記事ID30030のサムネイル画像

タイヤの皮むきしていますか?皮むきしてタイヤ性能を発揮させよう!

新品に交換したタイヤ、何もやらずにそのまま走行してませんか?新品タイヤは、ちゃんと皮むきしないとダメなんです!「なんでやらなきゃいけないの?」と思っているあなた!そんなあなたに、タイヤの皮むきがなぜ必要なのかを解説いたします。ぜひ、参考にして下さい!

タイヤの皮むきって何?

「タイヤの皮むきなんて聞いたことがない」なんて人はいると思います。
そもそも、タイヤに皮なんてあるのでしょうか?
実は新品タイヤには、必ず皮がついています。

タイヤの皮とは、生タイヤを加硫して成型し、金型から抜いた際にタイヤの表面に生じる薄いゴムの皮のことを言います。
また、タイヤの表面を保護するためのワックスや、タイヤ製造時に型から外しやすくする離型剤も一緒に付着しています。
これがうまくむけていないと、タイヤ性能がフルに発揮できないのです。

タイヤの皮むきをする意味は?

さきほども書きましたが、タイヤの皮むきがうまくできていないと、タイヤ性能がフルに発揮できません。

新品のノーマルタイヤは、ゴムの皮があることで滑りやすく、本来のグリップ力が発揮できません。
また、新品のスタッドレスタイヤも同様に皮むきが必要で、タイヤの皮むきがうまくできていないと、「吸水」「密着」「ひっかき」性能に影響がでてきます。
車を安全に走行させるために、新品タイヤの皮むきは必要なのです。

ならし走行で、タイヤの皮むきをする!

タイヤの皮むきをする方法には、ならし走行というものがあります。

ならし走行とは、一定条件でタイヤをならしながら走行することをいいます。
各タイヤメーカーは、新品タイヤの皮むきに、ならし走行を推奨しています。

ならし走行をする意味には、以下のことが挙げられます。
・新品タイヤは使用初期、寸度成長し発熱もしやすいので、過酷な使用を避ける必要がある
・リムとのなじみ及びフィット性を確保する必要がある

また、新品タイヤの皮むきでならし走行をすると、こんなメリットがあります。
・タイヤの皮がむけることで、本来のグリップ力が発揮できるようになる
・ゆるやかな寸度の成長及びリムとのなじみがよくなるので、故障耐久性が向上する
・交換前のタイヤとの性能差に慣れることで、安全走行を確保できる

タイヤの皮むき:ならし走行の条件は?

ならし走行のスピードや距離は、タイヤタイプ、車種によって違います。
ならし走行の条件は、以下の通りです。

普通自動車、軽トラックの場合

ノーマルタイヤ:時速80km以下のスピードで、100km以上走行する
スタッドレスタイヤ:時速60km以下のスピードで、200km以上走行する

小型トラック

時速60km以下のスピードで、200km以上走行する

注意点として、ならし走行をしている間は、急発進や急ブレーキは極力避けるようにしてください。
急発進や急ブレーキをすると、タイヤの皮むきにムラができてしまうからです。
また、雨あがりなどのウェット状態の路面でならし走行をするのも、極力避けるようにして下さい。
路面が濡れていると、アスファルトとタイヤの摩擦が低いので効率が悪いからです。
ならし走行は、必ず条件を守って行うように心がけて下さい。

洗剤を使って、タイヤの皮むきをする!

ならし走行以外に、食器用洗剤とたわしでタイヤを洗うという方法でも、タイヤの皮むきができます。

ワックスや離型剤は油性なので、食器用洗剤を使用することで、タイヤからワックスや離型剤を落としてくれます。

完了の目安は、タイヤを乾かした後にツヤがなくなっていればOKになります。
また、水をかけた時に弾かなければ、タイヤにワックスが残っていないということが分かります。
気軽にできる皮むき作業なので、洗車のついでにやるといいかもしれません。

タイヤの皮むき 補足情報

ネットなどでは、サンドペーパーでタイヤ表面を削ってタイヤの皮むきをする方法も紹介されていますが、これはあまりおススメできません。

なぜなら、サンドペーパーを使ってタイヤ表面を削り落とすと、削りが均一にならなかったり、削りすぎて逆にタイヤに傷がついたりする可能性があるのです。

タイヤの皮むきという意味では間違いではないのですが、タイヤのためにも、あまり鵜呑みにしない方がいいかもしれません。

最後に一言!

タイヤの皮むきについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をキッカケに、タイヤの皮むきに関心を持っていただければ幸いです。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ