トヨタクラウンを中古で購入する方必見!中古クラウンの基礎まとめ
2015/09/24
kouda384
『いつかはクラウン』そんなキャッチコピーがしっくりする、日本車の王道トヨタクラウン。風格のあるフォルムと、しっかりとした造りのクラウンの旧車は、今でも多くの人の心を掴んで離しません。そこで今回は、クラウンの歴史と旧車の魅力について見ていきましょう。
トヨタを代表する高級車として、また日本車のフラッグシップカーとして、愛され続けてきたクラウン。
高度な走行性能と、快適な居住空間を両立させ、発売以来、なんと50年も経つ今でもなお、日本の自動車界を牽引し続ける、稀有な車と言えます。
今回は、そんなクラウンの歴史を振り返りながら、昭和のクラウン、旧車のクラウンの魅力を存分に味わっていきましょう。
1955年発売の初代クラウン。まだ自動車作りを、海外と提携して行われていた時代に、トヨタが独自に日本国内の技術の粋を集めて作った、純国産車です。
当時のカタログを見ると、走行性能だけではなく、耐久性、防音防振性、車内の広さの確保等、細やかで力強い、国際水準を超える車作りに臨む気概が伝わってきます。
6人乗りのベンチシート、観音開きのドア、2枚ガラスのフロントウィンドウ等、クラシックでレトロなフォルムは、今の車には出せない、旧車の魅力に満ち溢れています。
旧車の鑑、と言っても良いでしょう。
1955年発売当時の価格は101万円。
当時の大卒初任給が1万3000円弱。まさに夢の車だったことが窺えます。
旧車の市場にはなかなか出てこないようですが、出てきたとしたら300万は超える価格になるみたいです。
全長 4285mm
全幅 1680mm
全高 1525mm
車両質量 1210kg
ホイールベース 2530mm
エンジン形式 水冷直列4気筒OHVWater-cooled, in-line4, OHV
総排気量 1453cm3
最高出力 48/36/4000(hp/kw/min-1)
旧車市場には、めったに出てきません。
1962年発売。
初代クラウンに比べて全長が30cm以上伸びました。当時のフォードを思わせる、伸びやかでスマートなフォルムにフルモデルチェンジしました。
今なお、クラウンの象徴として認知されている、王冠のエンブレムが、このモデルからフロントグリルに飾られています。
このモデルも旧車市場にはなかなか見ない代物ですが、だいたい150万円前後の価格で売り出されることが多いようです。
全長 4610mm
全幅 1695mm
全高 1460mm
車両質量 1265kg
ホイールベース 2690mm
エンジン形式 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1897cm3
最高出力 90/66/5000(ps/kw/min-1)
トヨペット クラウン デラックス Ⅲ- 1963
昭和38年のCMです。
1967年発売。
『白いクラウン』のキャッチフレーズの元に、これまでハイヤーや黒塗りの社用車として評価の高かったクラウンから、颯爽と運転する、パーソナルな高級車を目指して販売されました。
このモデルから、車内高を確保しつつ車体を下げられる、ペリメーターフレームを採用。このフレームは後の9代目クラウンまで続き、いわばクラウンの車体の核なる部分が誕生したモデルでもあります。
またこのモデルには、2ドアハードトップも出現し、セダンの大きさで、ゆとりのあるクーペという、なんとも贅沢で洗練されたフォルムは、運転する楽しさ、を印象付けるモデルとなりました。
この3代目クラウンも、旧車市場にはあまり出ないようで、だいたい150万円前後の価格で売り出されることが多いようです。
イメージキャラクターは山村聰さん。この後16年間クラウンの顔を務めます。
全長 4,665mm
全幅 1,690mm
全高 1,445mm
ホイールベース 2,690mm
車両重量 1,310kg
エンジン M型 直列6気筒 2.0L
総排気量 1988cm3
最高出力 110/5600
白いクラウンCM
1971年発売。
この代から正式名称が「トヨペット・クラウン」から「トヨタ・クラウン」に変更になりました。
よりパーソナルなユーザーを求めて、スピンドル・シェイプという曲線が印象的な、斬新なデザインになりましたが、斬新すぎたのか売れ行きが芳しくなく、ライバルのセド・グロに負けてしまい、クラウン史上最悪の失敗作と言われてしまいます。
旧車市場では、だいたい100万円前後で売りに出されることが多いようです。
旧車では《クジラのクラウン》の愛称で親しまれています。
全長 4680mm
全幅 1690mm
全高 1420mm
車両質量 1360kg
ホイールベース 2690mm
エンジン形式 直列6気筒頭上弁式OHC
総排気量 1988cm3
最高出力 115/5800
エレガンツ クラウン CM
『美しい日本のクラウン』です。
1974年発売。
冒険しすぎた前作の反省から、オーソドックスで安心感のあるデザインに変更されました。
失われた信頼を取り戻すため、イメージキャラクターに吉永小百合さんを迎え、落ち着きと高級感をアピールしました。
このモデルから、ハードトップ型がラインナップされ、更にクラウンの代名詞というべき、ロイヤルサルーンがこの5代目から登場します。
旧車市場では、あまり数は多くなく、だいたい100万円前後の価格になることが多いようです。
全長 4765mm
全幅 1690mm
全高 1440mm
車両質量 1470kg
ホイールベース 2690mm
エンジン形式 直列6気筒OHC
総排気量 2563cm3
最高出力 140/5400
トヨタ クラウン 5代目 前期型 CM 山村聰 MS80 1976 TOYOTA CROWN Ad
1979年発売。
前作の復調で、日本の高級車としての地位を固めたクラウンは、より高級な重厚なフォルムを追求します。
前期モデルではヘッドライトが角型4灯式で、後期方は異型2灯式に変更されています。
またこの世代で2ドアハードトップが終了しています。
旧車市場では、結構価格に差があるようですが、状態のいいものではやはり100万円前後になるようです。
旧車界では《鬼クラ》の愛称で人気です。
全長 4860mm
全幅 1715mm
全高 1435mm
車両質量 1490kg
ホイールベース 2690mm
エンジン形式 直列6気筒OHC
総排気量 2759cm3
最高出力 145/5000
クラウン・ターボ MS110後期型 CM
1983年発売。
あまりにも有名な、個人が所有する車の頂点を象徴する『いつかはクラウン』のキャッチコピーで、バブル前期の個人ユーザーの需要を喚起しました。
ABSの先駆けとなる4輪ESCを搭載し、1985年には日本車初のスーパーチャージャーも搭載されました。またスポーティー仕様の「アスリート」もこの代から登場しています。
旧車市場ではよく見られますが、やはり100万円前後の価格が多いようです。
『いつかはクラウン』
旧車の価格も年々上がっているようです。
全長 4860mm
全幅 1720mm
全高 1435mm
車両質量 1480kg
ホイールベース 2720mm
エンジン形式 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 2759cm3
最高出力 175/5600
CM-TOYOTA-Crown-トヨタ
1987年発売。昭和最後のクラウンになりました。
バブル期真っ只中に発売され、世の中がどんどん高級志向になっていく中、クラウンも売れに売れました。
7代目のデザインを踏襲した感じですが、全体的に角が丸みを帯び、ソフトでハイソな印象になっています。カーナビの前身エレクトロマルチビジョンを搭載したり、電子制御のエアサスや4リットルのV8エンジンも登場します。
旧車市場では、結構多く見られ、50万~70万円くらいの価格帯が多いようです。
大ヒットしただけあって、旧車も結構手に入りやすいです。
全長 4860mm
全幅 1720mm
全高 1420mm
車両質量 1590kg
ホイールベース 2730mm
エンジン形式 水冷直列6気筒OHC
総排気量 2954cm3
最高出力 190/5600
トヨタ クラウン 8代目 後期型 CM 1989 TOYOTA CROWN Ad
いかがでしたか?
今回はクラウンの旧車について見てきました。
クラウンの歴史も、ずっと順風満帆で来たわけではなく、色々と紆余曲折があって、試行錯誤を重ねてきたのがわかりますね。
時代を築いてきた旧車には、単なるノスタルジーではなく、多くの人の心を惹きつけて来た魅力があるものなんですね。
『いつかはクラウン』
このコピーひとつとっても、憧れやステータスがそこに込められているのが分ります。
ひとりひとりの心の中に『いつかは○○』というのがあると思います。
それが旧車のクラウンに乗る事なのか、全く違う事なのかはわかりませんが、
皆さんの心の中の『いつかはクラウン』が、実現することを祈ってます。
トヨタ クラウン CM TOYOTA CROWN Ad
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