人気の高級セダン「クラウン」のハイブリッドが選ばれる理由は?
2015/09/02
labo
ハイブリッド搭載で人気を集めているセレナ。「ミニバン販売No.1」の称号を6年連続で記録してきました。以前からの人気車種ですが、マイナーチェンジでハイブリッド搭載車となってからも、大人気です。やはりセレナを買うならハイブリッド車を選びたくなりますね。
現在販売されているセレナには、ほとんどが「ハイブリッド」という文字が書かれていますが、実際には「S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)」と言い、モーターのみで走行するものではなく、モーターアシストや燃費改善と言う効果をもたらすものになっています。
完全なハイブリッドに比べ、各部品が高くならず、通常のハイブリッド車よりも安く購入出来る点も、魅力の一つです。
セレナは最大8人まで乗車可能となっており、7人乗り、8人乗りと自由にカスタマイズができるようになっています。
後部座席の背もたれを倒し、ゆったり横になれるスペースを作ったり、座席を倒すことで広いスペースを確保することも出来るので、たくさんの荷物や大きい荷物も積み込むことが出来ます。
セレナは燃費だけでなく、目的に応じた使い方が出来ることも人気の一つのようです。
また、セレナにはハイブリッドでのスタイルが何種類か用意されているので、目的やデザイン等で好みのカスタマイズが可能になっている点も人気の秘密です。
車体のカラーバリエーションは9種類から選ぶことが出来ます。
セレナを購入するときに、通常のガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶといいのでしょうか。
セレナ全体の販売台数に対し、ハイブリッド車を購入した数は約90%を占めるようです。
カタログ中での燃費は15~16km/Lとなっているようです。
実際に走れる距離はどれくらいなのでしょうか?
「私の車は6~7km/Lしか走りません。」
「高速では14~15km/Lの数値を出しました。」
「街乗りで8km/Lくらいです。」
色んな意見があるようですが、平均して10~11km/Lくらいのようです。
走る場所や走り方によって燃費は大きく変化してしまうようです。
しかし、ハイブリッドが搭載されていないセレナよりも、こちらの方が断然実燃費が良く、その分ガソリン車よりもハイブリッド車に軍配が上がりました。
セレナの評価で目立つのはやはり燃費の項目だと思います。
では、その他の部分はどうなっているのでしょうか?
最初に書きましたが、セレナのハイブリッドは「S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)」と呼ばれるもので、一般的に知られるハイブリッドとは少し効果が違っています。
ハイブリッドとは、エンジンとモーターが連携することで、モーターがエンジンの働きをサポートしたり、アイドリングストップをスムーズにすることで、燃費を向上させるものになっています。
こうした部品を使うことで室内が狭くなったり、コストが上がったりしてしまいます。
そこで日産は、S-HYBRIDという、室内の広さを狭めず、低コストのシステムを開発しました。
これによりどのような効果をもたらすかをまとめてみたのが下記になります。
■今まで捨てていたガソリンをエネルギー回生に利用
減速時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換します。
■バッテリーに電気を蓄える
回収したエネルギーを従来よりも多く蓄えるバッテリーが搭載されています。
■無駄なガソリン消費を抑えるアイドリングストップ
アイドリングストップ中には、バッテリーに蓄えた電気を使用し、ガソリン消費を抑えます。
■モーターがエンジンを助けるトルクアシスト
バッテリーの電力で、発信加速時のエンジンの動きを電気で補います。
このシステムにより、従来のガソリン車よりも実走距離が伸び、スタート時の加速やアイドリングストップもスムーズに行うことが出来るようになっています。
体感の実走距離があまり変わらないにも関わらず、ガソリン車よりもハイブリッド車が人気なのは、このシステムの恩恵が大きく影響しているのではないでしょうか。
セレナと同じクラスであり、人気競争となっているのが、トヨタのヴォクシー、そしてホンダのステップワゴンです。
ミニバン競争でも、現在人気の高い車は、トヨタのヴォクシー。
ヴォクシーは、先行モデルの欠点を補うように開発され、取り扱い店や部品の多さから、自分でのカスタマイズが自由にしやすい事も、魅力の一つになっているようです。
また、ミニバンハイブリッド車としての実燃費の性能も良いという点で、現在人気の高い車種になっています。
その他にも、床の位置を下げることで乗り降りの際に負担が少ないことや、全長を少し伸ばすことで、後部座席のゆったり乗れるスペースを確保する等、多人数(最大7人)で乗車するときの乗り心地の良さを出しています。
価格は現行モデルのセレナよりも少し高くなっていますが、それを補う実燃費の良さと、上記の長所といったところで、人気の売れ筋車種となっているのではないでしょうか。
一方セレナの方はどうでしょうか。
日産はハイブリッド車ではなく、電気自動車に力を入れていたため、ハイブリッドの開発は電気自動車が完成した今からだと言われています。
床の高さもヴォクシーに比べて高くなっていますが、その分天井の高さも上げることにより、ミニバンらしさを存分に出しているデザインとなっています。
ヴォクシーに比べ、パワーは少し見劣りするようです。
しかし、その分走行中の安定性や、衝突回避システムを搭載する、等の安全面に重点を置いた性能に仕上げられています。
また、日産のハイブリッド車のシステムの特性上、価格がガソリン車とあまり変わらないと言う点は、セレナの大きな魅力ではないでしょうか。
現在の燃費の良さではヴォクシーには及ばないものの、人気が落ちない秘密は、価格や安全面と言った点が大きく影響しているようです。
カタログやネットでの公式の数値ではなく、実際に体験した方の評価や印象はどのようなものがあるのでしょうか。
様々な声がありますが、少しピックアップしてみました。
○ガソリン車と差額がなく、燃費も良い
○座性をスライドさせることで荷物をゆったり乗せれる
○高速走行で平均燃費15~17km/L出せるのでクラス随一
○ストップ&ゴーの多い街走りでスムーズに走れる
○衝突回避の安全面が充実している
○周囲が広くて安全確認しやすい
やはり安全面はかなりの高評価になっているようです。
ただ、やはり燃費の面では不満の声も出ているようです。
○街走りで10km/Lだった
○ハイブリッドとは言えない
○床が高いので小さい子供やお年寄りが乗車しにくい
不満の声もある中、やはりガソリン車に比べるとかなりの高評価になっているようです。
ハイブリッドとしての性能で比較したとき、実燃費では劣ってしまうセレナですが、その他にたくさんの魅力がありました。
ガソリン車のセレナ価格に差がなく、ガソリン車よりも走行距離が長いと言うのは一番の魅力ではないでしょうか。
また、安全面でのサポートシステムの充実性は、乗車する人にとって最も重要なポイントとなっています。
また、セレナには、他のハイブリッドよりも免税の部分が大きく影響しているようです。
今後の日産セレナは、今までのS-HYBRIDではなく、新しいハイブリッド車として登場するようですので、新型のセレナハイブリッドも期待できますね。
決め手は様々だと思いますが、やはり一度試乗してみてはいかがでしょうか。
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