あらゆるシーンに対応する新型スバル フォレスターの概要を検証!
2015/10/02
☆ゴン
スバル『フォレスター SH5』をご存知でしょうか?二十世紀最後に出てきた人気SUVのフォレスターの中でも、最大の人気車種になった車種です。その居住性の良さ、取り回しの容易さ、そして通常走行の燃費の良さ。そんな『フォレスター SH5』を調べました。
フォレスターとは、スバルの富士重工業が1997年に発売を開始したクロスオーバーSUVのことです。
フォレスター | SUBARU
フォレスターはグレードによって、オフロードからオンロードまであらゆるシーンに対応する車種をそろえ、プラットフォームをインプレッサと共有しているモノコック構造を持つ事から、クロスオーバーSUVに分類されているんです。
フォレスターには、1997年~2002年に販売された初代 SF系から、2002年~2007年販売の2代目 SG系。2007年~2012年の3代目 SH系と2012年から販売されている4代目 SJ系があります。
このページでは、3代目のSH系、中でも『フォレスター SH5』について調べてみます。
VRE-025 フォレスター SH5
前述したように、『フォレスター SH5』は2007年12月25日に2代目から3代目にフルモデルチェンジされました。
そのことにより、SH5は先代フォレスターよりも車高が高くなり、よりSUVらしくなりました。
『フォレスター SH5』のボディーサイズは、2代目の後席の居住性に関するユーザーからの要望を酌む目的もあって若干拡大しながらも、リアオーバーハングを抑え込むデザインとなり、サイドアンダーミラーが全グレード標準装備となりました。
当初の『フォレスター SH5』は、先代までのキャビンの薄いステーションワゴンとSUVのクロスオーバー的なスタイルから純粋なSUVへの転身は、主マーケットである北米では高評価を受けたものの、これまでのスタイルを長所と受け止めていた日本の旧型オーナーにとっては、『フォレスター SH5』の肥大化・重重量化と受け止められ、否定的な意見も見られたと言います。
しかしながら、実際の『フォレスター SH5』は見た目とは裏腹に重量増加は最小限に抑えられており、先代の最終型とSH型の初
期型ではその差は20kg、ミラーtoミラーの間隔に至っては、先代より1cm狭められており、最小旋回半径の小径化(5.4m→5.3m)とともに、取り回し性は同等レベルを確保していたのです。
普通、SUVはジャンル的に2分される事が多いです。
1つ目は、ランクルなどに代表される、本格的なオフロード走行に耐えるクロカン4WD。
いま1つは、あくまで乗用車ベースでオフローダーの雰囲気を出した都会派SUVです。
トヨタ ランドクルーザー
前者は、ラダーフレームなどを採用し、頑丈で本格的な悪路の走破性を持つ反面、重くて燃費も悪いSUV。
後者は乗用車並みの乗り心地や扱いやすさを持ち、燃費もそれほど変わらない反面、オフロードは苦手というSUV。
で、フォレスターSH5はその中間に位置する車だと思います。
SH5のベースはレガシィ・インプレッサといった乗用車用のシャシーを用いているので、燃費や扱いやすさ、乗り心地などは普通車に近く、その意味では都会派SUV。
しかしラダーフレームを採用した本格的なSUVほどではないにせよ、ラリーで鍛えられたAWDシステムは、都会派SUVとは明らかに一線を画する走破性を持っています。
そして、SH5は今日ラインナップされている2-2.5lクラスのSUVの中では、最もコンパクトな車体と軽い車重を持っているのです。
デフロックする本格的なクロカンSUVには及ばないでしょうが、スタンバイ式のなんちゃって4WDとは雲泥の差といえる走破性を『フォレスターSH5』は持っています。
砂浜やら雪山でスタックしかけても、1輪は空転するものの、まあまあデフが効いて脱出して行けます。
最低地上高も225mmで、同クラスの中では最高レベルです。
『フォレスター SH5』には、たぶん普通の人には全開に出来ない位余裕があると思われる、最高出力230ps(169kW)/5600rpm・最大トルク32.5kg・m(319N・m)/2800rpmのエンジンを搭載しています。
ですが、インプレッサなどとは違い、2-3000回転域でのトルクを重視した、スポーティではなく実用的なセッティングで、使いやすい反面、面白いエンジンではないと酷評するマニアもいるようです。
『フォレスター SH5』の足回りは、ストロークが十二分にあるせいか、乗り心地は良く柔らかく感じます。
ところが他のSUVのように腰高感が少なく、比較的乗用車に近い感覚で乗れるのは良いとの評判になっています。
メーカーは、水平対向エンジンの重心の低さの影響であると主張しますが、エンジンパワーを生かし切ってスポーツ走行するには柔らか過ぎます。
雪山には最適ですが、ロールが大き過ぎてとてもじゃないですが攻める気にはなれません。
『フォレスター SH5』のカタログ上の燃費値は、13.0km/lとなっています。
ターボの4WD車としては良好だと思います。
実燃費は外気温20℃下で、郊外路で14~5km/l、街中で11km/l、流れに乗った高速走行で15~6km/lというところだそうで、なかなかの高数値と言えると思えます。
ただし、高速でちょっと飛ばした時の燃費ですと、ガタ落ちするようです。
前面投影面積が大きく空気抵抗が大きいせいかと思えますが、似たエンジンのレガシィ2.0GTと比べても顕著な落ち込み方となっているようです。
『フォレスター SH5』の室内の広さは、前モデルに比し大幅に改善されました。
大人4人で荷物を積んでも苦しくないです。
また、ほぼフルフラットにできるので車中泊も容易です。
ステーションワゴンに比べて室内高があるので、そうした場合にはメリットが大きいです。
例えば釣り好きの人が、700kg程度のトレーラブルボートを牽引しながら河原や砂浜に下ろし、しかも車中泊をする。
そうした使い方だったら、『フォレスター SH5』は数ある車種の中でも最も適する車だと思えます。
マニアという者達は、慣れてくるとそれ以上それ以上と望みを付け足して行きがちのものですが、『フォレスター SH5』の多くのマニア達は、前述した高速域での燃費とワインディングでのロールの大きさ程度の不満以外には、十分満足しているようです。
スゴイぞ!『フォレスター SH5』!!
Subaru Forester(SH5)
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