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新次元マルチパフォーマンス・スーパーカー!日産r35 gtrの歴史

2007年(平成19年)12月に発売されたr35gtrはマイナーチェンジを繰り返し、スーパーカーとして熟成されて来ました。発売から8年以上経過してもなおトップクラスの動力性能を誇る日産のフラッグシップモデルであるr35gtrの歴史について調べて見ました。

「スカイライン」の名前を廃したgtrの登場「GT-R CONCEPT」

GT-R CONCEPT

2001年東京モーターショーで電撃的にサプライズ発表された次期gtrのアイデアを詰め込んだコンセプトカー、それがGT-R CONCEPTです。
次世代のgtrの方向性を具体的に示したモデルでした。

gtrコンセプトは、スカイラインのスポーツモデルだった今までのgtrと違い、独立したモデルである「日産GT-R」として発表されました。

2005年東京モーターショーでgtrプロト発表!

GT-R PROTO

2005年東京モーターショーで発表されたgtrプロトは4年前に発表されたgtrコンセプトよりも、実際の市販車に限りなく近いモデルでした。
そして2年後の2007年に、r35gtrとしてグローバルに発売されることが発表されました。

日産が考える究極のドライビングプレジャーを提供する、それが次期r35gtrであると提示されたのがGT-R PROTOです。
しかし、今だ具体的なスペックは伏せられたままでした。
はたしてr35gtrはどのようなエンジンが搭載されるのか、駆動方式は4WDなのか等々、自動車雑誌のスクープ合戦が繰り広げられました。

2007年12月、待望のr35gtr発売開始

r35gtr

2005年東京モーターショーで発言されたカルロス・ゴーンの公約通りgtrプロトから2年後の2007年にr35gtrは発売されました。

0→100km/h加速3.6秒
300km/hで会話が楽しめる
ニュル・オールドコース7分30秒台

r35gtrは人々の予想を遙かに上回るものでした。

それでは、r35gtr発売当時の基本スペックを見てみましょう

r35gtrのためのプレミアムプラットフォーム

プレミアムミッドシップパッケージ

フロントエンジンのAWDでありながら、トランスミッションをリアへ配置したトランスアクスル方式を採用。

r35gtrは、前後重量配分を最適化するためにミッションとリアデフを一体化したトランスアクスルを採用しています。
ミッションがエンジンから切り離され、リアにあるので50:50の理想的な前後重量配分に近づけることが可能となりました。

r35gtrのために用意された最強のV6ツインターボエンジン

VR38DETT 3.8L V6ツインターボエンジン

伝統の直列6気筒を捨て、コンパクトなV6エンジンへと歩みを進めたr35gtr
全ては走りのための選択でした。

r35gtrのエンジンスペックは以下のようになっています。

DOHC V型6気筒 3799cc
最高出力:353kw(480ps)/6400rpm
最大トルク:588Nm(60.0kgm)/3200-5200rpm

r35gtrのエンジンは、VQエンジンをベースに特別な構造とチューニングを与えられ
全域トルクフルで高精度なターボ制御を実現し、どこからでも強力な加速を実現するパワーがある
それがr35gtrのエンジンです。

r35gtrのシャーシは贅沢の極み

r35gtrのシャーシ

ニュルブルクリンクで徹底的に鍛え上げられた足回り
究極の運動性能を手に入れたr35gtrのシャーシ!

ブリジストン・ポテンザRE070R 20インチランフラットタイヤ
フロント6ポッド/リア4ポッド ブレンボ製モノブロックキャリバー
ブレンボ製フルフローティング・ドリルドローター
高耐性パッド
ビルシュタイン製可変ダンパー・ダンプトロニック

r35gtrのシャーシは、ポテンザRE070Rを生かし切るために用意されたブレーキとサスペンション、本物にこだわったパーツの集合体となりました。

イヤーモデルが発売され進化し続けるr35gtr!

r35gtrは毎年イヤーモデルが発売され、エンジンのパワーアップや仕様の変更などによるマイナーチェンジが行われています。
r35gtrの進化の過程を見てみたいと思います。

r35gtr エンジンの進化

VR38型ツインターボエンジン

2009年モデルが最高出力:357kw(485PS)/6400rpm
2011年モデルが最高出力:390kw(530ps)/6400tpm、最大トルク:612N・m(62.5kgf・m)
2012年モデルが最高出力:404kw(550ps)/6400rpm、最大トルク:632N・m(64.5kgf・m)
2014年発売のNISMOモデルが最高出力:441kw(600ps)、最大トルク:652Nm(66.5 kgf・m)

以上のようにr35gtrのエンジンパワーの出力が上がっており、それに併せてボディ剛性やシャーシ性能もアップされています。

r35gtr後期モデルの外装デザイン

2011年以降の後期型モデルの外装デザイン

2011年モデルからバンパーやフロントグリルのデザインが変更されました。
空気抵抗係数も初期型のCd 0.27からCd 0.26へと改善されています。

円熟の域に達したr35gtr

「最新のGT-Rは最上のGT-Rで無ければならない」
クルマが発売されても改良やバージョンアップが行われ、完成度が増したr35gtr
発売から8年以上が過ぎ、そろそろモデルチェンジされるのでは無いかと言われるようになりました。

しかし、次のgtrであるr36gtrは2020年頃に登場するのでは無いかとも言われています。

まだまだr35gtrの進化は止まらないのかも知れませんね!!

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