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フラッグシップセダン最後の雄姿☆キャデラック XTSに試乗しよう!

キャデラックのフラッグシップセダンであるXTS。ニューヨーク国際オートショー2015でフラッグシップモデルがCT6に変わり、XTSの終焉が囁かれています。そのXTSに試乗してみましょう。また試乗を通して走行性能や内装などの評価を検証してみます。

キャデラック XTSとはどのような車なのか

まずはじめにキャデラック XTSの概要について紹介した後に、キャデラック XTSの試乗について評価したいと思います。

キャデラック XTSは、STSとDTSの後継車種として2012年5月より発売され、キャデラックの最上級大型セダンであり、フラッグシップモデルでもあります。しかし本年2015年4月のニューヨーク国際オートショーでCT6にフラッグシップモデルの座を追われ、XTSは2019年に生産を終了するとも噂されています。

すでに生産終了しているリンカーン タウンカーに替わって、リムジンなどのカスタムカーのベースにもなっているキャデラック XTS。世界の車市場における淘汰の波は、古き良き時代のアメリカンドリームの象徴も洗い流そうとしているようです。

日本国内では、最上級グレードのキャデラック XTS プラチナムのみが販売されていましたが、左ハンドルのみの設定や昨今の低燃費志向の流れからか、当初から販売不振が続いていました。現在はヤナセの子会社で、「受注発注」という形で細々と販売されるのみになっています。

それではキャデラック XTSのスペックや燃費、価格などを見てみましょう。

スペック



■3.6L V型6気筒 直噴DOHCエンジン
・最高出力   308馬力
・最大トルク   36.5kgf・m
■ミッション    6速AT
■駆動方式   FF

燃費

 ・市街地燃費  約7.2km/L
 ・郊外路燃費  約11.9km/L

上記の燃費はJC08モード燃費や10.15燃費などの公式の燃費ではありません。あくまでキャデラックが発表している数値ですので、信頼性については判断しかねます。また国内のユーザーも少ないので、実燃費のサンプルもありません。

メーカー希望小売価格(税込)

 10,700,000円

キャデラック XTSに試乗した人の走行評価

それではXTSに試乗した人の感想やその評価を見てみましょう。まずはXTSに試乗した人の走行に対する評価から見てみます。

試乗での走行性能

キャデラック XTSもATS同様、エンジンやサスペンションなどの一部がアルミ製で、このクラスとしては1,900kgの比較的軽いボディに仕上がっています。そのボディと3.6L V6エンジンの組み合わせは、Lサイズのキャデラック XTSを軽々と引っ張っていってくれるパワーを、試乗中でも十分に感じることができました。

ただ、この3.6L V6エンジンは5200rpmで最大トルクを発生する、今や世界の車の趨勢になっている高回転型エンジンです。確かにアクセルを踏み込めばそれなりの加速感を味わえますが、従来のアメリカ車独特の低速域での重厚感のある走りとは無縁となりました。それを現代のアメリカ車に求めても仕方ないことだと、試乗しながら強く感じました。

試乗での走行性能②

当然ながら、足回りも今流行りの硬めのセッティングで、スポーティ感を出そうとしているのが分かります。試乗して意外に感じたのは、ハンドリングが軽く応答性も良く、フィーリングは上品で切れ味があるということです。かつてのアメリカ車のグニャグニャしたイメージのハンドリング感覚はもうありません。

ただそのハンドリングの良さも、スピードに乗ってタイトなコーナーに突っ込むと、思うように曲がってくれず苦労します。FF車だからなのか、サスペンションのセッティングが悪いのか、はたまたタイヤが合っていないのか分かりませんが、たちまちアメリカ車の悪い一面が出てきます。これは試乗して一番のマイナスイメージな部分ですね。

試乗での乗り心地

キャデラック XTSの乗り心地は至って快適です。硬めの乗り味ながら、しっかりと地に足が着いた走り心地で、試乗中にも路面の起伏を感じさせないところは、さすがに高級サルーンといえます。かといって、かつてのアメリカ車独特のフワフワ感はありません。

車内の遮音性も大変よく出来ていて、キャデラック XTSの静粛性は及第点以上だと思います。試乗中の車内の静けさの中で、V6エンジンの音が静かに響く感覚は心地良い感じさえします。

キャデラック XTSに試乗した人の内装評価

続いてXTSに試乗した人の内装についての評価を見てみましょう。インテリアも車選びの大事なところです。XTSに試乗した人の感想を聞いてみましょう。

XTSの内装はキャデラック本来のゴージャスな雰囲気を残しつつも、オール液晶のインストルメントパネルとキャデラック独自のCUEディスプレイの組み合わせで、いかにも先進的な車のインテリアというイメージを演出しています。試乗していても、「これが高級車のインテリアだ」と強く主張しているように感じました。。

独自のタッチパネル方式のマルチディスプレイ「CUE」は、最近のキャデラックの上級車種に標準装備されている先進のITアイテムです。XTSに試乗中にも、ダッシュボードのセンターに鎮座していてとりわけ目を引きます。この「CUE」ひとつでオーディオ、電話、エアコンなどをコントロールできる優れものです。

最上級グレードのXTS プラチナムには、ダッシュボードやドアパネルなどにレザーが使用されていて、その他の素材との組み合わせも良好で、豪華なフロントシートと共に高級感あふれるインテリアになっています。ただ皮や他の素材の角や突合せなど、細かい部分の仕上がりが少々荒いというか、繊細さに欠けるきらいがあります。そこらは国民性の違いなんでしょうね。

キャデラック XTSに試乗した人たちの総合評価

最後にXTSに試乗した人やユーザーの総合的な評価や声を聞いてみましょう。

キャデラックXTSに試乗しました。一連のキャデラック顔ですが、元祖はこのXTSです。縦長ヘッドライトに格子グリルにエッジの効いたデザインはATSやCTSと同じ手法で纏められています。内外装ともにアメリカの高級車然とした作りとデザインですが、巨体の割には軽めの重量1896kgの為、軽快に走らせます。静粛性や足回りもコンフォート寄りの静かにひたひたと走る印象。無理にV8を選ばなくても充分なパフォーマンスがありますが、やはりアメ車はV8を選びたい気持ちは解ります

出典:http://cs.autoc-one.jp

前輪駆動の大型アメリカンは昔ながらのふわふわの乗り味と、ぐにゃぐにゃの操舵感を持っているかと想像していましたが、試乗してみると、実際はダンピングが効いた乗り心地とクイックな操舵感を持っていました。明快な高級車であり、安らいだ気分で移動することができました。

出典:http://cs.autoc-one.jp

XTS プラチナム(FF/6AT)に試乗。堂々たるサイズはさすがに大きく、キャデラックのフラッグシップにふさわしい。メルセデスのSクラスやBMWの7シリーズが直接のライバルだろうが、全く引けを取らないエクステリアの迫力だ。インテリアはとにかくシートの出来が良い。サイズもたっぷりで、腰とお尻をやさしく包み込んでくれる、絶品の着座感。巨体をするすると静かに優雅に走らせる。無鉛レギュラーガソリンなのも嬉しい。

出典:http://cs.autoc-one.jp

キャデラック XTSに試乗した感想や評価を聞いて

XTSの試乗を通していろいろな意見や評価を聞くことができました。試乗を通してやはりXTSはアメリカンドリームだと言う人もいれば、まったく逆の意見の人もいます。人の好みというのは難しいものです。そういう意味では、購入時には試乗してみないと分からないものがたくさんありますね。必ず試乗するようにましょう。

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