若い年齢層にも人気のクラウンアスリートは、中古でも人気車種です。
2016/08/30
なみけん
デビューから3年を迎えるクラウンに大規模なマイナーチェンジが行われました。今回のマイナーチェンジではモデルバリエーションに新しい展開があり、より魅力的なクラウンに進化しました。マイナーチェンジのポイントはどこにあるのか?新旧クラウンを比較します。
日本を代表するクラウンは1955年にデビューしてから、現行モデルで14代目にあたる歴史の長いモデルです。そんなクラウンですが現行モデルもマイナーチェンジを行いました。よりクオリティーが向上した日本の高級セダンは、どのように進化したのでしょうか?
クラウン マイナーチェンジ
2015年に14代目クラウンは大規模なマイナーチェンジが行われました。
ロイヤルシリーズもバリエーションの見直しが行われていますが、注目すべきはアスリートシリーズです。環境性能が向上した新開発のダウンサイズエンジンは注目の的です。
クラウンマイナーチェンジ車
今回のマイナーチェンジで投入されたクラウンアスリートG-T
今回のマイナーチェンジでの最大のトピックは、なんといってもクラウンアスリートに2リッター直噴ターボエンジン搭載車を追加したことでしょう。ヨーロッパ発祥のダウンサイジングの技術を、クラウンのマイナーチェンジで盛り込んだのです。
エンジン型式 8AR-FTS
最高出力 235ps(173kW)/5200~5800rpm
最大トルク 35.7kg・m(350N・m)/1650~4400rpm
種類 直列4気筒DOHC ICターボ
総排気量 1998cc
内径×行程 86.0mm×86.0mm
圧縮比 10.0
過給機 IC付きターボ
燃料供給装置 筒内直接+ポート燃料噴射装置<D-4ST>
燃料タンク容量 65リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
マイナーチェンジの変更点
スポット溶接数の増加、補強部品の接着など、コストや手間のかかるところも妥協なく仕上げています。
今回のマイナーチェンジではクラウンのボディにスポット溶接を増やし、徹底した強化が行われています。
今回のマイナーチェンジではカウル廻りやBピラー下部、フロントアンダーボディ廻り、ロッカーパネル下面接合部にスポット溶接を追加すると共に、構造用接着剤をリヤボディ廻りを中心に追加しています。
ボディを強化すると室内のキシミ音も軽減するだけでなく、サスペンションの性能を最大限に発揮し、走行安定性向上と乗り心地の改善にもつながります。
マイナーチェンジ後のクラウンのサスペンション
ジオメトリーを見直して、クラウンのマイナーチェンジ後は直進安定性や操舵感がさらに向上しています。
マイナーチェンジではボディ強化に合わせて、サスペンションも細かくアジャストしています。
新型クラウンの走り
マイナーチェンジによってドライビングプレジャーも提供。安定性が高いのに相反して、ステアリングの反応も良くなっています。
クラウンはマイナーチェンジ前後を比較すると、グリップ感が明らかに向上しているイメージです。ステアリングを切った時の操舵フィーリングも格段に良くなっており、運転する楽しさも提供しました。
新型クラウンでは安全性の向上も見逃せません。マイナーチェンジでは世界初のITSを採用しています。
ITSConnect
クラウンに採用されたITSのイメージ図。安全性の向上もマイナーチェンジの注目ポイントです。
クラウンには世界初となるITSを採用。ITS専用周波数(760MHz)を活用したITSConnectという先進技術も積極的に取り入れています。
クラウンの安全性能
車同士が会話をしながら、安全な走りを確保する最新技術に注目
このようにクラウンはマイナーチェンジを重ねるごとに、
走行性能のみならず安全性も進化しています。
ボディカラーへのこだわりも、新型クラウンの特徴です。「ときの移り変わりを表す日本の色」をテーマに、12カラーもの新規設定を行っています。
クラウン 新色
日本の四季の移り変わりを、ボディカラーで表現した新型クラウン。
日本独特の美しい時の流れをテーマにした、ジャパンカラーセレクションパッケージ。標準色とは別に、4つの世界観からなる「時間(とき)の移り変わりを表す日本の色」をテーマにしたジャパンカラーセレクションパッケージをご用意。
車を選ぶときにボディカラーにこだわる人は少なくありません。魅力的なカラーの選択肢が増えるのは、非常にうれしいポイントですね。
クラウン マイナーチェンジ
マイナーチェンジによって、日本の高級車の代表としての地位を、確固たるものにしたクラウン。
安全性の進化、ダウンサイジングエンジンの採用、
従来のセダンの概念を覆す豊富なカラーバリエーション。
さらには目に見えない部分でのち密な進化など、クラウンの進化はとどまることを知りません。
クラウンはマイナーチェンジを繰り返すことで、
「高級セダン」の地位をゆるぎないものにしています。
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