マツダCX-3と競合するライバル車は?価格を中心に検証してみます
2015/09/01
☆ゴン
ホンダ『TN360』!本田技研工業の軽トラックです。調べました!!この魅力は本田技研工業の軽トラック『TN360』ならではです。本田技研工業の軽トラックの性能・価格を、一緒に見て行きませんか?!新車価格や中古車価格も・・・・!
TN360(ティーエヌさんびゃくろくじゅう)は、本田技研工業が1967年~1977年に製造、販売していた軽トラックのことでです。
TN360
『TN360』は、ホンダ初の軽トラックであったT360の後継として、1967年にデビューしました。
T360
『TN360』は、先に発売されたN360の空冷 2気筒エンジンをベースに多くのパーツを共用し、複雑なDOHC直4エンジンを搭載、必ずしも量産に適さなかったT360よりも普遍的な設計のモデルとして開発されたが、ドライブトレーンとリアサスペンションの設計は極めて特徴的なものになっていたのです。
ホンダ N360
エンジンはN360の強力なパワーユニットをベースに、後輪駆動の貨物車用シャーシに床下搭載するため、シリンダをほぼ水平にレイアウト変更したが、N360の横置きエンジン配置は踏襲され、変速機についてもやはりN360の前輪駆動向けトランスアクスルを流用していました。
従って、パワートレーン一式は後車軸直前への配置を要し、必然的にミッドシップレイアウトとなったうえ、荷台後部にはエンジン点検蓋が設けられていました。
『TN360』は、1967年に登場しました。
エンジンは空冷 4ストローク 直列2気筒SOHCで最高出力は30PSでした。
ホンダTN360エンジン
1969年にはT360で設定されていた、後輪をクローラに変更するスノーラが追加されました。
ホンダTN360スノーラ
『TN360』は、1970年マイナーチェンジに伴い車名をTNIIIと変更しました。
フロントグリルのデザインが変更され、運転席にシートベルトが標準装備されました。
Honda TN-III
『TN360』は、1972年にマイナーチェンジしTN-Vとして再登場しました。
ヘッドライトを縦並びの丸形4灯式に変更されました。
このときT360から続いた巨大なHマークがHONDAのロゴに変更、助手席にもシートベルトが標準装備され、ウインカーと共用だったテールランプが分離され、途中からは三角窓が廃止されました。
TN360 TN-V
『TN360』は、1975年に昭和50年排出ガス規制適合により車名をTN-7に変更しました。
電動式ウインドーウォッシャーを本格装備し、ワイパースイッチと一体化され、黄色ナンバー対応としてナンバープレート架台も大型化されました。
ホンダ TN-7
『TN360』は、1977年に販売を終了しました。
ちなみに、『TN360』が日本の軽自動車としては最後の空冷エンジンを搭載した車種でした。
なお、TNトラックの名前はTN7が最後と思いきや、水冷550ccモデルになっても「TNアクティー」として引き継がれて昭和の終わりまで引き継がれ、現在はTNがとれて「アクティー」として受け継がれています。
Honda Acty Minitruck TN360
ここでは、『TN360』の新車価格を調べてみます。
ネット上のサイトを調べているうちに、次のような記事を載せたサイトに行き当りました。
それらを転記します。
1967年 11月発売 29.9万円
TN360E OHC 直2気筒 354cc 30ps/rpm
2,990×1,295×1,595 size
TN 360 →New TN 360 →TN III →
New TN III→ TN-V → TN-7
TN360M
1968年4月 32.9万円で発売
TN360の豪華版として発売される。
メッキグリル・メッキバンパー・メッキモール等を装着
その後、DELUX に
〈ホンダスノーラ〉
価 格 TN360 std.スノーラ ¥502,000
(三重県鈴鹿工場渡し)
スノーラ価格 ¥185,000
(工場装備オプション)
発売時期 11月1日
生産計画 月産400台を予定しております。
というものです。
要は、『TN360』は当時29.9~32.9万円、『TN360 std.スノーラ』は50.2万円で販売されていたようです。
続いて『TN360』の中古車価格についてです。
国内の中古車価格掲載サイトを調べてみると、かなりの量の『TN360』関連車種の中古車価格掲載サイト登録が確認できます。
それらのいくつかを掲載します。
≪TN360(ホンダ) 昭和45年式 TN-III≫
●車両価格:48.0万円(消費税価格込み)
●年式:昭和45年(1970年)
●走行距離:3.5万km
●車検:車検整備無
●排気量: 360cc
●燃料: ガソリン
●ハンドル: 右
●ミッション : MT
●駆動: 2WD
●乗車人数: 2人
●ドア数: 2
TN360(ホンダ) 昭和45年式 TN-III
車両価格:48.0万円(消費税価格込み)
≪ホンダTN360(ホンダ) TN-5 昭和47年(1972年)≫
●車両価格:30.0万円(消費税価格込み)
●年式:昭和47年(1972年)
●走行距離:不明
●車検:車検整備別
●排気量: 350cc
●燃料: ガソリン
●ハンドル: 右
●ミッション : MT
●駆動: 2WD
●乗車人数: 2人
●ドア数: 2
ホンダTN360(ホンダ) TN-5 昭和47年(1972年)
車両価格:30.0万円(消費税価格込み)
≪TN360トラック TN7≫
●車両価格:45.0万円(消費税価格込み)
●年式:昭和51年(1976年)
●走行距離:1.9万km
●車検:2016(H28)年5月
●排気量: 350cc
●燃料: ガソリン
●ハンドル: 右
●ミッション : フロア4MT
●駆動: 2WD
●乗車人数: 2人
●ドア数: 2
TN360トラック TN7
車両価格:45.0万円(消費税価格込み)
『TN360』の価格について調べてきましたが、ちょっと気になることがあります。
それは、新車の『TN360』が、当時の価格で29.9万円~32.9万円で販売されていて、今日現在『TN360』の中古車が30.0万円から45.0万円で販売されているということです。
新車価格も中古車価格も同じような価格に見えますが、賢明な読者さんには既にお分かりなとおり、物価の違いが影響した偶然の産物です。
それでは、当時の32.9万円という価格は今でいうと幾らくらいの価格なのでしょうか?
当時の物価を現代に換算して、おおよその感覚をつかんでみたいと思います。
そのためには、当時に1万円の価格の物が、現在は何円ぐらいなのかということから、大体の価格を見てみることにします。
好都合にも、企業物価および消費者物価の戦前基準指数が公表されており、それを1つの参考材料として価格を換算することができます。
(1) 企業物価指数 735.4 ÷ 400.0= 1.8倍
(平成26年)(昭和47年)
(2) 消費者物価指数(東京都区部) 1,786.1÷ 643.8 = 2.8倍
(平成26年)(昭和47年)
企業物価の基準指数を見ると、平成26年の物価は昭和47年の約1.8倍なので、昭和40年の価格1万円は平成26年の価格約1.8万円に相当する計算になります。
また、消費者物価では約2.8倍なので、価格約2.8万円に相当するという計算になります。
そうすると
車両価格は329,000円でしたから 企業物価指数換算だと
現在の車両価格 32.9万円 × 1.8 =59.2万円
または、消費者物価指数換算で
現在の車両価格 32.9万円 × 2.8 =92.1万円
となり、当時としてもかなり安い価格であったと言えそうです。
ホンダTN360 CM
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