F1技術を取り入れたピュアスポーツ!フェラーリF430をレビュー!
2016/06/13
里ちゅーん
ピニンファリーナのレオナルド・フィオラヴァンティが手掛けたフェラーリ最後のモデル、フェラーリ348。またフェラーリ348はフェラーリとしては最初に取り組んだ本格的なモノコック構造を持つモデルだったのです。今回はフェラーリ348の魅力を紹介しましょう。
フェラーリ348は、イタリアの自動車メーカーのフェラーリが1989年から1994年にかけて製造、販売したリアミッドシップエンジン・後輪駆動の2シータースポーツカーです。フェラーリ348は、それまで同社の主力モデルであった「308/328」の後継モデルとしてデビューを飾りました。
フェラーリ348
全長 4,230mm
全幅 1,895mm
全高 1,170mm
ホイールベース 2,450mm
トレッド 前/後 1,500mm/1,580mm
車両重量 1,490kg
乗車定員 2人
最小回転半径 4.95m
1989年、フェラーリはフランクフルト・ショーにて「348tb」「348ts」を発表。ボディのバリエーションは、固定ルーフのクーペ(ベルリネッタ)「tb」と脱着式ルーフを備えるタルガトップ「ts」の2種類が用意されました。又、ボディの構造が308/328とは大きく変わり、それまでの鋼管スペースフレーム構造からセミモノコック構造となりました。
フェラーリ348
ちなみに348という名称は「3.4Lの8気筒エンジン」を意味しています。フェラーリのネーミングはモデルレンジや販売時期によって一様ではありませんが、348の命名法はディーノの流れを汲むものとなっています。
そして、それに続く「t」は前述の横置き式トランスミッションであることを意味する「transverse」の頭文字であり、「b」はベルリネッタ、「s」はタルガトップモデルを意味しています。
1993年フルオープンボディの「348スパイダー」が追加されました。オープンボディーになった以外の外観上の識別点は
・前後バンパー下部とサイドシル下部がボディ同色に変更された
・リップスポイラーが装着された
・前後グリルにクローム素材のカヴァッリーノ・ランパンテ(跳ね馬エンブレム)が装着された
・フロントグリルが淵付きの物になり縦の格子が9本(348tb/tsは5本。)になった
・エンジンフードの色が赤になり(348tb/tsは黒。)形状も若干変更された
内装はドアのデザインの違いとセンターコンソール、シートなどに違いがみられます。
フェラーリ348
後期型フェラーリ348のボディタイプ
(手前のベルリネッタのみ前期型の348tbです・・・サイドシル下部が黒色)
1993年5月に、348tb/tsはマイナーチェンジを受け、348GTB/GTSに名称が変更されます。外観上の識別点はスパイダーと同じです。
約1年間と大変短い販売期間だったため348tb/tsに比べ希少車となっています。また348tb/tsのエンジンフード、車体の下側部分をボディー同色に塗装した「348GTB/GTSルック」も存在します。
1994年5月、フェラーリF355が発表されたのに合わせて生産を終了しました。
搭載されるパワーユニット「F119D」は90度V型8気筒DOHC32バルブの構造を継承。内径85mm×行程75mm、3,405ccまで拡大されボッシュ製モトロニックM2.5で制御され、最大出力300PS/7,200rpm、最大トルク33.0kgf·m/4,200rpmを発生した。1990年末には制御システムをモトロニックM2.7に変更し、エンジン型式も「F119G」に変更されている。
エンジン V型8気筒DOHC32バルブ
排気量 3,405cc
ボアxストローク 85.0x75.0mm
圧縮比 10.4
最高出力 220kW [300ps] / 7,000rpm
最大トルク 309.7Nm [31.6kg-m] / 4,000rpm
燃料タンク容量 95L
また、フェラーリ348はエンジンの搭載方法が変更されており、フェラーリ308/328が横置き式だったのに対し縦置き式に変更、重量バランスの最適化が図られていた。また、トランスミッションは横置き式が採用されている。
フェラーリ348
搭載される90度V型8気筒DOHC4バルブのパワーユニットは強化バルブスプリングや高圧縮化、エキゾースト系の取り回しの変更などの改良を受け、3,405ccの排気量は変わらず更に高回転型となっている。ボッシュ製モトロニックはM2.7にバージョンアップされ、20PSアップの最大出力320PS/7,200rpm、最大トルク33.0kgf·m/4,200rpmを発生しました。
それまでのフェラーリ308/328から全面的に改良されたフェラーリ348、その流麗なボディデザインは、前作に引き続きピニンファリーナの手によるものです。大幅に近代化され、サイドの大型エアインテーク部分がテスタロッサ風のフィン付きにデザインされていました。
フェラーリ348
テールランプもフェラーリ伝統の丸型4灯タイプから、テスタロッサ同様のルーバー越し異形タイプに変更されています。また、ヘッドランプは角型2灯式のリトラクタブル・ヘッドライトを採用しています。
フェラーリ348
内装は、ミッドシップでは本来構造上不要なセンターコンソールとダッシュボードが繋がった囲まれ感のあるレイアウトが特徴的で、これはテスタロッサを筆頭に、この時期のフェラーリが積極的に採用していたものでした。
フェラーリ348
内装は、ミッドシップでは本来構造上不要なセンターコンソールとダッシュボードが繋がった囲まれ感のあるレイアウトが特徴的で、これはテスタロッサを筆頭に、この時期のフェラーリが積極的に採用していたものでした。
フェラーリ348は、日本には1990年に正式輸入が開始されました。当時の販売価格は1,650万円です。
フェラーリ348
現在のフェラーリ348の中古車価格は528~758万円といったところです。
フェラーリ348
フェラーリ348について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。フェラーリ348に興味をもたれた方は中古車市場で探してみられてはいかがでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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