車がオーバーヒート!?車がオーバーヒートした時の原因と対策!!
2016/01/22
ゴンタ
愛着のある車は手放したくない!長く乗っている車だからこそ、オーバーヒート位のトラブルなんて可愛いもの!ところでオーバーヒートって、そもそも原因は何なのでしょうか?そこでオーバーヒートについて、対処方法や原因、修理についてまとめてみました。
オーバーヒートは車のエンジンの発熱が、冷却システムの能力を超えると発生します。
通常は冷却システムに何かしらの原因がある事が多いのですが、中にはエンジンを高回転で運転した場合でも起きる可能性があります。
水温計の上昇
オーバーヒートの初期段階で、まずは水温計の上昇から始まります。
このときに気が付けば軽度のオーバーヒートで、オーバーヒートの原因さえ取り除けば大丈夫であろうレベルです。
気が付かないと更なる症状が出てきます。
水蒸気の発生
エンジンルームから水蒸気が発生します。
フロントガラスの外側が曇ったり、甘いにおいがしてきたりするので、比較的わかると思います。
すでに冷却水は沸騰していますので、軽度から中度のオーバーヒートです。
ノッキングの発生
シリンダーヘッド近辺の冷却水が無くなって、シリンダーヘッド自体が異常過熱しているので異常燃焼が始まります。
エンジンから大きな「カリカリ」音が発生し、シリンダーヘッドやピストンが過熱し、それらに穴状の様な跡が刻まれます。
これは、中度のオーバーヒートです。
エンジンが止まる
シリンダーやピストン等が異常に高温になりすぎて、エンジンオイルの潤滑能力が低下し、エンジンの焼きつきが発生します。
エンジンが止まったからと言って、即エンジンの焼き付きとはなりませんが、可能性が高い原因です。
当然、重度のオーバーヒートです。
高速道路を走行中でしたら、まずは速度を落としてみましょう。
それでも改善されなければ、安全な場所に車を止めてしばらくアイドリングで様子を見ます。
それでも温度が下がらないようであれば、エンジンを止めるしかありません。
一般道路の走行中でしたら、即安全な場所に車を止めてしばらくアイドリングで様子を見ます。
同じく温度が下がらないようであれば、エンジンを止めましょう。
とにかく安全な場所に移動して、エンジンを止めましょう。
アイドリング状態でオーバーヒートするようであれば、ほとんどの場合は走行する事は不可能です。
停車したらエンジンフードを開けて、とにかく冷却につとめなくてはなりません。
ですが、オーバーヒート状態でラジエーターキャップを外したり、冷却水の補充は絶対に行ってはいけません。熱水や水蒸気が吹き出す可能性があり、顔や手のやけどの原因となります。
この作業は必ず冷えてからにしましょう。
参考までに、室内のヒーターはエンジンの冷却水を使っています。
ですから窓をすべて開けて、ヒーターの設定温度を最高温度にし、風量を最強にするのも対処方法の一つです。
色々なオーバーヒートの原因がありますが、中でも比較的多い原因を順番に並べてみました。
サーモスタットの故障
冷間時は閉じていて暖気を促進し、暖気後は弁の開度を調節し冷却水の温度を一定に保つ部品です。
これが閉側で固定されてしまった事が原因で、エンジンが冷却されずにオーバーヒートになります。
これが中でも一番多い原因です。
冷却水の漏れ
ラジエーターやホースからの冷却水漏れによって、冷却水不足になり冷却水循環が出来ないことが原因でオーバーヒートが起きます。
画像のように駐車場に染みや、赤や緑の水があったら要注意!
冷却水不足
漏れが無いのに冷却水が少なすぎて、冷却水循環不足が原因によるオーバーヒート。
真夏に冷却水交換をした際、ヒーターコアのエア抜きをしなかった場合になったりします。
意外と多い原因の一つです。
ラジエターファンの故障
FR車のような縦置きエンジンのファンは、ベルトで駆動されているので可能性は低いのですが、FF車のような横置きエンジンの場合、電動モーターでファンを回しているので、ファン系統の故障が原因でオーバーヒートが起きます。
温度が高いのに、ファンの音がしていなかったらコレが原因です。
ウォーターポンプの故障
右が正常のウォーターポンプ、左が異常のウォーターポンプです。
ポンプのフィンが冷却水に侵食されてしまったことが原因で、冷却水の循環不足を引き起こしオーバーヒートになります。
高齢車には有りがちなので要注意。
冷却系統のつまり
定期的に冷却水の交換をすればあまり起きないことですが、交換周期が長すぎてしまったことが原因で、冷却系等のさびが蓄積し通路がつまった事が原因でオーバーヒートがおきます。
なかなか見かけない原因です。
普段から注意して車を運転すると、かなり防げる原因が多かったと思います。
以外と「そういえば…」と思い当たる節があったり、普段から違和感があったりして未然に防ぐ事も可能なはずです。
軽度のオーバーヒートは比較的に修理代も安く済みますが、重度のオーバーヒートともなると修理代はとんでもなく高額になってしまいます。
どのような修理が必要になるのか、例をあげてみました。
オーバーヒートの原因を修理し、冷却水とエンジンオイルを交換すれば大丈夫。
普段より温度が高い位だったならば問題はありませんが、振り切ってしまったらダメージは大なり小なり受けているのをお忘れなく。
ダメージが蓄積してしまうと、次回はこの程度では済まされないかも知れません。
冷却水の蒸気の圧力で、シリンダーヘッドのガスケットにダメージをあたえます。
冷却水通路と燃焼室がつながってしまうと、エンジンの圧縮が冷却系統にもれてしまいまい、アイドリングが不安定になったり、冷却水が吹き返したりします。
中にはエンジンオイルの通路とつながってしまい、エンジンオイルが乳化して白濁しまう事もあります。
そして、シリンダーヘッドはアルミニウムで出来ていますので、オーバーヒートが原因で簡単に歪みが生じます。
あまりにもひどい歪みが生じてしまいますと、シリンダーヘッドの研磨又は交換が必要です。
残念ながらエンジンの焼きつきは、当然オーバーホールか交換です。
とにかくエンジンを開けてみないと、交換部品がリストアップ出来ないので、時価的扱いになります。
コレにかかる修理代や車の経年数を天秤にかけて、車の買い換えも視野に入れなくてはならないかもしれません。
オーバーヒートが原因で、車両火災に発展する事も十分考えられます。
早めの段階で気がつく事が出来れば、また長く愛車に乗り続ける事も可能です。
たかがオーバーヒートと思わないで、早めに適切に対処しましょう。
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