あれ?ブレーキが効かない!そんな時はブレーキのエア抜きをしよう
2016/02/02
アダマス
ブレーキパッドの交換をする際にグリスを塗ります。そのグリスの役割はどういうものなのでしょうか。今回はブレーキパッドに塗布するグリスやグリスを塗布する際の注意点をご紹介したいと思います。グリスの役割とは一体どんなものなのでしょうか。
今回はブレーキパッド交換の際に塗布する鳴き止め防止グリスに関する情報をご紹介するのですが、そもそもブレーキパッドとは何なのでしょうか。
まずは簡単にブレーキパッドが何かをご紹介します。
ブレーキパッドとは、ディスクブレーキを構成する部品の一つで、ブレーキローターをキャリパーにセットされたブレーキパッドで押さえることにより、摩擦による制動が可能になる仕組みです。
ブレーキパッドにはウェアインジケーターがプレートに付いているものがあり、パッドが磨り減って使用限界に近づくと、このウェアインジケーターがブレーキローターを引っ掻くようになっているものもあります。
高級車の一部ではブレーキパッドに電線を埋め込み、使用限界に近づくと電線が磨耗し切断に至るようにしてあり、この断線を検出してパッド磨耗警報を表示するものもあります。
またウェアインジケーターが備えられていないものも存在するため、定期的に目視確認を行うか、別途ウェアインジケーターを取り付ける必要があるものもあり、実に様々です。
ブレーキパッドの使用限界を超えた場合、ブレーキパッド部が脱落もしくは押さえ板の金属地肌がブレーキローターに接触し、破損を招きます。
また、ブレーキパッドは油脂分を吸収する性質を持っていますが、潤滑油などが大量に染みこんだ場合には制動力が低下し使用不能な状態となります。
では、次に鳴き止め防止グリスについてご紹介します。
鳴き止め防止グリスとは一体なんなのでしょうか。
鳴き止め防止グリスは、読んで字のごとく、ベルトや金属部の摩擦によって生じる不快な音を防止する潤滑油のことです。
ブレーキパッドは金属と金属の摩擦が生じるため、それによって生じる不快な音を防止します。
通常、鳴き止め防止グリスはブレーキパッドの外側についているアンチスキールシムという鉄板に塗る物で、ブレーキ時に生じるビビリ音を「鳴き止めのグリス」&「アンチスキールシム」で吸収する(抑える)ためのものです。
つまりはブレーキパッドとアンチスキールシムが別々の動きをしないように、グリスで密着させ、余計な共振音がでないようにしようということで使用されます。
ブレーキは高温になるため、グリスは耐熱性が高く、耐久性の高いのでかなり効果は持続します。
では、ブレーキパッドの鳴き止め防止グリスはいつ使用するのでしょうか。
実際に、ブレーキパッドを交換している動画を見ながら、いつどの部分に使用しているのかを見てみましょう。
ブレーキパッドの交換
ブレーキパッドの交換について、詳しく紹介されている動画でしたが、グリスがいつ使用されていたかわかったでしょうか。
7分辺りでグリスを塗っていましたね。
この鳴き止め防止グリスは、ブレーキパッドの交換時に塗布されることが多いため、一般的には知られていないと思います。
ですが、ブレーキから異音がするなど修理に出す際は、もう一度グリスアップされている場合があります。
では、最後に鳴き止め防止グリスを塗布する際の注意点をいくつかご紹介します。
どのような点に気をつけながら塗布すればいいのでしょうか。
まず気をつけることは、ブレーキパッドの表面には決して塗らないということです。
ブレーキがグリスで滑ってしまい、ブレーキがきかなくなるため、非常に危険です。
もう一つは塗布する量です。
あまりにもたくさん塗ると、キャリパーを戻した際やブレーキを踏んだ際にあふれてしまい、それがブレーキローターはブレーキパッドにつくと非常に危険です。
以上が、ブレーキパッドに鳴き止め防止グリスを塗布する際の注意点でした。
ブレーキパッドに塗布するグリスの量や塗布する面は十分注意してください。
いかがでしたか。
ブレーキパッドの鳴き止め防止グリスの使い方や使用の際の注意点はよくわかったでしょうか。
自分でブレーキパッドを交換したことがない場合は、鳴き止め防止グリスと言われてもわからないでしょう。
しかし、ブレーキパッドを自分で交換してみたいと思っている方はぜひグリスの使用上の注意点などを参考にしてみてください。
ブレーキパーツの交換はくれぐれも慎重に行ってください。
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