あなたの愛車はいくらかかる？車検の諸費用についてお教えします

車検の諸費用を見ていく前に、まずは車検についてご説明したいと思います。
一般的に車検と呼ばれているものは正確には「自動車検査登録制度」という制度です。

ミニカー、小型特殊自動車を除いた自動車や排気量が250ccを超える自動二輪車に対して保安基準に適合しているかを確認するため一定期間ごとに検査を行う、また自動車の所有権を公証するために登録するという制度です。

車検は1930年にタクシーやバスの安全性確保を目的に制度化されもので、義務化されたのは1951年、1973年からは軽自動車にも適用されるようになりました。

なお、車検はあくまでも公道を走行する上での必要最低限の保安基準に適合しているかどうかをチェックするだけですので、検査項目に含まれる一部の要素を除けば車両が故障している、または故障している可能性はチェックしません。

また、リコールの修理をしたか、ということも確認しませんので検査で異常がなければ車検を通ります。

車検の概要についてご説明しましたが、ここからは車検の諸費用について詳しく見ていきたいと思います。

車検の諸費用は大きく分けて「車検基本料」と「法定費用」の2つに分類されます。
まずは「車検基本料」についてご説明いたします。

車検諸費用である車検基本料は車検を依頼された業者の利益となる諸費用です。
基本的に24ヶ月点検整備や検査代、代行手数料などが含まれています。

ただし、検査を行なった結果、追加整備が必要となったり、消耗品の交換が必要となった場合は、別途追加料金が必要となります。

どこに車検を頼むかで諸費用が変わってくるのはこの車検基本料に差があるためです。

続いてご紹介する車検諸費用は法定費用です。

車検諸費用の法定費用はその名の通りどこで車検を受けても必ず同じ金額となります。
自陪責保険料・重量税・印紙代が法定費用に含まれます。

・自賠責保険料24ヶ月：26,370円
・重量税：6,600円　(エコカー／5,000円)、　(13年経過車／7,600円)
・印紙代：1,400円

・自賠責保険料24ヶ月：27,840円
・重量税：16,400円　(エコカー／10,000円)、　(13年経過車／20,000円)
・印紙代：1,700円　(3ナンバーは1,800円)

・自賠責保険料24ヶ月：27,840円
・重量税：24.600円　(エコカー／15,000円)、　(13年経過車／30,000円)
・印紙代：1,700円　(3ナンバーは1,800円)

・自賠責保険料24ヶ月：27,840円
・重量税：32.800円　(エコカー／20,000円)、　(13年経過車／40,000円)
・印紙代：1,700円　(3ナンバーは1,800円)

・自賠責保険料24ヶ月：27,840円
・重量税：41,000円　(エコカー／25,000円)、　(13年経過車／50,000円)
・印紙代：1,700円　(3ナンバーは1,800円)

ここまで車検諸費用のうちわけについてご説明いたしましたが、車検諸費用を安く抑えるにはどうすれば良いのでしょうか。

このまとめをここまでお読みいただいた方はもうお分かりだと思いますが、車検諸費用のうち法定費用はどこで車検を行なっても同じ金額がかかります。

ということは車検諸費用を安くするには車検基本料をいかに安くするか、ということになります。

車検を安くする最適な方法は複数の車検業者に見積もりをしてもらうこと。
その中で一番安かった業者にお願いすれば車検諸費用をおさえることができます。

ただ、長い目で見た場合、多少諸費用が高くてもディーラーに車検をお願いするのが安心という声もあります。
長く付き合う車ならディーラーに、そうでなければ安い車検業者に、という使い分けをするも良いのではないでしょうか。

車検にかかる諸費用についてご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。

多くの方が2年に一度は行なう車検。
車検のたびに纏まったお金が必要となってしまいますが、安全に車に乗るためには必要なことです。

人も数年に一度、人間ドッグなどで健康診断を行なうように車にも検査が必要なんです。
健康診断でも必要最低限のチェックだけを行なう人もいれば、オプションで体の隅々までチェックする方もいます。

諸費用の車検基本料が高くなってしまいますが車検のタイミングで愛車の隅々まで検査して悪いところは直してあげる、というのも車にとっては良いのではないでしょうか。