軽自動車の気になる走行距離、気にする走行距離のあれこれについて!
2016/04/09
とっぱらや
自動車に乗るとなると、一番恐ろしいのが交通事故です。まして軽自動車となるとその安全性は・・・。「軽自動車は危険だ、やめとおけ!」と言われたことってありませんか?軽自動車って本当に危険なのでしょうか?今回は普通車と比べた軽自動車の安全性について紹介します。
軽自動車に乗ると何かと安全性能に不安を感じます。事実、事故のニュースを見ているとペチャンコに潰れている軽自動車を見ることがあります。
〔軽自動車の安全性〕交通事故
〔軽自動車の安全性〕交通事故
〔軽自動車の安全性〕交通事故
〔軽自動車の安全性〕交通事故
〔軽自動車の安全性〕交通事故
上の写真をみたら、軽自動車に乗るなんて絶対にやめておこう!って思うかもしれません。
でも、本当に軽自動車だけが安全ではないのでしょうか?普通車は安全なのでしょうか?
1995年度から日本でも自動車アセスメントが開始されるようになり、独立行政法人自動車事故対策機構により、実車衝突試験に基づく車種別衝突安全性評価が行われるようになりました。
国土交通省と独立行政法人「自動車事故対策機構」は、安全対策の一つとして、現在市販されている自動車の安全性能について試験による評価を行い、その結果を「自動車アセスメント」として公表しています。
自動車事故対策機構(NASVA)
「自動車アセスメント」の目的は、自動車ユーザーの安全な車選びをしやすい環境を整えるとともに、自動車メーカーのより安全な自動車の開発を促進することによって、安全な自動車の普及を促進しようとするものです。
乗員及び歩行者の交通事故実態を勘案し、自動車の総合安全性能評価を「☆」から「☆☆☆☆☆」及びその得点を公表しています。
乗員保護性能評価(100点満点)、歩行者保護性能評価(100点満点)及びシートベルトリマインダー評価(8点満点)の合計208点満点で5段階評価しています。
自動車事故対策機構(NASVA)
110.0点未満を「☆」、110.0点以上130.0点未満を「☆☆」、130.0点以上150.0点未満を「☆☆☆」、150.0点以上170.0点未満を「☆☆☆☆」、170点以上を「☆☆☆☆☆」としています。
また、最高評価の「☆☆☆☆☆」の追加条件として、それぞれの衝突試験及び歩行者頭部保護試験においてレベル4以上、後面衝突試験は2012年度からはレベル4以上、並びに歩行者脚部保護試験においてレベル3以上が必要であることとしました。
フルラップ前面衝突試験
運転席と助手席にダミーを乗せた試験車を、時速55kmでコンクリー卜製の障壁(バリア)に正面衝突させます。そのときダミーの頭部、頚部、胸部、下肢部に受けた衝撃や室内の変形をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。
オフセット前面衝突試験
運転席と後部座席にダミーを乗せた試験車を、時速64kmでアルミハニ力ムに運転席側の一部(オーバーラップ率40%)を前面衝突させます。そのときダミーの頭部、頚部、胸部、腹部(後部座席に限る。)、下肢部に受けた衝撃や室内の変形をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。
側面衝突試験
運転席にダミーを乗せた静止状態の試験車の運転席側に、質量950kgの台車を時速55kmで衝突させます。そのときダミーの頭部、胸部、腹部、腰部に受けた衝撃をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。
後面衝突頚部保護性能試験
後面衝突を再現できる試験機を用い、衝突された際に発生する衝撃(速度変化、波形等)をダミーを乗せた運転席又は助手席用シートに与えます。そのときの頚部が受ける衝撃をもとに、頚部保護性能の度合いを4段階で評価しています。
歩行者頭部保護性能試験
自動車が一定の速度で歩行者をはね、歩行者の頭部が自動車のボンネット及びフロントウィンドウ等に衝突したことを想定して、大人及び子供の頭部を模擬したダミー(頭部インパクタ)を試験機からボンネット等に発射させ、頭部インパクタが受ける衝撃を測定し、頭部傷害値(HIC)として評価します。
歩行者脚部保護性能試験
大人の男性の脚部を模擬したダミー(脚部インパクタFLEX-PLI)を衝撃装置により試験車のバンパに向けて時速40kmで発射させ、衝撃点における膝部や脛部の傷害値を計測して、自動車が歩行者に衝突した場合の歩行者の脚部傷害の程度を4段階で評価しています。
運転席以外の座席を対象とし、乗員がシートベルトを装着していない時に、その旨を運転者等に知らせる装置(パッセンジャーシートベルトリマインダー:PSBR)の装備状況を確認し、当該装置の作動要件(警報のタイミング・警報の持続時間・警報の種類及び表示位置等)の確認を行います。
それでは、普通車も含めて安全性能評価試験の結果を見てみましょう。
1位 トヨタ・クラウン ハイブリッド アスリートS
☆☆☆☆☆ 総合評価:189.7点
乗員保護性能評価:91.0 点
歩行者保護性能評価:92.74 点
PSBR評価:6.0 点
2位 スバル・レガシィ アウトバック
☆☆☆☆☆ 総合評価:188.8点
乗員保護性能評価:93.29点
歩行者保護性能評価:89.59点
PSBR評価:6.0点
3位 マツダ・デミオ 13S
☆☆☆☆☆ 総合評価:185.7点
乗員保護性能評価:93.26点
歩行者保護性能評価:88.5点
PSBR評価:4.0点
4位 マツダ・アクセラ HYBRID-S
☆☆☆☆☆ 総合評価:185.1点
乗員保護性能評価:92.9点
歩行者保護性能評価:88.26点
PSBR評価:4.0点
5位 三菱・アウトランダー 24G Safety Package
☆☆☆☆☆ 総合評価:184.6点
乗員保護性能評価:93.17 点
歩行者保護性能評価:85.61 点
PSBR評価:5.9 点
6位以下は軽自動車のみを抜粋します。
19位 ホンダ・N-WGN G・Aパッケージ 〔軽自動車の安全性〕
☆☆☆☆☆ 総合評価:178.8点
乗員保護性能評価:87.35 点
歩行者保護性能評価:85.50 点
PSBR評価:6.0 点
34位 ダイハツ・ムーヴカスタム X SAⅡ/ムーヴ〔軽自動車の安全性〕
☆☆☆☆ 総合評価:165.5点
乗員保護性能評価:79.69点
歩行者保護性能評価:81.84点
PSBR評価:4.0点
40位 日産・デイズ ハイウェイスターX/デイズ 三菱 eKカスタム/eKワゴン
☆☆☆☆ 総合評価:161.8点
乗員保護性能評価:77.84 点
歩行者保護性能評価:80.01 点
PSBR評価:4.0 点
41位 ホンダ・N-ONE G・Lパッケージ〔軽自動車の安全性〕
1位 ホンダ・N-ONE G・Lパッケージ
☆☆☆☆ 総合評価:161.5点
乗員保護性能評価:79.71 点
歩行者保護性能評価:77.83 点
PSBR評価:4.0 点
42位 ダイハツ・タントカスタム X “SA” / タント〔軽自動車の安全性〕
☆☆☆☆ 総合評価:160.5点
乗員保護性能評価:74.97 点
歩行者保護性能評価:81.58 点
PSBR評価:4.0 点
43位 スズキ・ハスラーG マツダ・フレアクロスオーバー〔軽自動車の安全性〕
☆☆☆☆ 総合評価:160.2点
乗員保護性能評価:77.98点
歩行者保護性能評価:82.23点
PSBR評価:0.0点
以下、軽自動車がつづきます。
やはり、軽自動車は普通車と比べて安全性は低いようです。
軽自動車の安全性について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。軽自動車と普通車、大きさも、重量も価格も違いますので、同じ土俵で論じること自体が無意味なのかもしれませんが、軽自動車は普通車に比べて「安全性が低い」と言わざるを得ません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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