記事ID7353のサムネイル画像

『P700』。ホンダの小型トラックです!調べました!性能と価格。

『P700』ご存知でした?あの本田技研工業のピックアップトラック型の小型商用車です。調べました!!この凄さはホンダの『P700』ならではです。ホンダ『P700』の生い立ちから性能・価格を、ご一緒に見て行きませんか?!『P700』の中古車価格も・・・・!

『P700』ってなに・・・・!!

P700(ピーななひゃく)は、本田技研工業がかつて生産していたピックアップトラック型の小型商用車です。

Honda P700

『P700』の概要と歴史

『P700』は、1965年10月の第12回東京モーターショーにて発表され、同年11月に発売された小型ライトバンのL700をベースにした小型ピックアップトラックです。

Honda L700

L700E型 687cc 水冷直4DOHCエンジン(52馬力、シングルキャブレター)を搭載し、フロントサスペンションにピックアップトラック用としては日本初のストラット式を採用した革新的モデルでした。

しかし、高回転型であまりにもピーキーすぎるエンジン特性がたたり、販売面では大きく苦戦を強いられました。
てこ入れとして翌年にはS800用のAS800E型エンジンを基に商用車向けにカムプロファイルの変更、キャブレーションの変更等でデチューンしたL800E型 791cc 水冷直4DOHCエンジン(58馬力)を搭載するL800/P800にバージョンアップされました。

AS800E型エンジン

が、100ccアップによるトルク増はあったものの高回転型エンジンという特性は変わっておらず、売れ行きは若干の改善があったものの依然振るわず短命に終わってしまいました。

そのため当時より見かける事が少なく、その地味目な外観に反してエンジンは精密かつ、アルミ合金製であったため、アルミを目的の為に解体されたり、当時から人気の高かったS600/S800の為に、部品取り車にされる事 などが多々あったため、LシリーズおよびPシリーズをまとめても現存する個体は数える程しかない、という皮肉な人気車となっています。

ホンダ・S600

販売数もそうですが、平日は商用、休日は自家用としてという当初のコンセプトからか若干Lシリーズの方が残存数においても優位にあり、商用一辺倒のPシリーズで現存が確認できるものは、ホンダコレクションホール収蔵車を含めても数台のみであるらしいです。

なお、フロントに採用されたマクファーソン・ストラット式の前輪独立懸架は、実は一般的に日本初と称される初代トヨタ・カローラに先んじているのに、地味な小型ピックアップトラックであったが為にほとんど知られていないという存在でもあります。

ストラット式サスペンション

『P700』の新車価格や中古車価格

ここまで、『P700』の素晴らしさや魅力を見てきましたが、はたして『P700』は当時幾らくらいの価格だったのでしょうか?
また中古車として、今は幾らくらいの価格で販売されているんでしょうか?

という疑問にお答えして、まずは『P700』の新車価格について調べてみます。

『P700』の販売当時の価格を見たいと思い、新車販売価格検索をかけてみました。
すると、車体価格に関するサイトではなく型番が同じプリンターのものであったり、部品のサイトであったりして、新車販売価格に行き当ることはできませんでした。

また、中古車価格についても調べてみましたが、こちらも日本国内の中古車価格掲載サイトはもちろん海外の中古車価格掲載サイトも調べましたが、中古車価格は見当たりませんでした。

が、探しているうちにこんな価格に関連する記事が見つかりました。

P800は販売台数わずか・・・1000台ですよ

出典:http://plaza.rakuten.co.jp

博物舘でしか見れない車です。

出典:http://plaza.rakuten.co.jp

ホンダコレクションホールと日本自動車博物舘で見れます。
実動車は糸魚川で開催される日本海クラシクカレビューに毎年1台(L700)参加してます。
それ以外ではないと思います。

出典:http://plaza.rakuten.co.jp

執筆前に多少気になってはいましたが、これほどとは思っていませんでした。

最後にこの項目「『P700』の新車価格や中古車価格」にとっての最後の一撃をご紹介します。

P700は販売台数わずか・・400台 ですよ

出典:http://plaza.rakuten.co.jp

『P700』のオプション部品や豆知識

『P700』はピックアップトラックであるためや価格を抑える為もあり、兄弟車のLシリーズと比べても装備品は非常に簡素なものとなっています。
ラジオはおろかヒーター、シートベルト等も省略されておりオプション部品となるのです。

この他、荷台部分にターポリン製でホンダ純正のホロおよびワクが用意されていました。
当然車両価格とは別途価格です。

Honda P700

P700とL700を、4人乗りの小型2ドアハードトップクーペに再設計したN800が1965年10月の東京モーターショーに参考出品されたことがあります。

しかし、当時の副社長の一声で市販化は見送られました。

ホンダ N800

N800のホイールハブは、ベースとなったL700/L800/P700/P800用(4穴)と異なり、S500/S600/S800用(5穴)と共通であり、S500/S600/S800同様アルフィン式の4輪ドラムブレーキが採用されていました。

『P700』の生産終了後、ホンダのピックアップトラックは北米専売車のリッジラインまで存在しないことになってしまいました。

ホンダ・リッジライン

『P700』の新車・中古車価格のまとめ

ここまで『P700』についていろいろ調査してきましたが、調べれば調べるほど『P700』の不思議さが際立ってきます。

まず『P700』の生産台数についてですが、前述した記事には400台とありましたが、果たしてその正確さは定かにはできませんでした。

また価格についてですが、どこを探しても価格の調べが付かないのです。
普通、メーカーのHPやファン達が作るHPに発売当時の新車価格や部品の交換のために詳細な情報のやり取りが行われるものですが、そこにさえ価格に関する情報は皆無なのです。

そして中古車価格です。
『P700』の生産台数が前述したとおりだとすれば、ある程度の合点はいきます。

なぜなら、『P700』が生産されたのが1965年から1年間のみでしたので、すでに半世紀がたってしまっている車種なのです。
従って、現存していること自体稀であるはずですし、何しろ『P700』の用途は商用ですので使い方も決して丁寧なものばかりではなかったはずです。

だから、『P700』を見るのにも前述のとおり博物館へ行かなければ無理だという話にもうなずけますネ・・・・!
そして、中古車価格なんて付く訳もなく、実車が見つかれば即ヴィンテージ入りでとんでもない価格が付くことになるのでしょう・・・・!

honda P700 engine start

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ