気になる三菱の電気自動車!MiEVシリーズについて調査しました!
2015/12/15
mikaniro
電気自動車古くから生産されてきましたが、なかなか自動車業界では表立ってはきませんでした。しかし今!また電気自動車に注目が集まり、米ベンチャー企業のテスラモーターズも電気自動車を生産・販売しています。注目のベンチャー、テスラモーターズの電気自動車をご紹介します!
テスラモーターズ
テスラモーターズとは、アメリカ合衆国のシリコンバレーに拠点を置くバッテリー式電気自動車と電気自動車関連商品を開発・製造・販売している自動車会社のことです。本社はカリフォルニア州パロアルトにあります。
テスラモーターズは、設立は2003年。電気自動車がガソリン車を超えられることを証明したいと願ったシリコンバレーのエンジニア数名が立ち上げた会社です。
テスラモーターズが生産・販売した電気自動車は現在2車種。「ロードスター」とプレミアムEVセダンの「モデルS」です。この「ロードスター」は2,400台以上が30カ国以上の国々で販売されました。
今回はアメリカのベンチャー企業である「テスラモーターズ」に注目!「テスラモーターズ」の電気自動車についてくわしく見ていこうと思います。
テスラモーターズがめざすもの、そして彼らの作る電気自動車とはどんな車なのでしょうか?
ではここで、テスラモーターズの電気自動車についてみていく前に、電気自動車とはどんなものなのか、一度確認していきましょう。
「電気自動車」というのだから、電気で動いているのだ、ということは分かりますけどその仕組みはどうなっているのでしょうか?
電気自動車の仕組み・特徴について調べてみました!
電気自動車とは、簡単に言って、電気で駆動する自動車のことです。電気自動車(EV)の歴史は古く、一番最初の電気駆動車は1835年にできた小さな鉄道線路の上を走る電気機関車でした。
電気自動車の仕組みについて簡単にご説明します。
電気自動車の仕組み
ガソリン自動車はガソリンをエンジンで燃焼させて車を駆動させますが、電気自動車は左図のように、電動モーターで車を駆動させます。
ガソリン車ではエンジンや変速機(トランスミッション)などを搭載する必要がありますが、電気自動車ではエンジンは必要ありません。また電気的にモーターの出力を調整することができるので、基本的に変速機も必要なくなります。
電気自動車のメリットとしては・・
・安価で(原子力発電により)余っている深夜電力の利用により自宅で充電でき、エネルギー費用が抑えられる。
・ガソリン車に比べエネルギー効率が数倍高い。
・エンジンがないので静か、騒音がない
・エンジンルームがないので車内のスペース有効に活用できる。デザインの自由度も高くなり、走行安定性や加速力が向上するなど。
・CO2(二酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)などを出さない。環境によい。
・部品点数がガソリン車に比べ大幅に少なく、部品交換も容易。
・
ガソリン車、電気自動車の部品点数の違い
ガソリン車はエンジンを構成する部品だけでもは1万~3万点にもなります。対して、電気自動車に搭載するモーターの部品点数は30~40点ほど。インバーターの部品点数を加えてもわずか100点にしかならないとのこと。
電気自動車のデメリットとしては・・
・走行していても静か過ぎるので、歩行者が近くに車があることに気がつかないことも。
・エアコンを使うと、航続距離が短くなる。
・同一重量あたり走行距離がガソリン車より短い。
・電池が高価。(4万円/kwh・20kwh電池で80万円)
・充電に時間がかかる。(100Vで約14時間、200Vで約7時間。急速充電器で80%まで約20分)
・充電スタンドがまだまだ普及していないので、遠出がむずかしい。
電気自動車のメリット、デメリットにはこのような点が挙げられています。電気自動車は燃費も良いとされていますが、やはりネックは充電時間と、充電場所が少ないことのようです。
そのような状況なので、いまのところ電気自動車は日常で、街乗りで使う、といったことがメインになっているようです。
さて、電気自動車の概要について簡単に見てきたところで・・次は本題の、テスラモーターズの電気自動車について見ていくことにしましょう!
販売台数も少ないので、1台ずつ見ていきます。
テスラ・ロードスター
こちらが2008年にテスラモーターズが生産・発売した「テスラ・ロードスター」です。ボディタイプは2ドアのロードスターで、スポーツカータイプの電気自動車です。
1000万越えの高値にもかかわらず、予約注文が殺到。しかし開発は難航し、発売延期などの災難にも見舞われましたが、発売後は順調な売り上げを記録して2009年にはヨーロッパへのデリバリーも開始されました。
テスラ・ロードスターはオープンカータイプの電気自動車で、ボディは軽量化を図るために炭素繊維強化プラスチック(CFRP)でできています。
テスラ・ロードスター
シャシー開発にについては英ロータスからの援助を受けています。部品の一部はロータス・エリーゼから流用されているとのこと。
動力は三相交流四極誘導モーターを使用し、MRレイアウトとなっています。リチウムイオンバッテリーを電源とし、1回の充電で378kmまで走行可能。最高速度201km/h、0-96km/h加速が3.9秒と、30万ドルのスーパーカーにも劣らない驚異的な加速性能を誇っています。
テスラ・ロードスター インテリア
ロードスターはトランスミッションに、ボルグワーナー製の単速ギアを採用しており、コクピットにはシフトチェンジのレバーがありません。
センターコンソールにはリバースやパーキング、ニュートラル、ドライブのポジションを示す各種ボタンがあります。シフトレバーではなく、すべてボタン操作で行う、というところがこの車の特徴です。
2009年6月にスポーツモデル「Roadster Sport」も販売を開始しています。
ロードスター 12,768,000円
ロードスター スポーツ 14,815,500円
MODEL S
こちらがテスラモーターズの2車種目となる電気自動車「MODEL S」です。4ドアセダンということですが、リアには大型テールゲートがあります。2013年から日本でも販売されるようになりました。
MIDEL Sは安全性について追求しています。車のアルミ製の乗員スペースの下に、独自のサブフレームに格納された電気ドライブトレインを置き、車の重心を下げることでハンドリング性が向上し、横転リスクを下げることに成功しています。
他にも、側面の鉄製レールで補強されたアルミ製ピラー、8つのエアバッグが、万一の衝突の際に乗員を守ります。また、このような事故の際にはバッテリーシステムが主電源との接続を自動的に遮断します。
このような安全性能を持つMIDEL Sの安全性は、米国家道路交通安全局(NHTSA)による衝突テストのすべてのカテゴリーで5つ星評価を獲得し、アメリカで最高評価を得ています。
MODEL S 17インチタッチスクリーン
MODEL Sの大きな特徴の1つがこの「タッチスクリーン」です。MODEL Sでは車のほとんどの機能がここでコントロールできます。ルーフの開閉や、オートエアコン設定のカスタマイズ、ラジオの選局など、指先一つの動作で可能です。
Google マップで交通状況をリアルタイムで確認できますし、日々のスケジュール管理もここで行えます。Bluetooth対応のハンズフリー通話システム、HDバックアップカメラの確認、エネルギー消費量と航続距離予測も確認ができます。
またこのシステムは定期的に、新機能を追加するワイヤレスのソフトウェア アップデートが配信されるので、新しい機能が次々に使えるようになります。
MODEL S
MODEL Sでは新規開発されたリチウムイオン電池を搭載しています。電気モーターの最大出力は310kW(416ps)。AWDデュアルモーターが装備されたグレード「85D」では、車重は2トンほどもありますが4.4秒で時速100 kmにも達する加速力があります。
また、「85D」では航続距離は528キロ、250キロの最高時速、従来の電気自動車を軽く超えるスペックとなっています。
床下に頑強なサブフレームにはリチウムイオンバッテリーが数千個、敷き詰められていますが、これはラップトップPCなどに使われている"18650"、なんとパナソニック製です。最大で85Kwhという大容量を実現しており、これが航続距離を延ばす要因となりました。
そのほかに、MODEL Sにはテスラモーターズの自動運転機能が搭載されています。フォワードビュー カメラ、レーダー、360度超音波センサーをリアルタイムの交通情報と組み合わせ、道路状況を選ばずにMODEL Sの自動運転を可能にしているとのこと。車線変更や駐車も自動で行ってくれます。
MODEL Sのグレードは、後輪駆動/AWD、バッテリーの容量、さまざまなオプション、などによって価格は細かく変わってきます。
公式HP(日本)でMODEL Sの価格を見てみると
10,449,000円 ~ 14,879,000円
となっており、これにエコカー減税、CEV補助金などがありますので、購入の際は若干これより安くなると思われます。
以上がテスラモーターズの電気自動車の紹介です。テスラ・ロードスターは2014年3月に新車販売は終了しており、手に入れるには中古車を探すことになります。
テスラモーターズでは現在「MODEL S」のみ販売しています。そのほかにも新しい電気自動車モデル「MODEL X」を製作中です。7人乗りのSUVタイプ。いよいよ2015年9月29日から納車が開始されるとこと!こちらもチェックしてみるといいかもしれません。
参考:MODEL X
この翼のように開くドアは「ファルコンウィング・ドア」と言うそうですよ!
テスラモーターズの電気自動車を2車種紹介しました。
最後にこのテスラモーターズの電気自動車を購入・試乗した人の声を見ていこうと思います!
価格はやはり高めですので、手は出にくいですが魅力的な車なので、一度乗ってみたいですよね!
購入者や試乗した人はどのように、テスラモーターズの電気自動車を評価しているのでしょうか?
テスラ・ロードスター
もうひとつ感心したのは航続距離の長さです。大型バッテリーや回生エネルギーの積極利用によって、カタログ値は394kmと日産リーフの約2倍を誇ります。約100km走行後にメーターを見ると、200km以上走行可能と出ていたので、残量を気にせず走れました。この安心感も日本製EVとの違いです。
ボディの基本はロータスなので、乗降性が悪くて乗り込むのが大変だし、足回りはガチガチに硬くて乗り心地は悪く、ステアリングも相当に重いなど、必ずしも快適ではない部分もいろいろある。
直進だけでなくコーナーでの安定性にも優れるのは、ロータスのシャシーを使っているからだろう。クルマの後部に重い電池を搭載するので、後輪がしっかり地面に押しつけられている感じで、後輪の座りが良く、低全高・低重心のボディはほとんどロールせずにコーナーを抜けていく。
テスラ・ロードスターは、走行安定性や、特に加速力など走行性能に関しては、高く評価されていました。ガソリン車とは違う加速力に、みなさん驚いているようでした。航続距離を今までの電気自動車からかなり伸ばしたことも、評価されています。反面、乗り心地などはあまり良くないようで、長く乗っていて快適とはいえないかもしれません。
MODEL S
・加速、ハンドリングが良く、合流が安心。大きさの割に最小回転半径は小さい。見切りもよい。
・燃料代極めて安い(前車ハイオク9km/Lに比べ2割程度。※電化上手プランにて)
車に近づくと、ドアノブが自動的にせり出し、運転席に座ると自動で電源が入る。車の中は前もってスマホでエアコンを入れておいたため快適である。毎朝車は満タン状態で、センターコンソールにはgoogle連動の今日のスケジュールが映され、スピードメーターの左には目的地のナビが映されている。・・・未来が来てるんだなと感じる、こうして古いものの時代が終わり、新しいものの時代が来るんだなと、心底感じる・・そんな車です。
レザーの内装はシンプルでミニマルな感じ。液晶ディスプレイが目を引くので全体的にハイテクな印象になってしまっています。全体に内装が若干チープに見えるのはディスプレイとウッドやレザーなどとの調和があまりよくないからかと思います。カーボンファイバーなら。
加速、安定性、操縦性、などの走行性能に関しては、ロードスター同様、高く評価されていました。またタッチパネルについても、新しい電気自動車の未来を感じさせる機能として、みなさんに受け入れられているようです。車内のスペースも広く、荷物はたくさん載せることができるとのことでした。
反面、乗り心地はもうすこしソフトになってほしい、車幅がかなりあるので日本では難しい場面もある、やはり充電に時間がかかる、などなど不満点もそれなりにあるようでした。
充電環境も整っているとは言いがたい現状なので、そのあたりはこれからのテスラモーターズに期待、というところでしょうか。
テスラモーターズ会長兼CEOイーロン・マスク氏(右)とトヨタ自動車豊田章男社長(左)
2010年5月20日、EVそのものや部品の開発も含めての業務・資本提携に合意したと、発表しています。
いかがでしたでしょうか?
今回はテスラモーターズの電気自動車をご紹介しましたが、とても魅力的な車でしたね!もちろん問題点はまだまだあるようですが、それを超える魅力もあると思います。
テスラモーターズ会長兼CEOのイーロン・マスク氏は「ずっと以前から、電力が安定したエネルギーになると確信していました」と言っています。その考えの下、彼はテスラモーターズを設立しました。東京で行われた記者会見では「テスラの考え方として、自動車業界全体は長期的に完全に電気に移行する」との発言もあり、テスラモーターズの電気自動車はこれからますます発展していくと思われます。
エネルギー問題が深刻になっていく現在、このテスラモーターズのつくる電気自動車に、そしてテスラモーターズに、大いに注目する必要がありそうですね!
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