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「右折禁止」という道路標識はない。あるのは「指定方向外進行禁止」

右折禁止を意味する標識は「指定方向外進行禁止」標識の内、右折を禁止している標識です。交差点で右折したら進入できる道路があるのに「指定方向外進行禁止」の標識の白い矢印が右折を標示していない場合が右折禁止です。今回は右折禁止のあれこれについて紹介します。

右折禁止の標識とは?

「右折禁止」という標識はありません。あるのは「指定方向外進行禁止」の標識です。

指定方向外進行禁止の標識のうち、右向きの矢印のないものが右折禁止を意味します。たとえば、次の標識はすべて右折禁止の意味を「持つ場合」があります。”右折禁止の意味を「持つ場合」があります”というのは交差点で右折する道路がなければ、そもそも右折禁止の意味がありませんので。

「指定方向外進行禁止」の標識

この「指定方向外進行禁止」の標識が設置されている交差点では、クルマは矢印の方向以外へは進行できません。左折禁止、右折禁止です。

「指定方向外進行禁止」の標識

この「指定方向外進行禁止」の標識が設置されている交差点では、クルマは矢印の方向以外へは進行できません。直進禁止、右折禁止です。

「指定方向外進行禁止」の標識

この「指定方向外進行禁止」の標識が設置されている交差点では、クルマは矢印の方向以外へは進行できません。右折禁止です。

その他の「指定方向外進行禁止」標識でも白い右折矢印がないものは、右折禁止です。

右折禁止と横断禁止の標識

この標識は、「車両横断禁止」の標識です。道路を横断してはいけません。しかし、右折禁止の標識ではありませんので、交差点での右折は出来ます。

車両横断禁止の標識

「車両横断禁止」標識には区間標識が付属します。

人が道路を横断するのは分かりますが、車が道路を横断するということはどういうことでしょう? 普通に車を運転していて、ふと右側にあるコンビニに入ろうと思ったとき、右にウインカーを出して対向車が来ないことを確認して、右に曲がって、コンビニに入りますよね。これが横断という行為です。

つまり、道路の途中で右折してそのまま道路外に出る行為が横断というわけです。確かに、道路を半分ほど横断してますね。

「車両横断禁止」標識のあるところ

この図は【車両横断禁止】標識のあるところでの、できる動きとできない動きです。青い矢印は、できる動き、赤い矢印はできない動きです。
進行方向左側の店舗等には入れますが、反対車線を横断して右側の店舗等に入ることはできません。しかし、右折禁止ではありませんので、右折することはできます。

「車両横断禁止」標識は交通量が多い片側2車線以上の道路で見かけることが多く、転回禁止(Uターン禁止)の標識と一緒に掲げられているのもよく見かけます。

右折禁止と車両横断禁止の違い

「右折禁止」は交差点でのことです。曲がる先には必ず道路があります。
しかし、「車両横断禁止」は交差点以外です。曲がる先に道路はありません。また「車両横断禁止」標識には区間標識が付属します。区間内では道路右側にある、GS・コンビニ・ファミレス・駐車場、等々には、対向車線を横切って入ることを禁止しています。

「右折禁止」標識のある交差点では転回禁止か?

転回を禁止するのは「転回禁止」標識です。したがって「転回禁止」の標識がなければ、転回はできます。

転回禁止の標識

また「転回禁止」標識にも区間標識が付属します。

「転回禁止」の標示

道路上に書いてある標識は道路標示です。
上記の黄色で書かれた規制標示は、矢印の方向へ車を転回してはいけない「転回禁止」を意味しています。
転回禁止表示の下に書かれた数字は転回禁止を規制する時間帯の事を指します。

転回できることを表わす下向きの矢印信号

右折禁止は、「指定方向外進行禁止」の標識により右折が禁止されている交差点でのことであり、右折と、転回は別々の行動で、右折禁止が転回禁止を意味することもなく、転回禁止が右折禁止を意味することもありません。

右折禁止違反の点数

右折禁止の交差点を右折する違反をすると、「通行禁止違反」となります。

右折禁止と標示されているこの標識、どう読み解きます?

右折禁止?????

通行禁止違反には2態様があります。一つは「指定方向外通行禁止違反」、これは標識規制を含む右左折禁止場所を通行した場合で、右折禁止の交差点を右折した場合はこれに該当します。もう一つは「進入禁止場所通行禁止違反」で、一方通行路を逆行した場合です。
いずれも反則金は7000円、違反点数は2点です。

まとめ

右折禁止の標識について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。右折禁止となっていない交差点でも右折することは危険を伴います。十分に注意して右折してください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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