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ハイブリッド軽自動車?スズキのSエネチャージに注目してみよう!

「軽自動車で唯一のハイブリッド」というテーマで、2014年に開発したのがスズキのSエネチャージです。これまでのハイブリッドシステムの概念を変える、斬新なメカニズムを採用したSエネチャージは軽自動車の世界に革命をもたらしました。

ハイブリッド軽自動車の第一号は!?

軽自動車で話題となったハイブリッドシステム、Sエネチャージでしたがこれが日本初ではありませんでした。実はその前に、ズズキは軽自動車でハイブリッドシステムを導入していたのです。それがツインです。

初の軽自動車 ハイブリッド

スズキツインは軽自動車ではじめてハイブリッドシステムを採用したクルマです。

スズキツイン(Twin)は、市販軽四輪車初のハイブリッドシステム搭載車と、660ccのガソリンエンジン搭載車の2タイプを設定した、2人乗り軽乗用車である。ハイブリッド車(2002年3月発売)は10・15モードで、リッター当たり34kmの超低燃費を誇る。加速時など、エンジンにかかる大きな負担をモーターアシストにより軽減することで、エンジンが効率よく働くシステムである。

出典:http://www.goo-net.com

国産軽自動車としては最小サイズとなるスズキ・ツイン。ハイブリット車は2003年から製造され、2005年には終了しました。

軽自動車 ハイブリッド バッテリー

軽自動車ではじめてハイブリッドシステムを採用したスズキ・ツインのバッテリー。鉛バッテリーを8個搭載しています。

スズキツインを最後に、軽自動車のハイブリッドカーはしばらく姿を消しましたが、スズキは2014年になって再びワゴンRで採用したのです。

スズキ2度目のハイブリッド軽自動車 ワゴンR

9年の沈黙を破って、再び軽自動車市場にハイブリッドシステムを採用したのがワゴンRのSエネチャージ搭載車でした。Sエネチャージは従来のハイブリッドシステムを見直し、スズキならではの斬新な手法で、より効率的で低価格なシステムに完成されています。

スズキ ワゴンR FZ

ハイブリッド軽自動車

軽自動車に画期的なハイブリッドシステム、Sエネチャージを搭載したワゴンR FZ。

「FZ」には、新開発の低燃費化技術「S-エネチャージ」を搭載。ISG(モーター機能付発電機)とS-エネチャージ車専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、減速時に蓄えた電力で加速時にISGがモーターアシストを行うことで、エンジンの負担を軽減し、加速性能はそのままに、燃料消費を抑制する。

出典:http://www.goo-net.com

スズキが開発した軽自動車用ハイブリッドシステムがSエネチャージです。価格が高くなりがちなハイブリッドシステムを、ISGモーターを開発したことで、大幅なコストダウンを実現しました。

軽自動車用ハイブリッドシステム Sエネチャージの仕組み

軽自動車でハイブリッドシステムを導入するにあたって、燃費の改善はもちろんですが、コストの高騰を抑える必要があります。そこでスズキの軽自動車には、斬新な手法でハイブリッドシステムを完成させました。

ISGモーター

価格を抑えながら、ハイブリッドシステムを軽自動車に採用できた最大のポイントがこのISGモーターです。

S-エネチャージと改良を加えたR06A型エンジンとの組み合わせにより、軽ワゴン(全高1,550mm以上)NO.1のJC08モード走行低燃費32.4km/L(「FZ」2WD)を達成。さらに、ISGのスターターモーター機能により、静かでスムーズなアイドリングストップからのエンジン再始動を実現し、快適性を高めた。

出典:http://www.goo-net.com

スズキの軽自動車に採用したISGモーターは、発電機の機能とモーターの機能を一体化した画期的なシステムです。ベルトを介してクルマを発進させ、直後エンジンも再始動します。オルタネータから置き換えただけのシンプルな構造のため、コストを大幅に抑えることができました。

ハイブリッド軽自動車 ワゴンR FZ

従来のアイドリングストップ車では始動時にスターター音や振動がありましたが、Sエネチャージではモーターの力で発進し、その力でエンジンを再始動するため、音や振動が皆無となりより静寂性が高まりました。

ハイブリッド軽自動車 バッテリー

スズキが独自に開発した軽自動車用ハイブリッドシステム、Sエネチャージに採用されたリチウムイオンバッテリー。

ISGモーターで加速させるため、従来のエネチャージ車と比較して、バッテリーサイズが拡大されています。もちろんこのバッテリーは、アクセルオフやブレーキ時にISGモーターで発電した電気を蓄え、ライトやエアコン、オーディオなど電装品にも電源を供給します。

ワゴンRの改良型エンジン

スズキの新世代エンジン、RA06はSエネチャージに合わせた専用チューンを施しています。ISGモーターで得られたパワーアシストのぶんは、消費する燃料を絞り、低燃費に貢献しています。

このように構造をシンプルにしながら、ハイブリッドならではの低燃費に貢献しているのがSエネチャージの特徴です。

さまざまな車種に広がるハイブリッド 軽自動車

スズキが独自に軽自動車用に開発したハイブリッドシステム、Sエネチャージですが、ワゴンRに採用後、さまざまな車種に応用されるようになりました。

スズキハスラー

ハイブリッド軽自動車①

軽自動車で大ヒットしたライトSUV、ハスラーにもハイブリッドシステムが採用されています。

スズキスペーシア

ハイブリッド軽自動車②

ハイト系ワゴン車の決定版、スペーシアにもSエネチャージを搭載。広大な室内空間だけでなく、ゆとりある走行性能とさらなる低燃費を実現しました。

このように軽自動車の世界にハイブリッドシステムを取り入れたSエネチャージは、さまざまな車種に広がりを見せています。

ハイブリッド 軽自動車 まとめ

維持費の安い軽自動車はやはり車両価格も低価格に抑える必要があります。

そのため軽自動車にハイブリッドを導入するのは難しいことなのですが、
スズキのSエネチャージは燃費も価格も抑えた、
画期的なシステムであることがわかります。

ハイブリッドシステムをより身近にした軽自動車、
今後の発展にも要注目ですね。

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