記事ID4532のサムネイル画像

アメリカンスポーツセダン・キャデラック・ATSのユーザー評価は?

2013年北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したラグジュアリースポーツセダン「キャデラックATS」高級感漂うスタイルに秘められたATSの性能をユーザー評価という視点から探ってみます。走行評価、燃費評価、乗り心地評価の順に切り口を変えてATSの評価をまとめました。

ラグジュアリースポーツセダン「キャデラック・ATS」とは?

ATSは、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)製で日本では2013年3月から販売されています。日本向け仕様車は2リッターの6AT車のみで、残念なことに左ハンドル車のみの設定となっています。

キャデラックブランドを継承する外観に、質感の高い内装、電子装備、安全設備を充実させてヨーロッパ車に対抗できる車に仕上がっています。

スペック

・エンジン : 直列 4気筒 DOHC ターボ
・排気量 : 1998cc
・最高出力 : 276馬力/5500rpm
・定員 : 5人
・駆動方式 : FR
・燃料 : ハイオク

ATS現行セダンモデルの基本グレードは3種

ATS:ラグジュアリー

4,490,000 円(税込)
最高トルク : 353[35.9]/1700-5500
前輪サイズ: P225/45R17 90V
後輪サイズ: P225/45R17 90V

ATS:パフォーマンス

4,790,000 円(税込)
最高トルク : 353[35.9]/1700-5500
前輪サイズ: 225/40RF18 88W
後輪サイズ: 255/35RF18 90W

ATS:プレミアム

5,090,000 円(税込)
最高トルク : 400[40.8]/3000-4600
前輪サイズ: 225/40RF18 88W
後輪サイズ: 255/35RF18 90W

ATS:プレミアムは、パドルシフトに加え、先進の電子制御装備を全部のせしています!

2015年3月にはATSクーペも追加販売。グレードはプレミアムのみです。

ATSクーペ:プレミアム

5,190,000 円(税込)
最高トルク : 400[40.8]/3000-4600
前輪サイズ: 225/40RF18 88W
後輪サイズ: 255/35RF18 90W

キャデラック・ATSの走行評価

車体の重量配分は高評価ポイント

キャデラックATSの車体はサスペンションの一部やエンジンフードなどにアルミを使うなどの軽量設計を施して、現行のキャデラックの中では最軽量の1580kgに仕上がっています。
そしてさらに注目すべきは車体前後の重量配分が50:50になっている点です!

ATSのバランスの取れた頑丈で軽い車体もたらす走行性能には多数の高評価が上がっています。

 ●「基本骨格ががっしりしていて、パワーがしっかりと路面に伝わる感じが体感できる」

 ●「ハンドリングはけっこうクイックで、FRらしく最後までよく曲がる」

 ●「体感の動力性能は欧州ライバルをはるかに超えていると思います」

この評価コメントにでてくるライバルとはメルセデス「Cクラス」やBMW「3シリーズ」ですね。これらの評価からワインディングも難なくこなせそうな予感がしますね!

パワーユニット系の走行評価も高い

ATSは排気量2000cc直列4気筒のガソリン直噴ターボと6速ATの組み合わせなので、低回転域からしっかりパワーが出るユニットになっています。
ユーザー評価を探ってみてもやはり予想通りもしくはそれ以上の評価が多く上がっています。

 ●「1700回転あたりでパワーがでるので回転を上げなくてもスルスルと走ってしまう」

 ●「低回転からレスポンスもよくてターボラグはまったくない。6段ATとの相性もバッチリ」

 ●「高速道路を走れば100km/hで1500回転くらい。ほとんどアイドリング状態です」

すぐにでもATSに乗って実際に走って見たくなるような、こういった評価が本当に多いのです。

キャデラック・ATSの燃費評価

まずはJC08モード燃費をご覧ください。
12.2km/L

実燃費だと10km/L前後といったところでしょうか。
ただし、ATSの燃料は、ハイオク指定となっているので燃料費換算すると微妙なところですね。

そんなATSの燃費評価をまとめましたのでご覧ください。

 ●「実燃費は街乗りで6.5Km~7.5Km、高速で11Km~13Km。今の時代にしては少し悪い」

 ●「排気量が2.0のわりに燃費が悪い」

 ●「アメ車への先入観から燃費は期待していませんでしたが、これなら許せる」

評価的には、やはり微妙なところ。許容範囲ギリギリといったところでしょうか?!

キャデラック・ATSの乗り心地評価

アメ車の乗り心地に対して「豪華でふかふか」といった先入観を持っている方も多いのではないでしょうか?
気になるATSの乗り心地についてのユーザー評価をまとめました。

ATS乗り心地評価ポイント①:ボディ剛性

 ●「ボディがシッカリしていて、不快な振動や揺れが少なくて乗り心地が良い」

ボディ剛性が乗り心地をバックアップしているといった評価が多く見られました。

ATS乗り心地評価ポイント②:足回り

 ●「カッチリした足回りで、かと言ってガツンとくるようなカタさも感じない」
 ●「ほんのちょっとだけ芯のようなものを感じる絶妙な硬さ」

足回りからくる乗り心地の評価では「心持ち硬い」という意見が共通していて、好みが分かれるところかもしれませんが、「心地よさ」ととらえる良い評価が若干多いように思います。

ATS乗り心地評価ポイント③:静粛性

 ●「ノイズキャンセリングの効果か車内は静かで乗り心地も良好」
 ●「驚いたのは静粛性。風切り音もフロアに入ってくるロードノイズもうまく処理している」

※車内ノイズや車外の騒音などの波形を検知して、その逆位相の音を流して打ち消すシステムが備わっています、乗り心地の評価UPに貢献していますね。

ATSの乗り心地は、ユーザー評価を見る限り、ひと昔前のアメ車のイメージは払拭されていて、むしろ欧州車に近い高評価が多いように思います。その他、「シートの肩のあたりが狭くて肩がこる」といったマイナス評価も少数ですが見られました。

キャデラック・ATSの総合評価

キャデラックATSは、いい意味で期待を裏切ってくれるといったユーザー評価が多く、若干の不満点がありながらもトータルでは大変満足している様子が伝わってくる生の声を最後に紹介しておきます。

上品なデザインなので大人しく走る方が似合っているが、踏むと凄く速い。乗り心地もスポーツセダンとしては最高のレベル※正直言って、アメ車をバカにしてこれまでドイツ車を乗り継いできたが、食わず嫌いだった事を痛感した。

出典:http://www.goo-net.com

安全装備の充実。案外知られていないがメルセデス並みとはいかないまでも、相当豪華な安全装備が装着されており、女性からシニアまで安全に安心して乗ることができる。左ハンドルだけの設定で、売れ行きは今一つのようだけれど一度左ハンドルに慣れた人には嬉しい設定。

出典:http://www.goo-net.com

好き嫌いは分かれるものの、どこのメーカーにもないキャデラックならではのデザイン。ハンドリングはやや神経質だが、ハイパワーエンジンのため高速道路では2000回転以下で、Boseのノイズキャンセリングもあってとても快適。 この装備とスペックをドイツ車と比べると100-200万円は安い。左ハンドルが一番流行らない理由と思われるものの、左が好きな人や、気にならない人もいるのは事実。そんな人にはとてもおススメしたい一台。乗るとハマります。

出典:http://www.carsensor.net

高いボディ剛性と気持ちのいいハンドリング、欧州ライバル車に引けを取らない質感の高さは、「アメ車はこんなもの」という先入観を消し去るのに十分な内容でした。

最後までご覧頂きありがとうございました。キャデラックATSの評価まとめはいかがでしたでしょうか?ATS購入検討の参考になれば幸いです。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ