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運転中に突然エンジン警告灯が点灯!考えられる点灯の原因は?

車を運転中、エンジン警告灯が点灯。普段見ることのないエンジン警告灯などが点灯するとパニックに陥る人が多いと思う。そんな場面でも原因と対処法を知っていれば安心。そこで今回は、エンジン警告灯が点灯した場合の対処法、エンジン警告灯が点灯する原因についてまとめてみた。

警告灯が点灯した場合の対処法

エンジン警告灯

運転に必要な情報をドライバーに伝えるのがメーターパネル(計器類)の役目です。代表的なものとして、速度を表示するスピードメーターやエンジン回転数を表すタコメーター、冷却水の温度を表示する水温計などが挙げられます。

各装置の異常をドライバーに知らせる警告灯も忘れてならない存在です。それぞれの警告灯にどんな意味があるのか知っておくことは、トラブルを早期に発見するためにも必要といえます。

車の各種警告灯

警告灯にはさまざまな種類があります。車種によっては水温計がなく、警告灯のみの場合もあるので、車両取扱説明書で事前に確認しておくようにしましょう。なお、HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)には、駆動モーターの異常やバッテリーの容量についての報知など、これまでのガソリン車にはなかった警告灯があるので注意が必要です。

ランプはさまざまな色で光りますが、この色は国際規格(ISO)で決められていて、世界共通です。たとえば赤色=危険、黄色=注意、緑色=安全を表し、温度の高低を示す場合は、赤色=高温、青色=低温と、目で見て感覚で認識できるように配慮されています。また、ヘッドランプのハイビーム点灯は、青で表示するのが決まりです。

すべての警告灯を覚えるのは大変ですが、一般的に赤色の警告灯が点灯、または点滅したら重大なトラブルが発生したと考えられますので、点灯したらすみやかに整備工場で点検してもらう必要があります。

なお、警告灯は消えているのが正常なので電球の球切れやランプ自体のシステム不良が起こっても気がつきにくいものです。そのため、エンジンスイッチをONの位置にした状態で、一斉に点灯し、システムが正常・異常を確認し、その後、エンジンを始動させれば問題がないものは消灯するしくみになっています。もし、警告灯がそのまま点いている場合は点検をしてもらいましょう。

エンジン警告灯が点灯

エンジン警告灯が点灯したらエンジンの制御系などにトラブルが生じている可能性が高いです。なるべく走行は控え、すみやかに販売店に相談してください。

エンジン警告灯が点灯

右上のエンジンマークがエンジン警告灯です。黄色に光っています。
黄色のランプの場合は、異常はあるが走行可能というような意味です。エンジン警告灯は、黄色のランプなので、とりあえずは走行することが出来ます。ただ、早めに修理をしなければ後々大変なことになるかもしれません。

車のエンジンには、様々なセンサーが取り付けられています。エンジンが吸い込む空気の量を測ったり、排気ガスの酸素の濃度を測ったり、エンジン内のクランクやカムの位置を測ったりと、挙げたらきりがないほどのセンサーがエンジンの周辺に取り付けられています。

そんなセンサーが異常を検出したときに点灯するのがエンジン警告灯です。突然、エンジン警告灯が点灯すると焦ってしまいますが、ここは冷静に対処してください。
まず、エンジン警告灯が点灯した場合、どこに異常があるのかというのは簡単にはチェックすることは出来ません。テスター(診断機)を所有しているディーラーや整備工場へ連絡してください。

もし走行中や、エンジンをかけたときにエンジン警告灯が点灯したら、焦らなくても大丈夫です。走行に問題はありません。突然車が燃えたりもしませんし止まったりもしません。落ち着いて、いつもどうりの運転でディーラーに向かいましょう。
考えられる原因をまとめてみましたので参考にしてください。でも決して自分で原因を調べようなんてことはしないで、プロに任せてください。

エンジン警告灯が点灯:原因その1 O2センサーの異常

エンジン警告灯が点灯した場合、その原因を真っ先に疑われるのが「O2センサー」です。酸素センサーまたはオキシジェンセンサーとも言います。

エンジン警告灯が点灯:原因その1 O2センサー

O2センサーというのは、排気ガス中の酸素濃度を検知するためのセンサーで、排気ガスの酸素濃度を計測することで燃焼の状態がわかるというものです。
実際に排気ガスの酸素濃度の異常値が原因でエンジン警告灯が点灯する場合と、センサー自体の故障が原因で、エンジン警告灯が点灯する場合とがあります。

O2センサーの異常には、大きく二つの原因があります。一つ目の原因は、センサー自体の故障。排気ガスを年中浴びている部品ですので、壊れてしまうことも当然あります。二つ目の原因は、燃焼状態が良くない場合です。燃焼状態が良くない原因としては、オイル交換などのメンテナンスが不十分、エアクリーナーが目詰まりしていてエアーをきちんと吸えていない、インジェクターの不具合、燃料に不純物がある場合など様々です。

エンジン警告灯が点灯:原因その1 O2センサー

O2センサーの故障が原因の場合は当然O2センサーを交換することとなります。このセンサーは日本車であれば、だいたい10年もしくは10万キロまで持つように設計されています。お値段は部品代で25,000円程(車種により前後します)。センサーは車種により1つか2つ使用しています。 

エンジン警告灯が点灯:原因その1 O2センサー

O2センサーの不良、右側が新品

エンジン警告灯が点灯:原因その2 エアフロセンサーの異常

エンジン警告灯が点灯する原因がO2センサーでなければ、もう一つ考えられるのが「エアフロセンサー」です。これも役割はO2センサーと同じようなものです。しかしエアフロセンサーが原因の場合は、車が明らかに遅くなったりという症状が出ます。このエアフロセンサーはO2センサーよりも高価なのですが、めったに壊れるようなものではありません。

エンジン警告灯が点灯:原因その2 エアフロセンサー

燃料を噴射するインジェクターが電子制御されている車両の場合、エアフロセンサーという空気を吸い込む量を測る装置があります。そのエアフロセンサーが異常値を検出した場合、エンジン警告灯が点灯するようになっています。こちらも、エアフロメーター自体の故障が原因でも警告灯は点灯します。

エアフロセンサーは、空気の吸入量を計るセンサーです。現在走っている多くの車は、電子制御で燃料を調整しているため、空気の流入量や湿度、吸気温度などにより燃料の濃さを制御しています。そのため、このセンサーが必要になるのですが、このセンサーが壊れると正確に燃料を噴射できなくなりますので、燃費の悪化や、走行不良が起こるなどということも考えられます。

エンジン警告灯が点灯:原因その2 エアフロセンサー

エアフロメータがはエアクリーナーボックスからエンジンに至る途中に付いています。

エアフロセンサーが異常値を検出する場合の主な原因としては、エアクリーナーのメンテナンス不足であったり、純正ではないエアクリーナーの場合であれば、湿式と呼ばれる油分を含ませたエアクリーナーを使っている場合などです。

エンジン警告灯が点灯:原因その2 エアフロセンサー

湿式のエアクリーナーは、フィルターの目を粗くして吸気量を向上させていますが、その分ゴミが入りますので、フィルター自体にオイルを含ませてゴミを取り除いています。しかし、このオイルがエアフロセンサーに付着することがあり、それが原因で警告灯が点灯するケースもあります。

エンジン警告灯が点灯した場合の対処法と原因のまとめ

エンジン警告灯が点灯した場合の対処法と原因について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
エンジン警告灯が点灯する原因は紹介した2つ以外にもありますが、この2つが主な原因です。いずれにしても、もしエンジン警告灯が点灯した場合は、慌てずにディーラーに連絡して、原因を把握することが大事です。

この記事があなたにとって、少しでもお役に立てたのならば幸いです。

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