ミドルクラスセダン、トヨタ プレミオ。その実力と評価とは?!
2015/11/14
日野義之
皆さん一度はアニメや映画で自動運転の車を見たことがあるのではないでしょうか。トヨタは死傷者ゼロを目指し1990年代より自動運転技術の開発に取り組んでいます。未来の技術のようですがトヨタの自動運転技術はもう普及を待つ段階。死傷者ゼロの未来も近いかもしれませんね。
今回ご紹介するのはトヨタの自動運転技術。その前にトヨタ自動車とはどんな会社なのか、見ていきましょう。
トヨタマーク
このトヨタマークは、3つの楕円を左右対称に組み合わせています。楕円が持つふたつの中心点は、ひとつが、お客様の心を、そしてもうひとつがトヨタの心を表しています。そして楕円の輪郭が二つの心をつなぐ世界を表現しています。
トヨタ自動車株式会社は、世界最大手の日本の自動車メーカーです。単一メーカーとしては日本最大で、世界各地に拠点を持つ同時にトヨタグループの中核を占めています。2015年3月期連結売上高27.2兆円は国内首位で、TOPIXCore30の構成銘柄の一つです。
トヨタ自動車は世界最大手の自動車メーカーであり、ダイハツ工業株式会社と日野自動車株式会社を含めたトヨタグループの2014年世界累計販売台数は1023万1000台と、自動車メーカー断トツトップです。トヨタ自動車は、ダイハツ工業と日野自動車の親会社である他、富士重工業(スバル)の筆頭株主でもあり、多くの子会社を持っています。
ではまずは、トヨタの自動運転技術のコンセプトについて見ていきましょう。
自動運転技術のシンボルマーク
Mobility Teammate Concept とは、クルマを操る楽しさと自動運転を両立させ、人とクルマが同じ目的を目指し、ある時は見守り、ある時は助け合う、気持ちが通った仲間の関係を築くというトヨタ独自の自動運転の考え方です。
東京モーターショー2015 Mobility Teammate Concept イメージムービー
トヨタは「交通事故死傷者ゼロ」への貢献のため、1990年代から自動運転技術の開発研究に取り組んでいます。
コンセプトは『Mobility Teammate Concept』で、自動運転技術により、高齢者や体の不自由な人を含む全ての人が、安全、スムーズ、自由に移動できる社会を目指しています。
さて、トヨタの自動運転技術のコンセプトが分かったところで、トヨタの自動運転技術はどのような特徴があるのでしょうか。次はトヨタの技術について見ていきましょう。
自動運転の運転知能は、高精細に周囲の情報をセンシングし、センサーで認識した情報をクルマが判断し、さらにその判断をもとにドライバーや車自身が行動に移します。
認識技術は、道路構造・交通ルール・信号取得、自分の車の位置推定、空間情報や地図との照合による障害物検出等が可能になっています。
自動運転中の走行車両から収集したデータより推定し高精度地図データを生成。複数車両から収集したデータを統合・補正することで位置誤差を解消、リアルタイムにデータを更新するなど、自車が他の車や道路と通信することによって取得・提供した情報を、自動運転に役立てます。
地図自動生成システム・イメージ映像
ドライバーと車が相互に情報を提供し合い、それぞれが協調しあうことにより、より安全な自動運転が可能となります。
上記で見たように、安全に自動運転できるよう、トヨタは様々な技術を開発研究しています。そんなトヨタは技術を少しでもいいものにするため、日々様々な取り組みを行っています。
次はトヨタの取り組みについて見てみましょう。
自動運転の技術を高め安全性を得るために何度も試験走行を行っています。
米国の研究拠点TRINA(Toyota Research Institute North America)周辺での、自動運転技術実験車の走行シーン
東京都内(皇居周辺)での、自動運転技術実験車の走行シーン
Highway Teammate
各地に開発拠点を設け、先進的な技術の研究・開発を推進しています。
Executive Technical Advisor ギル・プラット/ 取締役社長 豊田章男
トヨタ自動車株式会社は、2016年1月に人工知能技術の研究・開発の拠点として、新会「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE,INC.」を、米国カリフォルニア州のシリコンバレーに設立しました。今後5年間で約10億ドルを投入する予定です。
トヨタの自動運転技術が発達し、すぐにでも実現可能のようで実現しないのは、まだまだ様々な問題があるからです。
自動運転技術の問題点を見てみましょう。
自動運転車の根本的な問題として、日本も加盟している『ジュネーブ道路交通条約』又は日本国内の『道路交通法』では、完全な自動運転(運転手が一切関わらない・不要な無人自動運転車)は認められず、運転手がいつでも運転できる態勢で「自動運転装置を監督」している必要があり、自動運転が限定的にしか認められない事があります。
気になるのが自動運転時の責任ですが、基本「運転者が自動運転を監督している」つまり、運転者の責任においてしか自動運転は認められていません。
そのため、現状では事故を起こした場合、手動運転と同様に運転者が「運行管理責任者」として責任を負う事になります。
自動運転ではなくても、車の不具合での事故があれば、メーカーは当然責任を問われます。不具合の原因が自動運転システムにあれば、当然メーカーが責任を問われるのです。そうした事態を回避するため、メーカーとその下請け企業は全て、「自動運転で生じた損害は、ハードウェア、ソフトウェアに欠陥が無い限り搭乗しているユーザーにあり、メーカーが責任を負うものではありません。」と記載するでしょう。そうなれば運転手の責任になってくるのではないでしょうか。
さてここまで、トヨタの自動運転技術について見てきましたがいかがでしたでしょうか。さすが世界自動車メーカーのトップに位置するトヨタ、技術は素晴らしいものがありますね。
ですが、調べてみると技術はどんどん進歩しているのに、自動運転が普及するには法律や補償問題など様々なハードルが立ちふさがっているようです。
きっと自動運転技術が普及すれば、トヨタの目指す死傷者ゼロの未来が可能になるのではないでしょうか。
思い描いていた未来がスグそこまできているようで普及が楽しみですね。
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