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【意外と知られていない!?】ダイハツアトレーワゴンのモデルチェンジ

ダイハツアトレーワゴンは2005年にモデルチェンジし5代目になりました。軽ミニバンブームの先駆けとも言われるアトレーワゴンは、パワースライドドアの追加やインパネの変更など改良を重ね乗用車ライクに変身しています。最近行われたアトレーワゴンのモデルチェンジを紹介します!

ダイハツ アトレーワゴンが人気の理由!

軽1BOXは遊びやアウトドアなど、荷物をたくさん持ち運び尚且つ人を乗せてもパワフルに走るよう作られており、ファミリー層や休日をアウトドアに過ごす方などに人気のジャンルです。その中でも、他ライバル車と異なり、カスタム系や充実装備など盛り込み、より若者を狙った販売をしたことで、アトレーワゴンは人気を博しています。
ダイハツの得意である豪華でいかつい外観は、男女問わず選ばれる理由にもなっているようです。

そこで、まずはアトレー時代の歴史を振り返ってみたいと思います。
そして、今現在のアトレーワゴンの進化を見ていきましょう!

ダイハツ アトレーの誕生、そして進化するアトレーとは...

初代アトレーの誕生(1981年~1986年)

1981年、商用車ベースのハイゼット(のちのハイゼットカーゴ)をベースに、乗用版としてアトレーが誕生しました。
今に通じるよう、アウトドアに特化したモデルといえます。
また、アトレーの存在により、ライバル車も乗用モデルを登場させました。「アトレー」と商用車の名称とは異なり独立した名前にした動きも、他のライバル車に影響を与えました。
(スズキ エブリイ、ホンダ アクティストリートなど...)

アトレー ”LXターボ”

専用シート表皮、サイドステッカーなど、ベース車の商用車ハイゼットとは差別化されています。一目で乗用モデルと分かるように様々な細かい部分が変更されています。

初代 アトレーCM

2代目 アトレー(1986年~1994年)

2代目では、下降式リアウィンドウ、大型ガラスサンルーフ(名称はコズミックルーフ)、センターデフロック機構の4WDの採用などバブルの影響を受けた豪華装備を備えるモデルがありました。またエアロパーツをふんだんに使っていることから、カスタム系の流れは既に始まっていたようです。
また、初期モデルは「550cc」でしたが、途中の軽自動車の規格変更により、エンジンの排気量が増やされ後期モデルでは「660cc」に変更されています。

アトレー (グレード不明)

右が初期モデル(550cc)で左が後期モデル(660cc)です。ヘッドランプの意匠が違うなど細かい変更点があります。

2代目 アトレーワゴン

3代目 アトレー(1994年~1999年)

3代目では、ABSや片側スライドドアの採用などより乗用車に近い装備を備え発売されました。またCMには女優の安達祐実が起用されていました。
そして「クラシック」という当時ダイハツが様々な車種に広げていたレトロシリーズをアトレーにも採用していました。

アトレー ”リバーノ”

片側スライドドアモデル、2トーンカラーのボディなどライバル車に比べかなり乗用車に近いモデルです。またこのモデルが3代目の主役的存在でもあります。

ダイハツ アトレー(1994年)

4代目 アトレー(1999年~2005年)【アトレーワゴンは1999年6月に追加】

4代目(1999年)では、軽自動車の新規格に合わせボディの大型化、イタルデザインの採用、カスタム系の追加などスタイリッシュにフルモデルチェンジされました。また、このシリーズから乗用(5ナンバー)アトレーワゴンが登場しました。両側スライドドア、イージークローザースライドドアの採用など、前回よりも普通車ミニバンに近い存在になり、人気を博しました。
また、4代目をベースにより広くして普通車枠の7人乗りを可能にした「アトレー7」という車種も存在しました。

アトレーワゴン ”エアロダウンビレット”

カスタム系の上級バージョンとして特別仕様車で登場しました。グリルがビレット型になっていたり、メッキが使われていたり、ロールーフ仕様になっていたりと、かなり若者向けに作られたモデルです。

そしてアトレーワゴンは5代目へと進化する...(前期モデル 2005年~2007年)

2005年に、5代目アトレーワゴンが待望のフルモデルチェンジをしました。
デザインをより箱型にすることで、荷室を従来より大型化し、とても広くなりました。また、CMでは「遊ぼックス!」をキーワードに、ファミリーをターゲットに絞り、よりアクティブなイメージを付けることに成功しました。

ダイハツアトレーワゴン(2005年 フルモデルチェンジ時)

アトレーワゴン ”カスタムターボR”

5代目、アトレーワゴンのベースグレードモデルです。ターボモデルのみ存在し、室内空間がかなり向上されました。

アトレーワゴン ”カスタムターボRS”

アルミホイール、イージークローザースライドドアなど装備した上級モデル。
「遊ぼックス」をキーワードに当初は売られていました。

ダイハツ アトレーワゴンCM(2005年)

ダイハツアトレーワゴンは2005年5月に5代目にフルモデルチェンジされました。ベース車となる10代目ハイゼットカーゴから約5か月遅れのフルモデルチェンジでした。今回のフルモデルチェンジでは、エアロパーツを装着したいわゆる「カスタム系」のみのラインアップとなり、当初は「カスタムターボR」と「カスタムターボRS」の2グレード体制で販売開始されました。また、軽1BOXとしては初の”ディスチャージヘッドランプ”を「カスタムターボRS」に標準装備されました。

【大幅改良】 アトレーワゴン 5代目 後期モデル(2007年~)

ダイハツアトレーワゴン (2007年 マイナーチェンジ時)

アトレーワゴン ”カスタムターボRS Limited”

後期モデルの最上級モデルとして登場しました。ディスチャージヘッドランプやパワースライドドア、オートエアコンなど普通車に匹敵する装備が満載です。また、左のスライドドアの窓枠が変更されていたり、内側のドアハンドルが違っていたりとパワースライドドア装着車は他のグレードとは若干違います。

2007年9月に大幅なマイナーチェンジが行われました。エンジンは現在のダイハツターボ車に使われている「KF-DET型」エンジンを採用され、燃費が向上されました。外装はヘッドランプのウインカーがクリア色からアンバー色に変更、またグリルも手を加えられました。バックランプもブレーキランプが少し変更されました。内装では、インパネが従来のハイゼットカーゴと共通でしたが、そのインパネとは大幅に異なり、より乗用ライクに使い勝手が向上され、アトレーワゴン専用2トーンインパネの採用、メーターやオーディオの意匠変更、フルオートエアコンの採用などされました。また、「カスタムターボRS Limited」が新たにグレードとして登場し、自発光メーターやパワースライドドア(左側のみ)が標準装備されました。

そして、ロングモデルのアトレーワゴンが2015年4月3日にモデルチェンジ(一部改良)されました!

ついにモデルチェンジか!?と楽しみにされているアトレーワゴン。しかし、一部改良では大幅な変更はされず...

ダイハツ アトレーワゴン (2015年4月 一部改良時)

アトレーワゴン フロントビュー

ヘッドランプがアンバー色からクリア色に変更されたことでより一層一体感がうまれ、スタイリッシュなイメージになりました。

電子制御式4ATと電子制御スロットルの採用で、燃費向上されました。また、あまり知られていないようですが、ヘッドランプのアンバー色が、クリア色に変更されました。

燃費の多少の向上はうれしいことですが、ヘッドランプの変更はニュースにすらなっていないという現状...少々寂しいものです。

アトレーワゴン(2007年式)のエンジンスペックは?

2007年にマイナーモデルチェンジされたアトレーワゴンに搭載されたターボエンジン「KE-DET型」エンジンはどのようなスペックなのでしょうか?
気になるエンジンスペックを見ていきましょう!

ターボエンジン「KF-DET型」

アトレーワゴンのエンジン内部

エンジンは全席下に格納されています。エンジンの熱がシートに伝わるため、遮熱対策をされる方が多いようです。

2006年以降に発売された車種に搭載された環境対応新型3気筒KF型エンジン。基本仕様は水冷直列3気筒DOHC12バルブ、658㏄、従来のエンジンよりロングストローク化がされ、燃費向上・トルクアップ等実現しています。エンジンブロックはアルミ、樹脂部品を多様化したため、重量は660㏄クラス最軽量の47kg(2011年3月現在)を達成しています。他の車種は第2世代、第3世代のKFエンジンに移行されていますが、アトレーワゴンは第1世代を搭載されています。

モデルチェンジ(一部改良)されたアトレーワゴンの燃費は?

2015年4月に改良されたアトレーワゴンは、「電子制御式4AT」と「電子スロットル」が採用されました。
今時4ATというのは時代遅れのようですが、バンがベース車なので、ミッションをCVTに乗せ換えることはコスト面などで難しいようです。
ただし、電子制御式4ATと電子スロットルが採用されたことで、燃費が向上しました。改良されたアトレーワゴンの燃費を見ていきましょう!

アトレーワゴン(2015年改良モデル)

アトレーワゴン バックビュー

バックランプはバンパー埋め込み式のため、トランクのドアを全開すると余分な出っ張りがないため、大型の荷物などを運び入れるのをスムーズに行えます。ここもアトレーワゴンの利点とも言えます。
大型ウイングもかっこいい!

ターボエンジン+電子制御式4AT、電子スロットルで力強い走り!

今回は、アトレーワゴンのモデルチェンジ(一部改良)後の
「カタログ燃費」と
「実燃費」を調べてみました!

【カタログ燃費】
アトレーワゴンの燃費は...
・2WD車 ATで「14.8 km/L」 
・4WD車 ATで「13.8 km/L」
(全てJC08モード燃費)

【実燃費】
・平均 「11.48 km/L」

やはり商用車ベースということで、頑丈に作られたボディの重量とターボエンジンということもあり、燃費は最近の軽自動車に比べていい方ではありませんが、エコ運転を心がければもう少し燃費が上がるようです。中にはカタログ燃費に近い人もいます。

モデルチェンジ(一部改良)されたアトレーワゴンの気になる価格は?

今回のモデルチェンジ(一部改良)されたアトレーワゴンは、「電子制御式4AT」「電子スロットル」を採用されたのですが、価格は据え置きになりました。
6グレード(4WD含む)全ての価格について調べてみました!

アトレーワゴン 価格

ターボエンジン、頑丈な車体作りのため、やや高めの価格設定になっていますが、軽1BOXでこの装備なら納得です。

アトレーワゴン
【カスタムターボ R】
・2WD 140万4000円
・4WD 153万7715円

【カスタムターボ RS】
・2WD 152万7429円
・4WD 166万1143円

【カスタムターボ RS Limited】
・2WD 160万4571円
・4WD 173万8286円

グレードの違いとしては...

【カスタムターボ R】
ベースグレードです。オートエアコンなど快適なものは装備されています。

【カスタムターボ RS】
「カスタムターボ R」に比べ装備が充実しています。
(トップシェイドガラス、アルミホイール、イージークローザースライドドアなど)

【カスタムターボ RS Limited】
「Limited」と名乗るだけあり、装備もかなり充実され豪華になっています。
このグレードが一番満足度は高いと思います。
(「カスタムターボ RS」に追加して、ディスチャージヘッドランプ、左側パワースライドドアなど)

グレードが上になるほど、装備も豪華になっていくため、価格も上昇しています。
また、他の軽自動車より高めの価格設定になっていますが、ターボエンジン、頑丈なボディなど考えれば納得出来ますね!

モデルチェンジ(一部改良)されたアトレーワゴンの評価は?

さて、モデルチェンジ(一部改良)されたアトレーワゴン。
皆さんの評価はどうなのでしょうか?

アトレーワゴン パワースライド開閉の様子

パワースライドドアの開閉は、キーリモコンボタン、外側ドアハンドル、内側ドアハンドル、運転席スイッチの4WAY方式になっています。

アトレーワゴンの評価

出典:http://kei.carlife-advice.net

個人で使用・試乗されていたり、前モデルと比較されていたりするため分かりやすくなっております。

アトレーワゴンの総合評価 ☆3.7

出典:http://www.goo-net.com

燃費重視の昨今に☆3.7の評価は高いと思います!

アトレーワゴンの評価をまとめると...

「フロントエンジンが運転席下にあるため、スペース効率がよく広く使える」
「エクステリアがかっこいい」
「発進時がスムーズで、トルクもある」

などいい意見がある反面...

「1トンもの重量を引っ張るため、燃費が悪い」
「エンジンが運転席下にあるため、フロントシートが熱くなる」
「後席に座ると揺れが気になる」

など様々な意見もありました。
モデルチェンジ(一部改良)された後の燃費は驚くほどの差はないようです。
軽箱バンは、どのライバル車も同じようなメリット・デメリットがあるようですが、アトレーワゴンを選ぶ理由には「かっこいい!」が多いように感じました。

使い勝手が良い!アトレーワゴン

アトレーワゴン 様々なユーティリティ装備

ユースフルナット、ユースフルホールが複数あり、バーを追加したり、ネットを引っ掛けたりなど、使い方によって釣り竿やサーフボードなどのアウトドアグッズを収納できます。

ユースフルナットの使用(参考)

出典:http://mru.txt-nifty.com

ユースフルナットにロッドホルダーをつけています。様々なカスタムの仕方がありますね!

アトレーワゴン モデルチェンジ(一部改良)の発売日は?

最後に、改良されたアトレーワゴンの気になる発売日を調べてみました!

軽箱バンでも人気の高いアトレーワゴン

アトレーワゴン 内装(インパネ)

質感の高いインパネ周りと落ち着いたベージュ色で高級感が漂っています。

【アトレーワゴン】
2015年4月3日にモデルチェンジ(一部改良)されました。
軽箱バンはロングモデルのため、一部改良やマイナーチェンジなどしながら販売を続けていかれると思います。
アトレーワゴンもモデル末期のため、フルモデルチェンジを期待されていますが、今回の一部改良でモデルチェンジまでまだ数年かかりそうです。
次のフルモデルチェンジも楽しみですね!

しかし、モデル末期のため様々な噂が...

ハイゼット トラック

先にフルモデルチェンジを済ませたハイゼットトラック。カラフルな8色カラーリングの展開や、様々なメーカーパッケージなどで若者もターゲットに発売されました。

ハイゼットトラックの先発フルモデルチェンジで、アトレーワゴンのフルモデルチェンジが近いのでは?とネットでは様々な噂、情報が飛び交っています。

フルモデルチェンジはいつ?

出典:http://bbs.kakaku.com

フルモデルチェンジでは燃費向上が期待されています。またライバル車のエブリイワゴンが2015年2月にフルモデルチェンジしたため、アトレーワゴンももうすぐなのでは?と噂されています。

アトレーワゴン 生産中止!?

出典:http://bbs.kakaku.com

ダイハツウェイクの発売により、生産中止するのでは?との噂も...

2016年にフルモデルチェンジする!?

出典:http://cahoocars.net

フルモデルチェンジに向けて開発されているとの噂です。もしかして2015年東京モーターショーに登場するかもしれませんね。期待したいところです!

様々な情報を集めてみたところ、「5ATになって燃費向上」や「ハイゼットトラックがフルモデルチェンジしたからもうすぐなのでは」など様々な情報が飛び交っていますが、それだけアトレーワゴンへの注目度は高いということですね!またライバル車エブリイワゴンが先にフルモデルチェンジしたため、様子を見てから装備を充実させ、発表・発売してくるかもしれません。期待値はかなり上がっているようです!

ハイゼットカーゴ ”Limited”

アトレーワゴンの一部改良と共に同じく改良したハイゼットカーゴは、全6色展開(Limitedに限る)となったため、アトレーワゴンにも様々なカラー展開が期待されています!

アトレーワゴンのベースとなるハイゼットカーゴもフルモデルチェンジの噂が出てきているので、近いうちにアトレーワゴンのフルモデルチェンジがあるかもしれませんね。

アトレーワゴンに興味を持ったら、ぜひダイハツへ!

以上、モデルチェンジ(一部改良)したアトレーワゴンの見どころでした!
軽箱バンでも人気の高いアトレーワゴン。燃費も向上してきているので、この先のフルモデルチェンジも楽しみです。また、モデル末期ということもあり、中身は熟成されていて不具合も少ないとの話もあるので、購入を検討されている方は、候補に入れることをオススメします。
アトレーワゴンを買われる方は、「かっこいいエクステリア」に魅力を感じるようです!
興味を持たれたり、購入を検討されたりしている方はぜひ、ダイハツに足を運んでみましょう!

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