2015/09/01
Kanon.A
ミニといえば今や大流行のBMWミニ。でも現行のモデルに変わる以前の「ローバーミニ」も未だに根強い人気があります。今回は超キュートなミニ トラックを徹底紹介します。これまで「トラックはどうも…」と敬遠していたあなたも、一気にミニ トラックファンになるかもです。
まずは、タイトルにも使用したこちらのミニトラック。
ローバーミニを改造して作ったミニ トラック
現行のモデルに変わる以前の「ローバーミニ」を改造して作ったミニ トラックです。鮮やかなオレンジが素敵です。
これは輸入車を集めて展示披露する「インポートカーショー」にLITTLE GARAGEさんが
出展した、ミニ トラックです。超かわいいですよね!
ミニ トラックリヤビュー
ローバーの初期型「MK-1」の部品を多用することで、レトロで新鮮なトラックに仕上がっています。
ミニ トラック荷台部分
こんなかわいいトラックで迎えに来られたら、目がハートマークになっちゃいます!
レトロで新しいミニ トラックを見ていただいたところで、ミニの歴史について少しご紹介しましょう。
BMW MINIのルーツは1959年までさかのぼることができます。イギリスの自動車会社、BMC(British Motor Corporation)が第二次中東戦争によるガソリン価格高騰への対策として開発したのがミニでした。初代のミニは「オースチン・セブン」「モーリス・ミニ・マイナー」という名称で販売されています。当時のBMCは傘下にオースチンとモーリスという2つの自動車ブランドを所有しており、それぞれのディーラー網で販売されたので2種類のミニがあったのです。
初代ミニを開発したのはアレック・イシゴニスというギリシャ生まれのエンジニアで、ミニ開発の功績が認められ、後にイギリス王室からナイトの称号が贈られています。彼が開発したミニは、2000年に販売が終了するまでの約40年間で530万台もの販売実績を記録しました。
すごい!530万台も売れたなんて。今や世界中で大ヒットとなっているトヨタのプリウスでさえ、これまでに売れた台数は200万台に届かないんですよ。ミニがいかに世界中で愛されたのかが、この数字からもわかりますね。
世界各地で愛され、特に日本で根強い人気を誇ったミニでしたが、ビジネス的には順風満帆ではありませんでした。<中略>70年代~90年代にかけてのミニは世界的に不振を極めていましたが、80年代から日本で始まったミニブームによってミニはなんとか生き長らえます。今でも圧倒的な人気を誇るミニのグレード「クーパー」は90年代に日本市場がローバー社にかけあって復活させ、ミニ・クーパーは世界中で販売されるようになります。
ミニ人気は90年代に入り徐々に復活したものの、ローバー社の他の自動車ブランドは不振を極めていました。そのため、ローバー社は1994年からBMWの傘下となり、2000年にBMWはミニだけを残し、他のブランドは売却してしまいます。
日本で80年代に一大ブームとなったきっかけは、ローバー社が価格を一気に引き下げて、消費者が買い求めやすくしたこと、そして何と言っても交換部品の多さですね。自分好みに色々アレンジして、オリジナルミニを作るというのが、特に日本で受け入れられたようです。現行のBMW MINIもそこの部分はしっかり踏襲しています。
ミニ55年の歩みがコンパクトにまとめられた動画。
ミニのこれまでの歴史が一通りわかる映像です。ミニはカーレースから一躍有名になったのがわかりますね。楽しい動画です。
「ミニは知ってるけど、ミニのトラックなんて」「ミニ トラックって、改造車なんでしょ?」と思われている方のために、そもそもミニ トラックという車は存在したのか、少しばかりご説明したいと思います。
ミニ トラック(正式名称はミニ ピックアップトラック。ここではミニ トラックとしておきます)は1961年に、ミニとしては2番目の「商用車」として誕生しています。ちょうどそれまでのミニバンの後部座席を取り払って荷台を付け替えたものと言っていいでしょう。荷台もプレス式のもので、製品としてはかなりアバウトなものだったようです。ただ、見た目以上にホイールベースが長く、普通のミニより100mm程度も長くなっています。そのため、「たくさん積める」「燃費がいい」ということで、好評を博したモデルだったわけです。このミニ トラックは1983年まで製造されました。
ミニ トラック
この車はミニ トラックの中でも後期に作られたもの。バックミラーがフェンダーミラーではなく、ドアミラーに変更になっています。
「ミニ トラック、欲しくなったよー!」という人のために、徹底的に探しました。今買うことのできる、全国のミニ トラックです。(ご覧いただいた時点で、すでにSOLD OUTという可能性もありますが、ご了承ください。何せ、希少な車のため、注目度が高く、すぐに買い手が付いてしまうケースが多いので。)
あくまで当時は「商用車」という位置付けだったのですね。
全国をしつこくしつこく検索しましたが、ミニ トラックを結果探せたのはたったの3件でした。希少車だけに、よほどのことがない限り、一旦入手したら手放さないのでしょうね。価格も100万円を割ることは、まずありません。
ミニ トラックはもともと商用車として売られていたため、購入の際は外観だけでなく、エンジンルームや運転席の中の汚れ、各部のヘタリ、荷台の錆などにも注意!
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