2015/11/15
YMOTOHASHI
軽自動車で初めてセンタータンクレイアウトを採用し、広々とした車内に軽自動車のコンパクトさを兼ね備えたN-BOX。今回は、そのN-BOXの評価について、性能・乗り心地・価格・燃費の様々なユーザーの評価をまとめて紹介していきます。
ホンダN-BOX
軽自動車売り上げナンバー1で高い人気と評価を得ている車種
N-BOXの各々の評価をまとめる前に、まずはN-BOXの紹介をしましょう。
N-BOXは、ホンダの少ない軽自動車のラインナップを埋める目的と、スーパーハイトワゴンという新ジャンルの開拓の為に2011年から発売されています。
スーパーハイトワゴンという名前なだけあり、目線の高さはミニバン並の高さになるので、初めて乗った方は驚くかもしれません。
軽自動車初のセンタータンクレイアウト(ホンダ・フィットなどに採用)を採用しており、広々とした後部座席が特徴の車両となっています。
1963年に登場したT360以来48年ぶりにDOHCエンジンを搭載し、ホンダが独自に開発した無段変速機のCVTも搭載されています。
駆動方式はFF/4WDの2種類がありますが、4WD車でCVTの搭載が行われたのは2010年にハイ買収量となったホンダ・エアウェイブ以来となります。
N-BOXのエンジンとCVT
エンジンには、F1の技術を流用した衝撃吸収の構造がなされている
ハイテク装備にもついても多くのドライバーを助ける装置が搭載されています。
ヒルスタートアシストシステム・VSA(横滑り防止装置)などがN-BOXだけでなく、後発のN-BOX+やN-BOXカスタムの全車に搭載されています。
また、アイドリングストップシステムも搭載されており、NAエンジン(自然吸気エンジン)にも関わらずJC08モードで22.2km/L(FF車)を記録しました。
エンジン:ホンダ・S型エンジン直列3気筒DOHC
エンジン排気量:658cc
全長:3,395mm、全幅:1,475mm、全高:1,780mm(1,800mm)
最大出力:58ps/7,300rpm(64ps/6,000rpm)
最大トルク:6.6kgm/4,700rpm(10.6kgm/2,600rpm)
※全高はFFと4WDモデルによって高さが20mm異なる
※( )内はターボ車モデルのスペック
タンク容量:30-35L
トランスミッション:CVT(無段変速機)
燃費:22.2km/L(JC08モード)
車両重量:950kg(950-1,010kg)
メーカー希望小売価格:1,270,000円〜1,630,000円
※タンク容量・車両重量・価格については4WDやターボ車などオプションで異なる
まずは、N-BOXの走行評価についてです。
軽ナンバー1の売り上げを誇っているN-BOXの走行性能に対する評価は、気になるかと思います。
ホンダ・N-BOX
気になる走行評価は?
実際に購入して乗車している方などのレビューから、気になる走行評価についてまとめてみました。
・ハンドルが軽くて扱いやすい
・街乗りでは3000回転くらい回せば十分走る
・右折時の死角が少ない運転席からの見通し
・ヒルスタートアシストで坂道の発進も安心
などの評価が見られました。パワーに優れた点や、ハイテク装備の恩恵が嬉しいという走行評価が多く見られました。
では、N-BOXの燃費評価についてまとめていきます。
ファミリーカーとしても人気の車種ですが、旅行などお出かけでは燃費は重要な評価ポイントになります。
燃費の評価は、ファミリーカーとして選ぶ場合は重要なポイント
気になるN-BOXの燃費は実燃費で13〜16km/L、また燃費走行を行うと19km/Lなどの声が見られました。4WD車の駆動形式でも、公式であまり変わらないことが言われていますが、実燃費においても4WD車はFF車と比べてあまり変わらない実燃費を示しています。
しかし、燃費の評価についてのユーザーの評価はあまり高くありませんでした。
ライバル車となるダイハツ・タントやスズキ・スペーシアなどに比べると実燃費では3km-5kmほど劣っています。
ただし、N-BOXには車体の大きさと広さがあります。車重がかかる分だけ、収納や快適性を重点に置いていることを考えると燃費では多少不利でも収納性や収容性には軍配が上がります。
次は、N-BOXの乗り心地の評価についてまとめます。
燃費や走行性の評価が高くても、乗り心地が悪いと運転の楽しみは激減してしまいます。
N-BOX
数々のハイテク装備やホンダ初の軽への試みがなされた車の評価はいかに。
・街乗りや100kmくらいの距離の移動なら気軽に乗れる
・ミニバン並の目線の高さで、視界が良く快適
・後部座席も大人が足を伸ばして座れるくらい快適
といった評価が見られました。やはり、車の大きさによる快適さや、目線の高さの配慮が嬉しいという声が多く見られていました。
・車高が高いので、高速道路などでの横風に弱くあおられる
・高速道路では基本的に5,000回転を超えるのだが、エンジン音がうるさい
・車体の揺れや突き上げを感じる
といった評価が見られました。エンジン音がうるさい事に関してはその人その人の感じ方かもしれませんが、車体の揺れや突き上げに関しては、タイヤ径が13インチである事を考えると少し仕方ない部分もあります。
N-BOXの運転席
快適で広いという高評価が見られた
また、他にも運転席が広くてストレスを感じないという評価もありました。
写真の通りですが、運転席はとても広い事と、助手席と一体になっているので狭いところで助手席側から乗車することが可能です。
今回は、N-BOXの評価についてまとめました。
ホンダ初の試みやハイテク装備が多く搭載された車両ですが、どちらかというと車内の広さや目線の高さなどの高評価が多く見られました。
また、N-BOXの価格は軽自動車にしては少々高い100万円台ですが、「ハイテク装備が多く搭載されているなら満足」「ちょっと高いんじゃないか」と、価格評価については賛否両論でした。
総合するとN-BOXの評価は、初めての試みが多くなされた車として、良いポイントと悪いポイントが一長一短の形で現れた車ではないかと思います。
これから軽自動車の購入を考えている方や、1500ccや2000ccの車からダウンサイジングを考えている方は、この記事を参考に一度N-BOXの購入を考えてみてはどうでしょうか。
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