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軽自動車のスポーツカー、着せ替えカーコペンとミッドシップカーS660

軽自動車のスポーツカーであるホンダ・S660、その特徴は世界でもスーパーカー以外では極めて珍しいミッドシップ2シーターオープンボディであること。一方ダイハツのコペン、特徴は「着せ替えできる楽しいクルマ」だということ。二つの軽自動車のスポーツカーの魅力を探る。

スポーツカーとは

 一般的にスポーツカーとは、「運転すること自体を楽しむ車」で、かつ、「運動性能が高性能である車」ということになると思います。

 私見ですが、スポーツカーの定義としては
・専用設計である
・走りを楽しめるクルマ:走る、曲がる、止まる、全てが高レベルでまとまっっているクルマ
・一見して「あ、スポーツカー!」とわかるスタイルのクルマ。
だと思います。

 今回は、さらにプラスして「現在、生産・販売している国産・軽自動車」という条件に当てはまるクルマを探してみました。

軽自動車のスポーツカー

 現在、前述の条件に当てはまるクルマ、市販されている軽自動車のスポーツカーといえば、「ダイハツ・コペン」と「ホンダ・S660」の2車です。

ダイハツ・コペン セロ〔軽自動車のスポーツカー〕

ホンダ・S660〔軽自動車のスポーツカー〕

 それでは、軽自動車のスポーツカー、ダイハツ・コペンから紹介します。

ダイハツ・コペン〔軽自動車のスポーツカー〕

 コペンは、ダイハツ工業が製造・販売する軽自動車規格の前輪駆動2人乗りオープンスポーツカーです。

 2014年6月19日に発売された「コペン ローブ」は、骨格構造「D-Frame」および脱着構造「Dress-Formation」を採用しています。

コペンローブ〔軽自動車のスポーツカー〕

全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,280mm
ホイールベース 2230mm
車両重量 850kg

【骨格構造「D-Frame」】
 ルーフが無いオープンカーは、強度部材をルーフ部分に配置できません。ドア部分の強度部材はフロアだけとなり、曲げやねじり剛性が劣ります。コペンは、フロント・サイド・リア・フロアを切れ目なくつないだ構造とすることで曲げ剛性やねじれ剛性を高め、ルーフオープン時の剛性を確保しています。

【ボディ外板は着せ替えが可能-脱着構造「Dress-Formation」】
 D-Frameによりボディ外板の一部を樹脂化し、着脱が可能な構造となりました。購入後でもユーザーの好きなタイミングで、ボンネットフード、トランクフード、バンパー(フロント/リア)、フェンダー(フロント/リア、左右各1個ずつ)、ロッカー(左右各1個ずつ)、フューエルリッドの樹脂外板11パーツとヘッドランプ・リアコンビランプを着せ替えできます。(着せ替え用の「Dress パーツ」の販売は後述しています。)

コペン エクスプレイ〔軽自動車のスポーツカー〕

 コペンの2つ目の意匠となる「コペン エクスプレイ」が2014年11月19日より発売開始されました。

コペン エクスプレイ〔軽自動車のスポーツカー〕

コペン セロ〔軽自動車のスポーツカー〕

 コペンの第3弾「コペン セロ」は、2015年6月18日に発売開始されました。

コペン セロ〔軽自動車のスポーツカー〕

全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,280mm
ホイールベース 2,230mm

 ローブとはドアパネルを共有、前後の樹脂パネルを交換することで外装を着せ替えできる「Dress-Formation」ができるのが特徴です。

コペン「Dress パーツ」〔軽自動車のスポーツカー〕

 2015年10月1日に、交換用「Dress パーツ」の発売を開始。「ローブ」から「セロ」に交換できる「フルセット」に加え、フロントパーツ(ヘッドランプ・フード・フロントバンパー・フロントフェンダー)のみを交換する「フロントセット」、リアパーツ(リアコンビランプ・トランクフード・リアバンパー・リアフェンダー)のみを交換する「リアセット」の3種類が設定されています。

コペン「Dress パーツ」〔軽自動車のスポーツカー〕

 フルセットは374,760円 、フロントセット/リヤセットはそれぞれ206,280円。なお、発売1年間は特別価格を設定し、フルセットを342,360円で販売します。(いずれも消費税込価格)

コペンのエンジン〔軽自動車のスポーツカー〕

コペン〔軽自動車のスポーツカー〕

型式 KF
種類 直列3気筒12バルブDOHC ターボ
総排気量[cc] 658
最大出力[ps/rpm] 64/6400
最大トルク[kgf・m/rpm] 9.4/3200
使用燃料 レギュラーガソリン
燃料タンク容量 30
JC08モード燃費[km/l] 25.2(CVT)、22.2(5MT)

コペンのインパネ〔軽自動車のスポーツカー〕

ダイハツ・コペン〔軽自動車のスポーツカー〕

ホンダ・S660〔軽自動車のスポーツカー〕

 S660は、本田技研工業が開発し販売する軽自動車規格の2人乗りタルガトップタイプのオープンスポーツカーです。製造は関連会社の八千代工業四日市製作所が担当しています。

S660〔軽自動車のスポーツカー〕

全長3,395×全幅1,475×全高1,180mm
ホイールベース 2,285mm
乗車定員 2名

S660の性能〔軽自動車のスポーツカー〕

 エンジンにはN-BOXシリーズをはじめとするNシリーズに搭載されているS07A型ターボエンジンをベースに新設計のターボチャージャーを採用した改良型を搭載し、痛快なハンドリングを実現すべく、横置きミッドシップレイアウトとすることで最適な重量バランスとしています。

S660〔軽自動車のスポーツカー〕

型式 S07A
種類 直列3気筒12バルブDOHC ターボ
総排気量[cc] 658
最大出力[ps/rpm] 64/6000
最大トルク[kgf・m/rpm] 10.6/2600
使用燃料 レギュラーガソリン
燃料タンク容量 25
JC08モード燃費[km/l] 24.2(CVT)、21.2(6MT)

S660〔軽自動車のスポーツカー〕

 エンジンは横置きミッドシップにレイアウトされる。

 トランスミッションにはMTとCVTの2種類を設定しており、MTはエンジンパワーを最大限に活用するため、ワイドレンジ・クロスレシオに設定した軽自動車初の6速MTを採用。CVTはスポーツモードへの切替もできる7速パドルシフト付です。

S660〔軽自動車のスポーツカー〕

 シャシは新設計で、ボディは高い剛性を確保しつつ、各部の形状を徹底的にシンプルに仕立てた「一線入魂ボディ」を採用している。また、サスペンションも操安性を向上させる目的で、ビート以来の4輪ストラットを採用しています。

S660のインパネ〔軽自動車のスポーツカー〕

S660〔軽自動車のスポーツカー〕

まとめ

 軽自動車のスポーツカー、「S660」と「コペン」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。両車とも趣味性の高い車ですので、万人受けするわけではありませんが、軽自動車ということもあり維持費が安く済み、軽さを生かした軽快な走りが期待できるというメリットがあります。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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