日本が誇るスポーツサルーンのスカイラインのハイブリッドモデル。
2016/06/18
axela0414
1997年8月に発売された5代目のスカイライン「スカイラインジャパン」は、日本車であることのプライドをテーマに開発され、オイルショックや環境問題で沈みがちだった自動車社会に一石を投じるクルマとして発売されました。そんなスカイラインジャパンについて調べてみました
「ジャパン」の通称で知られるC210型スカイラインは1977年(昭和52年)に発売されました。
翌年の19789年(昭和53年)には、昭和53年排出ガス規制適合車のNAPS仕様車のC211型が発売されました。
スカイラインジャパン
スカイラインジャパンの車種構成は
2ドアクーペ、4ドアセダン、5ドアステーションワゴンの3タイプに、ロングノーズ・6気筒エンジン搭載モデルの「GT」とショートノーズ・4気筒エンジン搭載モデルの「TI(ツーリング・インターナショナル)」の2グレードがありました。
スカイラインジャパン
1979年のマイナーチェンジでGTシリーズのフロントマスクが、角形2灯ハロゲンヘッドランプにデザイン変更されました。
スカイラインジャパン GT
全長/全幅/全高:4,600mm/1,625mm/1,390mm
ホイールベース:2,615mm
トレッド(前/後):1,370/1,350mm
車両重量:1,190kg
エンジン:L20E 直列6気筒OHC
排気量:1,998cc
最高出力:130ps/6,000rpm
最大トルク :17.0kgm/4,000rpm
スカイラインジャパン
水平指針式サーキットメーターを採用したスカイラインジャパン
6気筒エンジン搭載のGTシリーズに比べて「廃価版」のイメージがある4気筒エンジン搭載モデルに「TI(ツーリング・インターナショナル」の名称を与えて、廃価版イメージの払拭を目指しました。
スカイラインジャパン TI
全長/全幅/全高:4,400mm/1,625mm/1,390mm
ホイールベース:2,515mm
車両重量:1,045kg
L16型L18型エンジンから、昭和53年排出ガス規制に適合した新開発エンジンのZ16型Z18型エンジンに変更されました。
「GT-R」を設定してレースに参戦するなど、スポーティで走りのイメージが強いスカイラインですが、オイルショックや排気ガス規制の影響によりパワーの出ないエンジンを搭載せざるを得ない状況になっていました。
そんな状況を打破するために登場したのが1980年4月に発売された、ターボモデルの追加です。
低公害とハイパワーを可能にする、スカイラインジャパンにとって待望のモデルでした。
スカイラインジャパン
エンジン:L20ET 直列6気筒OHC
排気量:1,998cc
最高出力:145ps/5,600rpm
最大トルク :21.0kgm/3,200rpm
スカイラインジャパン
セドリック/グロリア、ブルーバードに続くターボ搭載車となったスカイラインジャパン
マニュアルだけで無く、AT車も用意されました。
スカイラインジャパンの開発責任者、「ミスタースカイライン」の櫻井眞一郎氏による貴重な解説動画です。
櫻井眞一郎 スカGターボを語る①
櫻井眞一郎 スカGターボを語る②
スカイラインジャパンのCMは、先代のケンとメリーのスカイラインと同様におしゃれで洗練されたイメージのCMでした。
スカイラインジャパンのCMソングなども懐かしく思う人がいるのでは無いでしょうか
【5th】スカイラインCM集【C210/C211】
スカイラインジャパン
70年代から80年代は、オイルショックと排ガス規制でスポーツカーにとって暗黒の時代でした。
そんな時代に発売されたスカイラインジャパンも、発売当初はパワーの出ないL型エンジンに悩まされました。しかし、ターボエンジンの登場により、パワーと低公害の両立が可能となり、スカイラインらしい走りが復活したのです。
新しい時代に求められる様々な課題に答えるスカイラインジャパンの先進性をファッションで表現した関連商品も人気を集めました。
スカイラインジャパンのサブ・キャッチフレーズである「Mr,&Ms,」の文字がプリントされたTシャツは57万着以上売れ、スカイラインジャパンのイメージアップに貢献しました。
スカイラインジャパン
GTカーとしての走りや、スカイラインらしさを取り戻した、スカイラインジャパンの魅力をここまで調べて来ました。
現在のクルマに求められる環境性能や経済性とパワーの両立など、その先駆けとなるクルマがスカイラインジャパンだと言えるかも知れませんね!!
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