ミドルクラスセダン、トヨタ プレミオ。その実力と評価とは?!
2015/11/14
日野義之
ハイブリット車という言葉を耳にすることが多くなってきました。ハイブリッド車の中にトヨタのハイブリッドがあります。今回はハイブリッド車が沢山ある中で販売されているトヨタのハイブリッド車に関する特徴、機能そして評価に至るまでの情報を知っていただければなと思います。
トヨタ・プリウス
トヨタのハイブリッド車は、1997年に世界初のハイブリッド車である「プリウス」を誕生させてから今に至るまでに数々の技術が磨き上げられてきました。
今回は、そんな磨き上げられたトヨタ独自のハイブリッド技術とその技術が使われている車に焦点を合わせて見ていこうと思います。
ハイブリッド車とは、電気を使って動くモーターとガソリンを使って動くエンジンの2つの動力を利用して動かす車のことをハイブリッド車と言います。
因みに、「ハイブリッド」は英語で「2つの物をかけあわせる」という意味があります。
トヨタ・プリウス
ハイブリッド車とは、モーターとエンジンの長所を活かして効率よく走ります。日本には色々なハイブリッド車がありますが、今回はトヨタのハイブリッド車に絞ってどのような仕組みのハイブリッド技術が使用されているのかを見ていきたいと思います。
トヨタのハイブリッド車には、「シリーズパラレルハイブリッドシステム」が使用されています。
シリーズパラレルハイブリッドシステムとは、前述のモーターとエンジンの両方を使用して車輪を稼働させると共に、モーター走行をしながら発電をしていくことも可能となっている手法です。
又、走行条件によりますがモーターの方だけでの走行とモーターとガソリンの両方を使用した走行が可能にたっており、低速から力を発揮するモーターと高速から力を発揮するエンジンをそれぞれ制御することにより、あらゆる条件でも適応でき理想的な走りが可能となっております。
シリーズパラレルハイブリッドシステムの特徴
基本的な構造はモーター、エンジン、バッテリー、発電機、動力分割機構、パワーコントロールユニットという6つのパーツで構成されています。
このシステムの特徴は、エンジンの動力を動力分配機構によって、直接車輪の駆動させる動力とモーターやバッテリーへの電力供給の為の動力に二分割されるのが特徴です。
シリーズパラレルハイブリッドシステムには、6つのパーツが有ります。それぞれの役割を見ていきましょう。
①バッテリー・・・トヨタのハイブリッド車に搭載されている高出力ニッケル水素バッテリーは、重量あたりの出力が世界最高レベルで、しかも軽量となっています。さらに、外部電力による充電やバッテリーの交換も不要となっております。
②エンジン・・・従来の1.5L・直列4気筒1NZ-FXEエンジンに代えて、新開発された1.8L・直列4気筒2ZR-FXEエンジンを採用や排気量アップ、クールEGR、電動ウェーターポンプ、排気熱再循環システムなどの新技術を採用する事によって、低燃費、低エミッション、ゆとりの運動性能を実現しました。
③モーター・・・トヨタのハイブリッド車は交流同期モーターを採用しており、このモーターは、低回転から高回転まで強いトルクを効率的に発生させることや、モーターの回転とトルクを自由に制御することもできます。それによって、従来のモデルよりもコンパクトで軽量化することができたのも特徴です。
④動力分割機構・・・ガソリンエンジンの動力を2分割することは前述で述べてある通りですが、分割を効率よくするために遊星歯車機構が採用されております。遊星歯車機構とは、リングギア、ピニオンギヤ、サンギヤ、及びプラネタリキャリヤの四つで構成されている機構のことです。
⑤発電機・・・トヨタのハイブリッド車に採用されている発電機は高回転が可能な交流同期型となっております。低速時に大きな電力を供給し、高出力モーターとエンジンの組み合わせることによって加速が向上します。コイル形状の工夫により小型化・軽量化できたのも特徴です。
⑥パワーコントロールユニット・・・トヨタのハイブリッド車に搭載されているパワーコントロールユニットは、インバーター、可変電圧システム、DC/DCコンバーターの3つで構成されています。
トヨタのハイブリッド車のトヨタ独自の技術を見ていきましたが、トヨタのハイブリッド車には車種がいくつかあります。ハイブリッド車をすべてを説明するのは無理なので今回はその中の2つの車種であるトヨタ・プリウスとトヨタ・アクアを例にとって走行性能を見ていきましょう。
トヨタ・プリウス
トヨタ・プリウスでは、第三世代に搭載されていた高熱効率エンジンにさらなる磨きをかけて、最大熱効率を40%実現するまで進化しました。更にプリウスでは走行モードを選ぶことができ、ノーマルモード、パワーモード、エコモードそして、EVドライブモードの4つがあります。
走行モードスイッチ
画像の上側にある3つのボタンの内、左から2つのボタンが走行モードを変更できるスイッチとなっております。
一番左のボタンではEVモードに変更でき、それ以外の3つのモード(ノーマル・パワー・エコドライブ)は真ん中のドライブモードボタンで変更が可能です。又、変更することにより画像の下側のように切り替わっていきます。
トヨタ・アクア
トヨタ・アクアでは、低重心によるぶれない走りを実現できます。又、エンジンなどの重量物をできるだけ車体の中央に寄せるという工夫をすることにより高度な操縦安定性を実現しています。
低重心による高度な操縦安定性
低重心による高度な操縦安定性により、路面に吸い付くような安心感のある走りと高速走行時などでも安定した走りを実現できます。
トヨタのハイブリッド車には安全機能が搭載されています。今度はそれらのシステムについて見ていきましょう。
この機能は、12個の超音波センサーを利用して周囲の状況を監視し、衝突事故の回避やそのような事故にあった場合の衝突被害の軽減に寄与するシステムとなっております。
12個の超音波センサー
車を車庫に入れる等の場合に障害物が接近してきた場合に、表示とブザーで知らせてくれるクリアランスソナーという機能に加えて、障害物を巻き込む恐れがある場合に知らせてくれる警報機能もあります。
シンプルインテリジェントパーキングアシスト
駐車したいスペースの前で実行することで、該当する駐車スペースを超音波センサーで見つけ出し、駐車をするためのアシスタントを行うシステムです。
どんなに良い機能を紹介されても価格や燃費が気になりますよね。
それでは、他社製の車と比較して見ましょう。
トヨタ・プリウス
[トヨタ・プリウスの価格と燃費]
グレード「Aプレミアム ツーリングセレクション」 2WD : 37.2km/L 3,199,745円
グレード「Aプレミアム」 2WD : 37.2km/L 3,199,745円
グレード「A ツーリングセレクション」 2WD : 37.2km/L 2,926,800円
グレード「A」 2WD : 37.2km/L 2,926,800円
グレード「S ツーリングセレクション」 2WD : 37.2km/L 2,628,327円
グレード「S」 2WD : 37.2km/L 2,628,327円
グレード「E」 2WD : 40.8km/L 2,429,018円
こちらは、マツダ・アクセラのハイブリッドです。
マツダ・アクセラ ハイブリッド
グレード「HYBRID-S L Package」 2WD : 28.0km/L 2,813,400円
グレード「HYBRID-S」 2WD : 30.8km/L 2,586,600円
グレード「HYBRID-C」 2WD : 30.8km/L 2,473,200円
燃費については、トヨタ・プリウスが最高で40.8km/Lで、マツダ・アクセラは最高で30.8km/Lとなってますのでトヨタが勝っていますし、グレードが多いのも魅力です。しかし、値段の方ではマツダ・アクセラが安いです。
機能面では両者ともにかなりのこだわりがありますが、トヨタのハイブリッド車に搭載されている駐車するのをアシストするシンプルインテリジェントパーキングアシストという機能やその他の安全を考えた機能性で購入する決め手となりそうです。
トヨタのハイブリッド車について色々と見ていきましたがやはり実際に購入した人の生の声を聞くのが一番だと思います。次は購入者の評価を見ていきましょう。
トヨタ・プリウス
パワーユニットの性能向上、軽量化の実現、静粛性のよりいっそうの向上などで、ロングドライブがより楽しくなったのが印象的です。高い環境性能を満たしながら、運転する充実感を味合わせてくれるのが、NEWプリウスの素晴らしいところ、ではないでしょうか。家電製品、などと揶揄されがちなハイブリッドカーですが、今度のプリウスは違う!
ついに第4世代モデルが登場し、ますます先進性と低燃費性に磨きをかけていく、世界初のハイブリッドカー、プリウス。そのスタートはこのモデルから。平成9年、1997年に発表されて初代モデルです。もはや化石のような存在ですが、今あらためて乗ってみると、その先進性に驚くばかり。高速道路のロングツーリングも楽しく、こなしてくれました。
トヨタ・アクア
いかがだったでしょうか。気に入った車は見つかりましたでしょうか?
ハイブリッド車と一言で言っても、トヨタのハイブリッド車と他社のハイブリッド車を比べるだけでも違いがあるように、各会社によって特徴があります。人それぞれに個性があるように、各会社のハイブリット車にも個性があります。十人十色ならぬ十車十色ですね。
この記事を機会に他社製のハイブリッド車に乗ってみて自分の車と比べてみるのもいいかもしれません。
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