いすゞガーラ、観光・高速路線用大型バス車両の詳細をまとめました
2015/12/08
neko.shinohara
路線バスは日本全国いろいろなところを走っていますが、どこにいってもだいたい見られるのがいすゞエルガというバス。実は路線バスの車体にも愛称があります。いすゞ製のバスは「エルガ」という愛称です。そんないすゞエルガについてまとめてみました。
街中を走る路線バス、いすゞエルガ。写真を見ると、「あ、このバスね!」という方もいらっしゃると思います。
いすゞエルガ
いすゞエルガは、2000年にデビューしました。登場から約15年が経過し、2015年にフルモデルチェンジを行いました。2015年11月頃からフルモデルチェンジをしたエルガが走り始めました。
いすゞエルガは15年たちましたが、エンジンの改良もその間に行われ、徐々に地球環境にやさしいバスになりました。
いすゞエルガ
こちらのいすゞエルガは2015年8月にデビューしたばかりです。実車は11月から走り始めました。
それでは、これから徐々に増えてくるである、新型いすゞエルガについて触れていきたいと思います。
自家用車と同様、路線バスでも地球環境保全に関する動きがあります。では、いすゞエルガにはどのような対策が施されているのでしょうか?
いすゞエルガ
いすゞエルガはトラックとほぼ同様のエンジン、4気筒エンジンを積んでいます。当初のエルガはV8でしたが、排ガス規制が厳しくなるにつれて直噴6気筒になり、さらに今回は4気筒になりました。
これにより、いすゞエルガの排気量は5,193CCにまで低減することになりました。V8のときより半分になりました。
いすゞエルガ
排気ガスをそのまま排出せず、再利用するシステムをいすゞエルガは採用。
また、煤をため込み、排出しないことで地球環境保全に貢献するシステムを採用しています。そして、ある一定の量の煤がたまると、燃焼するシステムがあります。
信号待ちやバス停停車時に何かが燃えている匂いがすることがありますが、それがまさに燃焼している最中です。
いすゞエルガ
さらにいすゞエルガは、尿素SCRシステムを採用。排気ガスを最終的には窒素と水に分解するので、排気ガスがすごくクリーンなものになります。
現在、尿素SCRシステムを搭載しているバスは多く、現在はほとんどの新車には必須アイテムとなっています。
いすゞエルガも実は地球環境のことを考えたバスだということを知っていただいた上で、やはり皆さんはお客様としてバスに乗るので、乗り心地やデザインについて気になるところだと思います。
いすゞエルガ
いすゞエルガはこれからの高齢者社会のことを考慮し、ノンステップバスの設定のみ。路線バスは早くからノンステップバスの導入に積極的です。
いすゞエルガ
いすゞエルガのみならず、当初のノンステップバスは後方までノンステップだったものもありますが、コストの関係から現在のようなデザインになりました。
前ドアから中ドアまでをノンステップとすることで、コストを抑えることに成功。中ドアから後ろは2段あがります。
いすゞエルガ
いすゞエルガはノンステップ部の通路幅を拡大。車いすで利用される方のことも考慮されたデザインになっています。
いすゞエルガ
これまでのいすゞエルガは後部が低かったため圧迫感がありましたが、新しいいすゞエルガは車内高も高く、後部での圧迫感がなくなりました。
いすゞエルガ
いすゞエルガの地上からステップまでの高さは335mm。高齢者でも乗りやすい高さになっています。またスイッチ一つで265mmまで車高を下げられます。
いすゞエルガ
いすゞエルガの前ドア付近にはこのような手すりが設置されています。足元が不自由なお客様のことを考えた素晴らしい装備ですね。
いすゞエルガ
いすゞエルガには車いすで利用できるようなスロープ板を装備。簡単な操作でドライバーの負担軽減と時間の短縮が図られています。
いすゞエルガ
いすゞエルガのノンステップ部の通路幅が大きいため、赤ちゃん連れのお客様にも利用しやすいデザインになっています。
いすゞエルガを購入するのはバス会社ですが、一体、バス会社では1台あたりいくらで買って街中で走らせているのでしょうか?
いすゞエルガ
少ないですが、いすゞエルガにはハイブリッド車も設定。
地域や車種にもよりますが、2600万円台が相場なようです。ちなみにハイブリッド車は3100万円強だそうです。
いすゞエルガ
いすゞエルガの車体を支えているのはエアサスペンション。必要に応じて車体の向きや高さを変えられます。
いかがでしたでしょうか?
新しいいすゞエルガはこれから徐々にでてくると思いますが、新機軸がたくさん採用されています。
新しいいすゞエルガに会えた際には室内をよく観察してみるとおもしろいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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