジン搭載車を生産していません。またあのロータリーフィーリングを体験したいと思うのは私だけではないでしょう。マツダのみなさん!ロータリーエンジンを復活してください!!!!!
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