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アメリカ産まれの高級セダン!トヨタ・プロナードの試乗と評価

アバロンの後継モデルとして「上質のゆとり」というテーマで開発されたトヨタ・プロナード。高級な広い空間がウリのプロナードは、どのような車なんでしょうか。そんなプロムナードの、試乗してみなければ分からない評価を集めてみました。

トヨタ最大級のセダン!プロナード

プロナード試乗評価を見る前に、国産車には無い高級感とゆとりのある空間をコンセプトにした、プロナードとは、どんな車なのかをご紹介します。

プロナード

プロナードは、アメリカ市場向けのアバロンが2世代目モデルにフルモデルチェンジで、日本向けに商品名を変えて、2000年~2004年に販売されました。
「Brand-new Luxury & Spacious Sedan」をコンセプトに開発されたプロナードは、5人乗りの「3.0」(315万円)・「3.0G」(380万円)・6人乗りの「3.0L」(345万円)の計3グレードがあります。
ボディーカラーはホワイトパール・シルバー・グリーンの3色になります。
アメリカ向けに作られていた車種だったので、日本の一般的なセダンよりもやや大きい設計となっていて、トヨタのセダンの中では最大級の広さと大きさになります。

プロナードの現在の価格

プロナードの中古車相場は 9万円~88万円となっていて、年式は古いですが、新車価格を考えると大変なお買い得な車となっています。

プロナードの燃費

カタログ燃費は10km/Lとなっていますが、実燃費は193人の平均が9.81km/Lとなっていますので、ほぼカタログ燃費どおりですね。

プロナードに試乗した人の走行評価

プロナードの概要をご紹介したところで、本題の試乗した人の評価を見ていきたいと思います。

まず、試乗した人の走行性についての評価を見てみましょう。

プロナード

パワステは今時珍しいほどにムチャクチャ軽く、指先でつまんで回せるほど。ペダルも「グニョー」としており、かなり奥まで踏むことを強いられる。その大雑把な味付けは、一世代前のクラウン以上?

出典:http://www.motordays.com

乗り心地のほうはけしてフワフワしておらず、意外やしっかりしている。足回りは柔らかすぎず、ロールも想像するよりは抑えられているのだ。コーナリングのしっかり感もアメ車ではない。結構なペースで飛ばせる実力を持っている。また、1540kgという相対的に軽い車重は、加速に好影響を与えているのも忘れてはならないところで、豊かなトルクと相まって、あらゆる領域から即、加速体制に移れる。高速ではメーターを振り切るのもあっけない。静かで、快適で、かなり速い走りといえる。

出典:http://www.motordays.com

高級サルーンと謳うには、ちょっと走りの質感が物足りないのも確か。強固なボディに守られた安心感というか、ホンモノの高級感というか、そういういかにも高級車らしいという印象がないのだ。所詮アメリカでは大衆車、という感じがしてしまう

出典:http://www.motordays.com

この試乗では、走り自体は悪くはないけど、アメ車らしい大雑把な部分があって、高級というには少し違うという評価でした。
実際に試乗しなければ分からない感覚ですね。

プロナード

アメ車だってここまで柔らかい足回りのセダン、なかなかないんじゃない?というくらい柔らかです。ゆっくり走る分にはホント快適。この乗り心地に合わせるかのようにエンジンの静粛性が高いんです。ハイギヤードなギヤ比により低回転でゆっくり走れます。

出典:http://car.oka-hero.co.uk

この試乗では、プロナードはゆったりとした走りに向いていると評価されています。
なるほど・・・「上質のゆとり」というテーマは、ゆったりした走りに繋がっていると考えられますね。

プロナード

可変ダンピングコントロール「スカイフックTEMS」を“ソフト”にすると、ボヨンボヨンと上下に大きく揺れる。「今どき、アメ車だってこんなには柔らかくはないだろう」というくらいの上下動だ。

出典:http://www.webcg.net

この試乗でも、足回りの柔らかさが指摘されています。
ダンピングコントロールというシステムを「スポーツ」に合わせると硬くなるので、日常的には「ソフト」と「スポーツ」の中間くらいが良いようです。

その他の試乗した評価では

「走らない。曲がらない。剛性完がない。品質の作り込みがカローラ並。」
「つくりが雑と感じる部分とショックのへたりが早い。ゆったりまったりとした走行にははまるが、ヘアピンにさしかかるとぼろがでる。」
「サスペンションがフワフワで、コーナーリングに安定性がない。」

など、やはり足回りの柔らかさへの不満が多いようです。

好みの問題もあると思いますが、ゆったり走るのに向いている車のようですので、試乗できる車があれば走りを確認したいところですね。

プロナードに試乗した人の内装評価

次に、プロナードの内装を、試乗した人はどのように評価しているのでしょうか。
上質のゆとりをテーマに作られたプロナードの内装は、本当にテーマ通りの空間が作られているのでしょうか。
そんな試乗した人の評価を集めました。

プロナード

細かく見ていくと、結構、造りが雑。プラスチック類にわずかなバリがあったり、合わせ目に隙間があったり、シートの縫製が均一でなく、今にもほころびそうであったり(そこまでひどくはないが)。白っぽい内装もどことなくチープ。この大雑把な感じがアメ車らしい演出か? アバロンもそうだったが、日本の工場出身車とはかなり仕上がりが違うと思う。

出典:http://www.motordays.com

この試乗では、アメリカで作られたものと日本で作られたものの違いが指摘されています。
日本の製品は、それだけ作りが良いということでしょう。

セダンらしからぬデザインとはいえ、それなりの上質感はあるし、スイッチの配置がめちゃくちゃというわけでもないから、使い勝手も問題なし。
白っぽい内装色も選択でき、こちらはより雰囲気良し!実際に運転すれば優雅な気分を味わえます。高級車に負けず劣らず、筆者は試乗時、丸1日クルマを借りたわけですが、ちょうど白っぽい内装色のプロナードで、そのときは試乗車から降りたくなくなりましたよ。

出典:http://car.oka-hero.co.uk

こちらの試乗では、先ほどの試乗評価とは正反対で、白っぽい内装が気に入られたようです。
人によって好みが違いますので、これも実際に試乗して決めたいところですね。

プロナード

(前席)シートも前後左右の寸法がタップリしており、どんな体格の人でも不満はないだろう。大きなシートだから、運転中のドライバーの取る姿勢への許容範囲も大きく、いい意味でリラックスして座れる。かつてのアメリカ車のように、クッションが薄くてペナペナのシートではなく、かけ心地は悪くない。
(後席)世の中のほとんどの4ドアセダンよりも広大な空間が確保される。寸法上もプロナードは大きなクルマだが、サイドウインドが“立って”いるので、余計に広く感じるのだろう。シートのかけ心地も上々で、前席同様にリラックスして過ごせる。ただし、路面からの突き上げをストレートに伝える傾向があり、乗り心地が前席よりも少々劣る。
(荷室)「ゴルフバッグなら4セットが“余裕で”入る」と謳われる荷室。日本で普通に使うなら、サイズに不満を憶えるようなことはないだろう。荷物のズレを防ぐカーゴネットや、室内から荷物を取り出せるトランクスルー機能などが備わり、実用性は高い。

出典:http://www.webcg.net

この試乗では、プロナードの室内の大きさは、かなり広いということが分かります。
また、荷物も十分に載せられるようで、実用的にも申し分ないようですね。

その他の試乗評価では、

「ボディサイズに対する居住性を最大限に配慮してあるので、長時間のドライブも快適に過ごせる。」
「地味な車ですが、室内の快適性が高くて良い。」
「シートの可変領域が広いので、居住性の高いシート調節が可能なのが嬉しい」
「内装がチープなので、あまり高級感はありません。」

など、広くて快適な空間を評価している声が多い中、高級感は無いといったマイナス評価もあります。
どの程度の質感を求めるのかは、やはり実際に試乗しみないと分からないですね。

プロナードに試乗した人の総合評価

ここまで、プロナードに試乗した人の、走行性や内装についての評価をみてきましたが、総合的に見てプロナードはどう評価されているのでしょう。

プロナード

バタ臭いスタイル(お世辞にもかっこいいとはいえない=日本人の感性ではないデザイン)に、ベンチシート+コラムシフトの採用。まさに古き良きアメ車。アメリカの普通のセダンという点では、少なくともリンカーンLSよりはアメ車していると感じられた。トヨタの安心感を持ったアメリカのごく普通のセダンが欲しいという人には売れるだろう(そんな人いるのか?)。旅先の米国圏でトヨタ車に乗って、日本のトヨタ車とはかなり印象が違うと感じた人は多いはず。あの感じが日本国内でもチョットだけ感じられる貴重なクルマだ。

出典:http://www.motordays.com

この試乗評価は、トヨタ車であってトヨタ車ではないといった感じでしょうか・・・アメリカ製ってそんなに違うものなんですかね。

プロナード

段差や継ぎ目が目立つ内装など、少しだけ雑な作りとなんとも言えない外装デザインが許せれば、ホントにお買い得ですね。しかし、このデザインを許せる日本人ってどれだけいるのでしょうか・・・。
プロナードの本場はU.S.A、アメリカなので、本場のようなカスタムをして乗ればどう?いわゆるカスタムベース。これなら評価も何も関係ありません。好きなら買う、それだけです。
プロナードは人気がないため、中古でお得に買えるのではないでしょうか。大きくて、安いのが好きな方には、セフィーロなどもありましたが、くるま的にはプロナードが一番いいと思います。ボディサイズ、内装、クラスを考えれば、中古で非常にお得な車でしょう。

出典:http://car.oka-hero.co.uk

この試乗では、デザイン的に妥協できるのなら、現在の価格としてはお値打ち車だということです。
個性的で大きな車に乗りたい人向きですね。

プロナード

プロナードは一見すると、取っつきにくいヘンなカッコをしている。しかし、見慣れると妙な味のようなものがあって後を引く。個人的には、この“ヘンさ加減”(もちろんスタイリングのみ。それもボディ側面にしめるグリーンハウスの割合と、窓ガラスの立ち具合あたり)が、チェコ・スロバキア時代には乗用車も生産し、現在はトラックのみをつくる自動車メーカー「タトラ」の「613」に通じるものがあるような気がする

出典:http://www.webcg.net

この試乗でも、個性の強さが評価されているようです。
どんなに個性的なのか見てみたくなりますね。

その他の試乗では

「このタイプでは室内の広さはナンバーワンだと思いますし故障も少ないそうです。」
「TOYOTAのFF車では、間違いなく最上級にあたるセダン。他人とは違う車に乗りたい人にはお勧めできる。」
「走りの面は仕方ない。usスタイルですから。総合的にはお勧め。安価かつやや高級だからです。」

といった評価がありました。

これまでの試乗の評価を総合的にみると、高級感という点では満たされない点もあるけれど、アメ車が好きな人や希少価値のある車が欲しい人には、価格的にもお手頃になっているので購入を考えてみるのもイイかもしれませんね。
大きくて珍しくて、そこそこの高級感を味わえる、プロナードが買い!だと思った人は、この実際に試乗したの評価をご参考にしてください。

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