2016/02/18
里ちゅーん
エンツォフェラーリといえば、あの有名な高級車、フェラーリの創設者。そしてその創設者の名を冠した、フェラーリ最高峰モデルがエンツォフェラーリでもあります。同社の技術の結集ともいえるエンツォフェラーリとはどのようなクルマなのか?解説します。
フェラーリの中でも、特別なクルマがエンツォフェラーリです。クルマが好きでフェラーリが好きな人ならだれもが一度はその車名を耳にしたことがあるでしょう。そんなエンツォフェラーリですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか?
エンツォフェラーリ氏
フェラーリの創設者である、エンツォフェラーリ氏
エンツォフェラーリはずばり、フェラーリの創設者であるエンツォの名前をそのまま冠したクルマです。それだけにフェラーリにとっても特別なクルマであるのは容易に想像できますね。
エンツォフェラーリ
当時フェラーリの中でも、最高峰モデルであったエンツォフェラーリ
エンツォフェラーリは当初349台が生産予定でしたが、その後追加で50台を増産。日本には33台のエンツォフェラーリが輸入されたとしています。
フェラーリ創業から55年目となる2002年に、創始者エンツォ・フェラーリの名を冠して発表された。 フェラーリにとってはF40、F50に続く21世紀最初の記念碑的な限定生産車種(スペチアーレ)であり、大出力のエンジンをミッドシップマウントする伝統を受け継いでいる。
エンツォフェラーリは2002年9月のパリモーターショーで発表されました。その後、2004年までの2年間にわたり製造が続けられました。
F1マシンをイメージさせるフォルムが特徴のエンツォフェラーリですが、その構造はどのようになっているのでしょうか?内部構造を解説します。
エンツォフェラーリ 分解図
モジュール構造となっており、分解整備が可能なエンツォフェラーリ
前作F50はレーシングカーそのままといったメカニズムでしたが、エンツォフェラーリはサブフレームを介してエンジンをマウントしており、よりロードカーらしい構造となっています。ドアはスーパーカーらしく上にあげるタイプですが、バタフライ式を採用し、乗降性を向上している点もポイントです。
プレミアムスポーツカーの魅力といえばやはりエンジンに尽きますね。もちろんこのクルマにも、とびぬけたパフォーマンスを発揮するエンジンを搭載しています。
エンツォフェラーリのエンジン
F140B型6000cc V型12気筒エンジンを搭載するエンツォフェラーリ。
エンジンは F140B型と呼ばれる、 6.0リットルV12をミッドシップに搭載。最高出力はなんと660PS!最大トルクは67kgf·mを発生します。これに 6速セミAT(F1マチック)を組み合わせています。車体重量は1255kgと、このクラスの車体としては、非常に軽量に仕上がっています。
エンツォフェラーリのインパネ
ステアリングにはさまざまな操作ができるスイッチを装備しています。
高級スポーツカーの中でも、さらに最高峰なモデルだけにインパネのデザインも刺激的です。
エンツォフェラーリインテリア
エンツォフェラーリのコクピットは純粋に走りを楽しむために、2座席となっています。
プレミアムスポーツカーらしく、着座位置が低くてタイトなコクピット。ホールド性の高いバケットタイプのシートを装着しています。それでいてGTカーとしての快適性も兼ね備えています。
スーパースポーツカーであるエンツォフェラーリの基本データをまとめました。車両価格は日本の正規ディーラーで7840万円ほどでしたが、中古車はプレミアがつきなんと1億円で販売されたそうです。
エンツォフェラーリのスペック
エンツォフェラーリに関する主要諸元のまとめです
全長 4,702mm
全幅 2,035mm
全高 1,147mm
ホイールベース 2,650mm (104.3 in)
車両重量 1,255kg
タイヤサイズ 前・245/35 ZR 19
後・345/35 ZR 19
特別なクルマだけに、ミニカーやプラモデル、ラジコンカーなどエンツォフェラーリはさまざまな模型メーカーがミニチュアカーを販売しています。その中でも特に精巧な、とびきりの逸品をご紹介しましょう。
エンツォフェラーリのプラモデル
実車の1/12スケールで再現されたエンツォフェラーリのプラモデル
エンツォフェラーリの姿を精密に再現したモデルの中でも、頂点に君臨するのが日本の静岡県の模型メーカー、タミヤが販売する12分の1スケールのプラモデルです。プラスチックやゴム、金属などさまざまな素材を用いて、インテリアからエンジン、足回りに至るまで実車そのままに再現した製品です。クルマの構造もプラモデルを作ることで知ることができます。
価格29800円
いかがでしたでしょうか。
以上、エンツォフェラーリに関する情報をまとめてみました。
エンツォフェラーリは、おなじみイタリアのピニンファリーナがデザインしたものですが、
デザイナーはなんと日本人の手によるものなのです。
エンツォの名を冠した歴史的なモデルが、
同じ日本人の手によるデザインであることは誇りに思えますね。
それでは最後に、エンツオフェラーリの動画で実車の迫力ある走りをお楽しみください。
エンツォフェラーリの動画
美しいスタイリングと迫力のエンジンサウンド。エンツォフェラーリの動画をじっくりご覧ください。
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