カローラフィールダーで快適な車中泊は可能なのか?調べてみました。
2016/05/31
Nor.M
車中泊といえばミニバンやワゴンが主流。軽自動車で行われる場合もありますが、どれもシートアレンジや広い室内空間があってのもの。そんな車中泊とは無縁そうなセダンで車中泊は可能なのか?もしセダンで車中泊をされるなら、その為の準備はより念入りに行いましょう。
セダンか否かは一先ず置いておいて…車中泊することを想定して、それから必要な道具等を見極めましょう!
車中泊するならば…まずはシートをそのまま寝台にするべく倒してみましょう。
前列シートのヘッドレストを取り外し、シートを前方にスライドさせます。ここから背もたれを倒していき、後部座席の座面と高さをあわせていきます。ここまではセダン以外の車でも同じです。
シートを倒してみると、そこには凸凹したところが出てくるはず。そこを埋める方法は?
よく使われるのはクッションやタオル。特にタオルはロール状にしたりすることで様々な形状に変えられるのでオススメ!
プラスチック製の収納コンテナボックスを使うと言う方法もあります。こちらは寝台の面積を増やす目的で使われます。この中に車中泊に必要な物を入れておくこともできて一石二鳥です。
収納サイズがコンパクトな車中泊用マット
隙間や段差をある程度埋めたところで、マットレスを敷いて寝台の完成となります。
このときに使われるマットレスは収納時にコンパクトになるエアー式マットレスがいいでしょう。最近では自動膨張式のものもあります。
このマットレスの上で寝袋や布団を使って寝ることになります。
一般的にセダンは車中泊に不向きとされていますがその理由はなんなのでしょうか?
運転時に背中を包み込むようなシート形状は、ドライバーをしっかりと支えてくれます。しかし、これが車中泊になると凸凹以外の何物でもありません。
またベンチシートではない場合はセンターコンソールの存在も厄介。ちょっとした寝返りでも気になる場所です。
ダイハツの軽自動車「ウェイク」のシートアレンジ例
軽自動車でも車中泊は盛んですが、それを可能としてるのはセダンにはない前後のシートアレンジによるところが大きいです。
セダンの収納スペースはトランク。どんなに軽い物であったとしても、そのトランクからはみ出す大きさであれば積み込むことは出来ません。車中泊に必要な道具が収まらないのであれば、車中泊そのものが成立しなくなってしまいます。
軽自動車の場合は、シートアレンジによって座席を収納スペースとすることが可能で、大きな荷物にも対応できるようになっています。
やはりセダンでは車中泊は無理なのか…と諦めてしまうのはまだ早いかも。
ちょっと違うスタイルを模索してみましょう。
セダン特有の後部座席の広い足元スペース。ここを何かで埋めてしまえば…!
そこで収納コンテナボックスをこの足元スペースに2~3個並べて、マットレスをその上に…こうすることで一人分ではありますが、それなりの就寝スペースを作る事ができます。
中にはこんな物も
ドッペルギャンガー・セダンモベッド
マツダのセダン「アテンザ」のトランクスルーによるシートアレンジ例
トランクスルーによって後部座席を格納する事で、広い収納スペースを確保できるセダンがあります。車種によってはそれだけで平らなスペースが出来るので、あとはマットレスだけあればいいということも。本来は大きな荷物を積載するための機能ですが車中泊に使えます。
これはもう車中泊と言っていいか…反則技のようにも思えます。
ですが、その快適性は言うまでもありません。何しろテントなんですから。
価格は20~30万円からとかなりのお値段ですが、これさえあればオートキャンプにだって行けます。
ルーフテントを使えばセダンでも問題はないんでしょうが…でも気軽に楽しめるのが車中泊の良い所。いきなりルーフテントというのは少々ハードルが高い…。
となるとやはりトランクスルー機能のセダンが比較的車中泊向きだと言えます。そんなトランクスルーのセダンを一部紹介。
ハイブリッドセダンであるプリウスの後部座席はトランクスルーです。
ハイブリッドカーとしても人気の高い車種ですね!
プリウスでのトランクスルー状態。座席部分にかけて若干の傾斜がある。
トランクスルー時の内寸法。長身の方には少々辛いかも。
トランクスルーの項目でも紹介しました。セダン・ワゴン共にトランクスルーが出来ます。
既に車中泊を実践されている方も。
若干傾斜が見られますね。
車中泊を前提としてセダンを選ばれる方は少ないかも?
しかしながら、車中泊ではなくともシートそのものをトランクスルー出来るセダンというのは大きな荷物も積み込むことが出来て便利なのは確かです。
さて、「セダンで車中泊をする事」を考えてきました。では、いざ車中泊が出来るようになったとして…その後はどうしましょう?
車中泊というのは「その車での新たな楽しみ方を増やす手段」であるということ。ただ車を寝泊りのスペースにするだけでは勿体無い。寝泊りできる事からこそ出来ることを探してみませんか?ここではその一例として「車中泊+魚釣り」という楽しみ方を紹介します。
魚釣りは道具が嵩張ってしまうので、セダンでは積載容量が心配?車中泊をする為に工夫したのですから、釣りの道具選びも工夫してみてはいかがでしょうか?
仕舞寸法がコンパクトになる分割式の釣竿「シマノ・トラスティック」
一番持ち運びするのに苦労するのが釣竿。セダンではロッドホルダーは使い辛いので、持ち運び時にコンパクトサイズになる分割式等の釣竿を使うのが良いでしょう。近年では分割式の釣竿でも非常に高性能な物が販売されています。これならセダンでも持ち運び簡単です。
また小さな一人乗りボートというのもあります。強化プラスチック製の分割・組み立て式の物という物ありますが、小さなゴムボートなら更に収納サイズがコンパクトに。一人で気ままなボート釣りにチャレンジしてみては?
一人乗り用の組み立て式ボート「カーメイト・フロートボート」
セダンでもこのサイズの組み立て式ボートなら載せられるかも?
最近は一人乗りの小さなボートも「ジョイクラフト・ワンダーマグ185」
全長×0.9が3M未満のボートに2馬力未満の船外機をセットされているボートは、小型船舶免許も船舶検査も不要で操船することが出来ます。但し、2馬力未満の船外機には非常停止スイッチ、キルスイッチ、遠心クラッチ、中立ギア、プロペラガードなどどれか一つ有することが必要となります。
小さなボートに安全機能が備わった小さなエンジンであれば、船舶免許は不要との事。ただし、ライフジャケット等の安全対策は万全に。
実は魚釣りでは良く釣れる時間帯というのがあります。それを「マズメ」と言うのですが、その時間帯と言うのは「日の出=朝マズメ」「日の入り=夕マズメ」の時間帯。
ズバリ!車中泊をして魚釣りをする理由とはこの朝マズメを狙うため!夜のうちに釣り場に移動し、日の出までを車内で寝て過ごすのです。
多くの釣り人はこのような形で以前から車中泊を行っているのです。
いかがでしたか?
セダンでの車中泊は確かに難しいです。ですが、車中泊する事が出来るようになれば、新たな楽しみ方が出来るのも事実。魚釣り以外にも車中泊は趣味の幅を広げてくれるはず。むしろ車中泊からその楽しみ方が思い付くことがあります。
セダンでも車中泊に挑戦すれば、また違ったカーライフが待っているかもしれません。
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