2015/11/15
YMOTOHASHI
販売終了してしまったデュアリス、その評価は今どうなったのか？
日産自動車がかつて日本国内で製造・販売していた日産・デュアリス。日本では販売終了してしまっているこのデュアリスは海外では今も販売が続けられ、いまだに高評価を受け続けている。では日本における評価はどのようなものだったのか？調べてみましょう！
日産・デュアリス/キャシュカイ前期型20G FOUR
日産自動車がかつて日本国内で製造・販売していたミドルサイズのクロスオーバーSUV、それが日産「デュアリス」です。2014年3月31日在庫完売に従い、販売を終了されましたが海外では「キャシュカイ(QASHQAI)」という名で販売を続けております。この「キャシュカイ」は海外での評価が非常に高くフルモデルチェンジ等も頻繁に行われております。
コンセプトを「スマート&コンパクトクルーザー」として、ヨーロッパの拠点を中心に開発されたこのミドルサイズのクロスオーバーSUV。実はもともとそのCセグメント車において活躍していたのが「アルメーラ」であったのだが、新型「アルメーラ」の開発が頓挫して代わりに出来上がったのが、この「デュアリス」という経緯を持っております。
日産・アルメーラ（初代）
この欧州戦略車種と位置付けられている「デュアリス」は海外で大きな評価を受け大ヒットを記録、欧州の日産車ラインアップにおいて連続で販売台数No.1を獲得しています。さらには海外向けのマイナーチェンジ・フルモデルチェンジは行われるたびに高評価を受け、各国でカー・オブ・ザ・イヤーなどの賞を多数受賞した輝かしい経歴を持っております。
日産・ジューク日本仕様 16GT FOUR Type V（前期型）
2007年の販売開始から、欧州を中心に累計で200万台以上を販売され海外で評価され続けるこの「デュアリス」、しかし国内では販売台数は伸び悩みクロスオーバーSUVの要素を取り入れて「エクストレイル」により日本国内における「デュアリス」の役目を継がれ、販売中止になります。
そのため、日産の日本におけるSUVラインナップは小型が「ジューク」、中型が「エクストレイル」、大型が「ムラーノ」と3車になりました。
日産・エクストレイル ハイブリッド
日産・ムラーノ
もし日本で再び販売されれば、今の日本のSUV人気に押されて「デュアリス」も売れると思うのですが・・・
２代目デュアリス日産キャシュカイ
海外で高い評価を受けているこの車を日本でも乗りたいという方は割と多く、イギリスから右ハンドル仕様で並行輸入されたものを購入されている方もおります。
エクストレイルよりもコンパクトで扱いやすいサイズになっているため、日本の道路事情においても扱いやすいという評価も受けております。
日産の欧州市場における主力SUVかつ最量販車2代目デュアリス日産キャシュカイは3月23日、英国工場における『キャシュカイ』の生産能力を引き上げると発表しております。まさに絶好調です、評価が高いのも頷けます。
具体的には2017年から2代目デュアリス日産キャシュカイの生産台数を増やすことを目標とし、2200万ポンド（約35億円）を投資して英国日産自動車製造会社 (NMUK) のサンダーランド工場の製造ラインを拡張するようです。
日産・マーチ（4代目）12G前期型
さらには日産自動車の欧州法人は、欧州日産は3月9日、2代目デュアリス日産キャシュカイが日産の欧州最多生産車になった、と発表しております。今年の2月末の時点で239万8134台で今まで一位だった「マーチ」のの236万8704台を上回ったようです。
このように売れ続けるのは間違いなく評価され続けるからでしょう、しかし日本においては販売停止となってしまったこのデュアリス、日本では評価されなかったということなのでしょうか？実際に日本で乗られた方の声を集めて再評価します。
走りに対する評価はどうだったのでしょうか？
デュアリスの走りの評価①
デュアリスのエンジンをかけて走り出すと、まず、エンジンがいいです。上は回りませんが、下はトルク感たっぷり。効率の良さそうなCVTと合わせて、とっても気持ちよく加速できます。決して速くはないんですが、デュアリスの車重からすると考えられないような立派な加速。
デュアリスの走りの評価②
意外と広い横幅ながら取り回しは極めて良好で、これまで所有した車で一番大きいですが、一番運転しやすいです。
札幌の市街地レベルでは、多少の大雪でも全く問題にしないＡＷＤ性能です。もう雪でＪＡＦのお世話になることはなさそうです。
乗り心地の評価はどうだったのでしょうか？
デュアリスの乗り心地の評価①
デュアリスの乗り心地の評価②
良いと思います。シートの座面が広くて好みです。私の体型とは相性が良いらしく、長時間運転でも腰が痛くなりません。（前３車では、２時間運転でかなり辛くなっていました。）
デュアリスの総合評価①
16万kmまで乗った今でも特に買い替えたいという気になりません。すべてのバランスが良く、そのセンスとあわせて欧州で人気があったのも頷けます。どこにも不満がありませんが(燃費以外)これからが維持費がかさむ時期と思い、買い替えを考ています。次は燃費重視で新型のプリウスかな。
デュアリスの総合評価②
一言でまとめれば値段以上の価値を持つデュアリスです。スカイラインよりもスムーズな走りと、旧セドリック以上の質感ある走り。おまけにおしゃれなSUVで快適サンルーフまでついてびっくり２２０万。輸入車ということを考えれば安いイメージで、車体の大きさ、クラスを抜かせば、２５０万円程度でもおかしくないほどの内容をもつクルマです。
デュアリスの総合評価③
このように、高い評価を乗った人からは受けております。燃費性能については低評価をつける方もかなりおられましたが、それ以外は大抵高評価です。しかし、海外で販売だれている現行のキャシュカイは燃費性能も非常に良くなり最もパワフルキャシュカイでも16.7km/Lとなっております。
もしこれが日本でも生産販売されれば、まちがいなく高評価を受けるでしょう。
海外で高評価を受けているこの車を日本でもう一度販売開始したほうがよいと調べれば調べるほど強く感じてしまいました。日産様、どうにかなりませんか！？
