シルビア復活か!?新型シルビアに関する情報をまとめてみます!
2016/05/28
hayatomiya
ここ数年、時々耳にするシルビア復活の話。しかしながら現在のところシルビア復活は現実化されていないんが現状です。しかし、2016年になるとシルビア復活に向けての動きがあったようです。現段階でのその最新情報に迫ってみましょう。
シルビアは、日産が誇ったライトウェイトスポーツカーです。2002年の製造終了から14年、一度は頓挫したシルビア復活に、動きがあったようです。
シルビア復活の前に、シルビアがどんな車だったのかを知っておく必要があります。まずはシルビアの誕生から終焉までを振り返ってみましょう。
日産から2ドアクーペとしてシルビアが誕生したのは、1965年4月のこと。ダットサン・フェアレディ(SP310型)のシャーシに1.6LのOHCエンジンを搭載して誕生しました。
初代シルビアCSP311型
エンジンはR型1.6L4気筒のOHCで90馬力を発生。
しかし、このシルビアCSP311型は、フェアレディやスカイラインの影となってしまい、1968年6月にわずか554台の販売で絶版となってしまうのです。
2代目となるシルビアS10型は、北米向けに開発されたセクレタリーカーとして誕生しますが、日本ではライバルのトヨタ セリカに遠く及ばず、月間2,000台の販売にとどまりました。
2代目シルビアS10型
L18 直列4気筒1.8L シングルキャブは105馬力、L18E 直列4気筒1.8L インジェクションは115馬力を発生。
3代目はS110型、4代目はリトラクタブルライトのS12型、そしてS13型、S14型が登場し、7代目の1999年1月に登場したS15型を最後にシルビアは終焉を迎えます。
7代目シルビアS15型
SR20DETターボエンジンを搭載し、MT車では250馬力を発生。
そして2002年8月、このS15型を最後にシルビアはスポーツカーファンに惜しまれながら日産のラインナップから姿を消して行くこととなります。
誕生からなかなか大ヒットしないシルビアの運命を一新したのが、1988年5月に登場したこの5代目シルビアS13型。シルビアの存在感を変えたと言っても過言ではない存在となります。
このシルビアS13型の販売コンセプトは「デートカー」という、日産は気軽なスポーツカーとして販売を開始しました。
5代目シルビアS13型
前期型
エンジン:CA18DET 175馬力
後期型
エンジン:SR20DET 205馬力
しかし、フタを開けてみるとデートカーというよりもチューニングカーのベース車両として爆発的な人気となり、シルビア史上最高の売り上げを記録すこととなります。
FRで1.8L(後期は2.0L)ターボのシルビアS13型は、峠族やローリング族といわれたいわゆる「走り屋」と呼ばれた者たちに、莫大な支持をえることとなります。
180SX S13型はシルビアS13型と兄弟車であり、エンジンと内装の基本構造は同じものになっていますが、エクステリアは全く別ものになっていました。
180SX S13型
エンジンはシルビアと型式・スペックとも同一になっていますが、シルビアと違いターボのみの設定でした。
180SX S13型は、シルビアS13型の前期型・後期型とは違い、前期・中期・後期の3タイプがあり、マイナーチェンジのみでフルモデルチェンジはありませんでした。
もともと180SXは北米で240SXとして販売されており、アメリカでのヘッドライト常時点灯に伴いリトラクタブルライトが廃止になったことからシルビアに1本化され、最初で最後のモデルとなりました。
東京モーターショー2013に、日産から出展されていた「IDx」という斬新なデザインの車を覚えていますか?この「IDx」がシルビア復活計画の鍵を握るとされている、重要な存在の車なのです。
IDxフリーフローは、現在の日産にはない斬新なスタイルを持っており、日産の通常ラインナップモデルとして開発されたような感のあるエクステリアになっています。
IDxフリーフロー
特にエクステリアで目に付くのがサイドミラーで、現在のほとんどの乗用車がドアミラーになっていますが、このIDxはフェンダーミラータイプになっているのも新鮮です。
IDxは東京モーターショーに出展されたフリーフローの他に、ニスモのコンプリートカーとなるIDxニスモも同時出展されていました。
IDxニスモ
カラーリングもレーシーにされたこのIDxニスモまで出展されたこともあり、日産ファンからは市販化に向けて大きな期待が寄せられていました。
前述もしましたが、このIDxはフリーフローとニスモの2種類によって、市販化の現実性も高いものと考えられていました。
しかし、プラットフォームやあらゆる部分の開発にかかるコスト面や問題点から、いつしかIDxの開発は中止に追い込まれてしまうのです。
シルビア復活というのは「IDx=シルビア復活」のことであり、このIDx開発こそがシルビア復活計画ということになるわけです。
そして2016年になり、シルビア復活とされるIDxの開発が「IDxⅡ」として再び動き始めたというのですが、前回と比べてもより現実味を帯びるものになっているようです。
IDx開発が、IDxⅡ開発として再開されたのには、理由があるようです。
軽量化とコスト面に問題を抱えていたプラットフォームが、ダイムラー社との提携によりメルセデスベンツFR用プラットフォームを使えるようになったというのが開発再開の最大の理由のようです。
メルセデスベンツCクラスクーペ
このプラットフォームは長短を調整することが可能というのが特徴で、これに日産の技術力を生かし日産のサブフレームが搭載されることになりそうです。
エンジンはシルビア復活という事もあるためなのかターボエンジンが搭載されるようで、エンジン型式もほぼ確定しているようです。
エンジンは日産が10年以上前から開発していたという圧縮比変換ターボという、世界初となるVC-Tエンジンが搭載されるとのこと。
VC-Tエンジン
ピストン下降位置はそのままにし、上昇位置を変えることで圧縮比変換をするVC-Tエンジン。
このエンジンはシルビア復活のIDxⅡに先駆けて、スカイラインクロスオーバーの後継車インフィニティQX50に搭載されることが決定しているようです。
また、シルビア復活のIDxⅡは、ベーシックグレードが1.6Lターボ、上級グレードが2.0Lターボが搭載されるこたが予想されています。
インフィニティQX50予想画
VC-Tエンジン搭載が予想される次期QX50。
数年前から次期フェアレディZ開発の話がささやかれる中、現段階では実現していないどころか、話すら聞かなくなってしまいました。
しかし、シルビア復活のIDxⅡ開発が再開したことから、次期フェアレディZの話も再び動き出したとのこと。
次期フェアレディZ予想画
次期フェアレディZはベーシックグレドはシルビア(IDxⅡ)と同じVC-T2.0Lターボ、上級グレードは3.0L V6ツインターボが搭載される?
次期フェアレディZは、S30型への原点回帰をすることでダウンサイジングし、プラットフォームをシルビア復活のIDxⅡと共用する可能性があるようです。
最難関とされていたプラットフォーム問題がシルビア(IDxⅡ)復活により解決したとなれば当然次期フェアレディZ開発も進行する事になり、期待が膨らみます。
車名はシルビアなのかIDxⅡなのか?まだまだ謎が多いシルビアの復活。最近になり現実味を帯びる話も出てきて期待は膨らむばかりです。今後のシルビア復活に向けての日産の動きに注目しましょう!
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