ミドルクラスセダン、トヨタ プレミオ。その実力と評価とは?!
2015/11/14
日野義之
セダンのイメージは高級感?それともちょっとした古臭さでしょうか。今回は「世界のトヨタ」がつくるセダンの魅力に迫ります!みんなの知らないトヨタのセダンの魅力やライバル車との比較、トヨタセダンのご紹介などなど。トヨタセダンを徹底解剖します!
トヨタ スーパーサルーン
「セダン」というのはどんなボディタイプ、どんな特徴のある車なのでしょうか。
トヨタのセダンについて見ていく前に、「セダン」とはどういう車なのか、ということをご説明したいと思います。
「セダン」という名前についてはみなさん、知っていますよね。
では「セダン」とはどんな車のことなのでしょうか。
トヨタ・アリオン
2列のシート、乗車定員4名~6名、ドア枚数4枚、独立したトランクルームを持っています。
セダンとは、自動車のボディタイプの一つです。
一般的には2列のシートで、乗車定員4名~6名、ドア枚数4枚、リアに独立したトランクルームを持つ3ボックスの車のことを言います。形はタクシーを思い浮かべていただくとわかると思います。
実は「セダン」とは日本とアメリカだけの名称です。英国ではサルーン 、ドイツではリムジーネ、フランスではベルリーヌ(ベルリネット)、イタリアではベルリーナ(ベルリネッタ)もしくはクワトロポルテ(「4つの扉」の意) と呼ばれています。このボディタイプの車は、各国で違う名称で呼ばれているのです。
日本でも、高級なイメージを持たせようと、「サルーン」という名称を使って売り出している車種があります。ただJISや自動車技術会での技術的な扱いではまったく同じもの、という扱いで、「サルーン」という呼び名が基本で、「セダンともいう」と規定されています。
ではセダンに乗ることには、どんなメリットがあるのでしょうか?
セダンの利点とは?
セダンの良いところとして挙げられるのは、まず、安全性があります。
セダンにはトランクルームがありますので、もし後ろから追突をされた場合は、トランクルームがクラッシャブルゾーンとなって、車内の人間への衝撃を緩和してくれる可能性があります。これは他のタイプの車にはあまりない利点です。
セダンはトランクルームが分かれているので、安心して荷物を入れておくことができます。多少、臭いのあるものもトランクにいれておけば気になりません。
またトランクに荷物を入れておけば、同乗者(たとえば上司など)に荷物を見られる心配もありませんし、同時に同乗者に気を使わせることもなくなります。
セダンは他のタイプの車とくらべて、静粛性が高い、という特徴があります。
走行中の騒音にロードノイズ(タイヤが地面をたたくことで起こる)がありますが、セダンは構造上、エンジンスペースやトランクルームがこの音を吸収してくれるので、室内は静かさが保たれる、というわけです。
一度、セダンとほかのタイプの車と、遮音性について乗り比べてみると、セダンの静かさがよくわかると思います。
セダンについて、少しわかってきたところで・・・
次は本題のトヨタセダンについて見ていきたいと思います!
トヨタはたくさんのセダンを生産・販売しています。もちろんハイブリッド車もあります。
トヨタセダンにはどんな特徴があるのでしょう?
トヨタのそれぞれのセダンにすこし触れながら、その性能を見ていきましょう!
トヨタセダンの中で、スポーティな走りを楽しめる、とその動力性能を高く評価されているのが、この「マークX」です。
トヨタ マークX
トヨタセダン・マークXの力強い走りと滑らかな変速を可能にしているのが、トヨタの「6 Super ECT(スーパーインテリジェント6速オートマチック+シーケンシャルシフトマチック)」です。
これは、発進加速性能や動力性能に優れており、滑らかな変速を実行することが出来ます。燃費の向上に貢献。加えて、マニュアル感覚の操縦を楽しめる「シーケンシャルシフトマチック」を全車に採用しています。
また、「走行モード制御スイッチ」ではスイッチひとつで好みの走行モードを選択し、走りのテイストを思いのままに操ることが出来ます。
そして、トヨタのDRAMS(駆動力統合制御システム)。これはドライバーが踏み込むアクセル開度と車速に応じて、エンジン、トランスミッションなどを統合制御されるシステムのことです。これにより、自由自在のドライビングと滑らかな加速を実現しています。
トヨタセダンの中で、際立った安全性能を持つ車がこの「クラウンマジェスタ」です。
トヨタ・クラウンマジェスタ
クラウンマジェスタに、事故を未然に回避する先進技術がつまっています。
そのひとつがまず、「ブラインドスポットモニター」です。これは死角エリアに入った隣の車線の車両の存在を、ドアミラーに搭載されたLEDインジケーターが点灯することで知らせてくれる機能です。ドライバーに注意を喚起することで事故を未然に防ぎます。
もうひとつが「プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」です。これは進路上の先行車・障害物などをミリ波レーダーで検出、衝突する可能性が高いと判断した場合に警報やブレーキの制御などを行うシステムです。
警報の後にドライバーがブレーキを踏んだときは、プリクラッシュブレーキアシストがブレーキ力を強力にアシストしてくれます。例としては先行車20km/h、自車80km/hの場合では最大60km/h程度減速します。
ほかにもアクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減させてくれる「インテリジェントクリアランスソナー」、上から車両を見下ろしたような映像をナビ画面に表示することができる「パノラミックビューモニター」、さらに高速道路などで、ミリ波レーダーで先行車を認識し、設定した車速内で適切な車間距離を保ちながら追従制御をしてくれる「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」などなど。ありとあらゆる安全機能が、このクラウンマジェスタには搭載されています。
次にインテリアについて。トヨタのセダンの中で最高級のインテリア、室内空間を提供してくれるのが、この「センチュリー」です。
トヨタ センチュリー
センチュリーのシート表皮はウールファブリック、または本皮革、色はブルーグレー、グレー、オーキッドと高級感ある落ち着いたカラーです。
このシートは、長時間同じ姿勢を保てるよう、シート表皮、パッド層、フレーム・スプリングの各シート構造それぞれに様々な工夫が施され、適度な堅さがあります。ホールド性や振動の遮断性も最適に設定され、抜群の乗り心地となっています。
さらにこのシートには、シート空調機能とリフレッシング機能がついています。暖房時のシートヒーター機能はもちろんのこと、シート内で冷却された空気をが通風口から送風される機能によって、涼を得ることができるようになっています。加えて、シートバックにはバイブレーターによって心地よい刺激が得られる、というリフレッシング機能も採用されています。
さて・・トヨタセダンの特徴について見てきました。走行性能といい、安全機能といい、インテリアといい、トヨタのセダンには、魅力がいっぱいありますね!乗ってみたくなります!でもやっぱり高いですよねきっと・・・
というわけで次はトヨタセダンの価格や燃費についてみてみましょう!そしてライバル車の価格・燃費と比較したいと思います!
トヨタのセダンはやっぱりお高い?そしてライバル車と比べて価格や燃費はどのようになっているのでしょうか?
次は、トヨタセダンのライバル車についてすこし見ていきましょう。
他のメーカーも「セダン」は生産・販売しているようです。
他メーカーのセダンはトヨタセダンと比べて、どのようになっているのでしょうか?
トヨタセダンとライバル車の燃費・価格について調べてみました!
トヨタ マークX
【マークXの燃費】
10.0 ~ 11.8 km/L
【マークXの価格】
2,747,315円~4,320,000円
マークXにハイブリッド車は現在ありません。
上記にも取り上げたマークXの燃費と価格はこのようになっています。
ではライバル車ではどうでしょうか?
日産・フーガ
【フーガの燃費】
8.9 ~ 11.2 km/L
【フーガの価格】
4,104,000円~5,622,480円
【フーガハイブリッドの燃費】
17.8 ~ 18.0 km/L
【フーガハイブリッドの価格】
5,139,720円 ~6,874,869円
マークXのライバル車として取り上げたのは、この日産が生産・販売するセダン、「フーガ」です。
マークXと同じようなセダンですが、こちらはフーガにはハイブリッド車があります。
ガソリン車同士を比較すると、燃費はマークXのほうが若干ですが良いですね。
価格はマークXのほうが低く設定されているようです。
ではもう一台比較してみましょう。
カローラアクシオ
【カローラアクシオの燃費】
16.4 ~ 23.4 km/L
【カローラアクシオの価格】
1,485,491円~1,813,418円
【カローラアクシオ
ハイブリッドの燃費】
33.8km/L
【カローラアクシオ
ハイブリッドの価格】
2,030,400円~2,207,127円
ホンダ・グレイス
【グレイスの燃費】
19.4 ~ 21.8 km/L
【グレイスの価格】
1,750,000円~1,966,000円
【グレイスハイブリッドの燃費】
29.4 〜 34.4km/L
【グレイスハイブリッドの価格】
1,950,000円~2,409,800円
トヨタ・カローラアクシオとホンダ・グレイスの燃費、価格はそれぞれこのようになっています。こうして見てみると、カローラアクシオとグレイスは似たような燃費性能、価格だということがわかりますね。
ガソリン車はどちらも200万円を切る価格設定です。ハイブリッド車の方も燃費はほとんど変わりはなく、価格も同じくらいのようです。ただ、グレイスハイブリッドは200万円を切るグレードがあるようです。
このように「セダン」とひとつのグループの中でも、いろいろな車があることが分かりますね。マークXやフーガのような価格が高めのセダン、対してカローラアクシオやグレイスのような高い燃費性能を持つセダン。みなさんはどのタイプのセダンがお好みですか?
トヨタ・クラウンアスリート
では最後に、トヨタセダンを購入した人の声を見ていくことにしましょう。
トヨタセダンを購入して運転している人は、トヨタセダンをどのように評価しているのでしょうか?
実際にトヨタセダンを購入した人たちの感想・評価をお聞きください!
静寂性、フロント、リアのデザインが特に気に入りました。購入してまだ1ヶ月あまりですが先日一般道を約200km、高速道路を約500km、合計約700km走りましたが平均燃費は19.2kmでした。この燃費には驚きました。エスティマの2倍以上です。そして室内の高級感はこのクラス最高ではないかと思います。シートも長距離運転でもあまり疲れません。
こちらはトヨタ・アリオンを購入した人の声です。静粛性や燃費性能、デザインが気に入っているようです。
四角いボディに広々車内、タクシー車両としてこれほど使いやすい車はありません。
出力こそ低いですが、意外とスポーティにブン回るエンジンです。
とにかく、1日乗務しての疲れは、セドリックよりも数倍少なく、楽です。
こちらはトヨタ・クラウンセダンを社用車として利用されている人の声です。クラウンセダンはタクシーとして、社用車として広く使われています。
とにかく静かな車です。
洗車をしてみると、細部に「静けさ」を保持するための工夫が数多く施されています。価格は安いと思いませんが、それなりの価値ある車だと感じます。
しかし、このハイブリッドでこの価格を考えると、もう少し燃費が向上しても良いのでは?と、感じます。また、このクラスとしては、トランクルームが狭く、カローラハイブリッドの方が広いと感じました。
こちらはトヨタ・SAIの評価です。SAIはトランクルームへの不満や、価格に対しての不満が購入者の中で目立ちました。
トヨタ・センチュリー
いかがでしたでしょうか。
トヨタセダンについていろいろと見てきました。
実際のところ、セダンは若年層には古臭くみえるようで、若い方たちにはあまり評価されていないようです。しかし、セダンは本当はとても魅力的な車、そしてトヨタセダンにはあらゆる新しい技術が尽くされているのです。
トヨタセダン、そして世界のセダンに少しでも興味を持っていただけたら、と思います。
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