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大衆車の原点!トヨタ・パブリカの当時の評価と現在の評価を検証!

1950年代、国民車構想の影響を受け、「国民の誰もが乗れる車」をコンセプトに開発されたトヨタ・パブリカ。数々の難題を乗り越え販売に漕ぎ着けたパブリカですが、当時の評価はどうだったのでしょうか?現在の評価も合わせてご紹介します!

トヨタ・パブリカとはどんな車?

まずはじめに、パブリカとはどんな車かご紹介します!

トヨタ自動車の歴史を語る上で、欠かす事のできない同社の小型乗用車の原点!
大衆車を作る事となった歴史背景から、走行評価、燃費評価、乗り心地評価なども含めてご紹介します!

パブリカ

パブリカは、トヨタ自動車が1961年から1978年まで製造、販売した小型乗用車で、通商産業省(通産省、現在の経済産業省)自動車課が計画した「国民車構想」に端を発し開発された小型乗用車です。

トヨタ自動車初の小型乗用車で、後のカローラ、ビッツ、スターレット等に影響を与え、17年の長きに渡り生産されました。

国民車構想とは

・最高時速100km以上。
・乗車定員4名、または2名と100kg以上の貨物が積めること。
・平らな道路で、時速60kmのとき、1Lの燃料で30km以上走れること。
・大がかりな修理をしなくても、10万km以上走れること。
・月産2,000台の場合、最終販売価格は1台25万円以下でなければならない。
・性能と価格から勘案されるエンジンの排気量は350~500cc、車重は400kg以下。

という条件をクリアした自動車を国が支援しようという計画です。

パブリカ

しかし、当時の技術的な難易度やコストの面で実現が難しく、またこの計画自体がマスコミのスクープによって内部構想が明らかになっただけのもので、公式な政策とはなりませんでした。

それでも、この計画に刺激され各メーカーが小型乗用車の開発に着手しました。

そんな中「国民の誰もが乗れる車」というコンセプトを元に開発されたパブリカですが、1961年販売開始時の価格は38.9万円で、軽乗用車並みかそれ以下という廉価さで発売され、車名は一般公募によってパブリック・カー(Public car)からの造語でパブリカと名付けられました。

当時一般公募が流行していた中、賞金は当時としては超高額の100万円、108万通の応募の中から選ばれました。

パブリカ

しかし開発陣の期待とは裏腹に、ラジオ、ヒーターはもちろん、燃料計やサイドミラーすら装備されていないという徹底したコストダウンが大衆層には受けず、販売は芳しくありませんでした。

その後、装飾などが追加されたデラックス(UP10D型)の登場により販売が上向き、圧倒的な評価を獲得しました。

そしてその開発、販売のノウハウが大ヒット車、カローラに活かされることになります。

パブリカの走行評価

それでは、本題のパブリカの評価に入りたいと思います。
まずはパブリカの走行評価からご紹介します。

パブリカ

パブリカの基本構造は軽量なフル・モノコック構造のボディをに697 cc、強制空冷水平対向2気筒OHVのU型エンジンをFRで駆動します。
サスペンションは前輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪縦置き半楕円リーフ・リジッドと堅実な機構を採用しています。
最高出力28 PS、最大トルク5.4 kgm4速ギアボックスを介して最高110 km/h まで到達します。

パブリカ 内装

当時の評価では
・オーバー・ヒー卜や故障の心配がなく、ウソのように静かなエンジン
・中型車におとらない加速力と登坂カ
・必要十分な機構と性能をそなえ、実用性に徹した車

と、かなりの高評価のようです!

パブリカの燃費評価

続いてパブリカの燃費評価を見ていきたいと思います!

パブリカ

パブリカのカタログでの燃費は31km/L(10・15モード)となっています。
実燃費でも当時24㎞/Lほど走る低燃費車でした!

現在は部品の劣化や整備、修理の際の改良や改造により、当時の燃費評価に近い個体は少ないようです。

パブリカの乗り心地評価

走行性能、燃費共に高評価なパブリカですが、乗り心地の評価はどうでしょうか?

パブリカコンバーチブル

販売当初は徹底したコストダウンのため、快適装備が省略され居住性の評価は低かったようです。
しかし、堅実な設計のサスペンション、静かなエンジン、軽量な車体のため乗り心地としての評価は悪くないようです。

実際にパブリカに乗っている方の評価を見てみましょう

パブリカ

良かった点
走行性能は程よく長距離運転していても疲れない。視界も良いので走りやすいです。
気になった点
加速時はパワーが足りない印象を受けます。内装がチープなのであまり高級感はありません。
総評
視界も良いので走りやすいです。収納スペースが広いので荷物も楽に積めます。

出典:http://www.carsensor.net

良かった点
機能と性能のバランスが取れた、とても実用的な車です。オリジナリティのあるカーデザインに惹かれ、肝心の走行性能も平均点以上の魅力的な車です。
気になった点
ステアリングが少しダルい感じがして、楽しく運転することが出来ませんでした。
総評
オリジナリティのあるカーデザインに惹かれ、肝心の走行性能も平均点以上の魅力的な車です。機能と性能のバランスが取れた、とても実用的な車です。

出典:http://www.carsensor.net

良かった点
ボディサイズを最大限に生かしたワイドでスタイリッシュなデザインが魅力的です。実用性と遊び心が巧く融合していて、あらゆる層のユーザにおすすめしたいオールマイティカーです。
気になった点
サスペンションが少し硬いセッティングになっています。すべてが平均点以上なのですが、反面、少し面白味に欠ける所があります。
総評
何と言ってもステイリングの良さが、この車の売りというか特徴でしょう。コンパクトな高性能エンジンなので、自然環境にも優しい車です。

出典:http://www.carsensor.net

良かった点
共通部品も多く、改造しやすい。よく走る。
気になった点
多少カスタムしてあり、よく声をかけられるが、ほとんどの人がサニトラと間違えている。
総評
仕事に、遊びにと大活躍です。

出典:http://www.carsensor.net

現代の車と比較すると物足りない所もあるようですが、全体的に満足度は高いようですね!
改造車も多いので、購入を検討されている方は良く確認した方がよさそうです。

パブリカの評価

最後に全体の評価ですが、現代の車と比較評価することは難しいですが、レトロなデザインに惹かれ、乗ってみると意外と悪くないと言ったところでしょうか。

後のトヨタ・スポーツ800、スターレット、カローラ、ヴィッツなど、数々の名車の原点となったパブリカ。
一度は乗ってみたいですね!

パブリカ

いかがでしたか?
走行評価、燃費評価、乗り心地評価などからパブリカについてまとめてみました。

歴史、価値も含め高評価な名車中の名車!
トヨタ・パブリカの購入をご検討中の方は、是非こちらの評価を参考にしてみてください!

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