コンパクトカー日産 ノートの燃費と気になる実燃費をご紹介します。
2015/09/13
neko.shinohara
2016/04/05 更新
日産ノートには、最新の省燃費技術とスーパーチャージャーを組み合せたDIG-Sと呼ばれるエンジンを搭載するモデルが存在しますが、スーパーチャージャーモデルの走行性能や環境性能は世界屈指です。そんなノートを徹底的に詳しくご紹介したいと思います!!
ノートは日産自動車から販売されている小型ハッチバック車で、現行二代目モデルは2012年9月より発売が開始されました。
日産ノート(左)とノート・メダリスト(右)
また、ティーダのコンセプトを継承する形で、ノートの高級仕様としての立ち位置からノート・メダリストも投入されました。
日産ノート スーパーチャージャー
二代目は初代ノートとティーダを統合する形で開発されたため、先代ノートおよびティーダはBプラットフォームを採用していましたが、軽量化のためプラットフォームが1クラス下のVプラットフォームに変更されました。これにより、約70kgの軽量化に成功しています。なお、軽量化のため、パーキングブレーキも足踏み式からレバー式に変更されました。
また、同時に静的捩り剛性を約10%向上しています。
新型ノートのメカニズムの大きな進歩は、ずばりエンジンにあると言えます。
ガソリンエンジンは、先代モデルから排気量が減らされ、気筒数も4気筒から3気筒となっている。搭載されるエンジンは1.2L 直3のHR12DE型と、同じく1.2L 直3のエンジンをスーパーチャージャーで過給するダウンサイジングエンジンであるHR12DDR型の2種類が用意されています。
また、HR12DDRはスーパーチャージャーを搭載しながら使用燃料はレギュラーという点が特徴です。
日産の環境技術「ピュアドライブ」
上の「DIG-S」がスーパーチャージャー搭載車、下の無印が非搭載車です。
ちなみに、1.2L 直3 DOHCのHR12DE型は最大出力58kW (79PS) /6,000rpm、最大トルク106N·m (10.8kgf·m) /4,400rpmですが、スーパーチャージャーを搭載したHR12DDR型の最大出力は72kW (98PS) /5,600rpm、最大トルクは142N·m (14.5kgf·m) /4,400rpmとなっています。
日本仕様車のガソリンエンジンは、先代モデルから排気量が減らされ、気筒数も4気筒から3気筒と変更になっています。搭載されるエンジンは1.2L 直3のHR12DE型と、同じく1.2L 直3のエンジンをスーパーチャージャーで過給するダウンサイジングエンジンであるHR12DDR型の2種類が用意されています。
ここではスーパーチャージャーを搭載したHR12DDRについて詳しく見ていきましょう。
日産ノート スーパーチャージャー
HR12DDR型はHR12DE型をベースとしつつも、直噴化され、ミラーサイクルが採用されたために、HR12DE型エンジン搭載車よりも燃費性能を向上している。同時にイートン・コーポレーション製のスーパーチャージャーが装備され、電磁クラッチを用いて適宜過給することでミラーサイクル化によるトルクの不足を補い、HR12DE型を上回る出力・トルクを実現しています。
日産ノート スーパーチャージャー
日産ノート スーパーチャージャー
一般的に、ガソリンエンジンがガソリンを燃やして得たエネルギーのうち、走ることに使えるエネルギーは20%程度だとされています。さまざまな技術を投入することで、この20%というエネルギー効率をさらに上げることに成功したのがHR12DDRエンジンです。
では、どのようにしてエネルギー効率を改善したのでしょうか?詳しくは下記をご覧ください。
まず摩擦による損失(フリクションロス)を減らしました。たとえば金属同士で接することがある部品に特殊なコーティングを施したり、ベルトで回転する部品のベルトのテンションを下げることで、約10%も低くなっています。
4ストロークのガソリンエンジンは、吸気行程→圧縮行程→燃焼行程→排気行程というサイクルで働いてエネルギーを生みます。
吸気行程において空気を吸い込みにくいと、無駄が生じて効率が低下します。できるだけ空気を吸い込みやすくするために、HR12DDRには通常のエンジンより長く吸気バルブを開くミラーサイクルを採用したのです。
図をご覧いただくとわかるように、通常の4サイクルエンジンでは吸気バルブが閉鎖してしまう圧縮行程にあっても、ミラーサイクルエンジンの吸気バルブは開いているのです。
熱効率を高めるために、まずエンジンの圧縮比を高めました。ノートに搭載されたHR12DDRエンジンは、スーパーチャージャーを備える過給エンジンとしては非常に高い、12.0という圧縮比を実現しています。
ノート スーパーチャージャーの仕組み
また、燃焼室内に直接燃料を噴射する直噴システムも採用しています。このシステムの利点は、燃料を直接噴射するので、気化熱で燃焼室内の温度が下がることです。温度が下がることはノッキング(異常燃焼)を避けることにつながるので燃焼が安定し、高圧縮比を可能としています。
ただし、スーパーチャージャーはエンジンで駆動するため、使い方によっては効率が悪くなります。そこで、過給が必要な時、不要な時いずれの状態でも少しでも駆動損失を低減し燃費効率を上げるために、スーパーチャージャー自体の効率を上げるのはもちろん、今回バイパスバルブによる過給圧コントロール、ならびに電磁クラッチでの切り離し機構を採用しました。このことにより、スーパーチャージャーでの低燃費と動力性能を両立させたのです。
日産ノート スーパーチャージャー
更に、新型ノートではECO スイッチ採用し、お客様のECOドライブをサポートするシステムを採用しています。このECOコンセプトに合わせ、スイッチONの時はお客様の不要なアクセル踏み込み操作に対してトルクを抑制するよう、スーパーチャージャーの過給をしないようにコントロールしています。
ただ、加速が必要なシーンでは、アクセルペダルを深く踏み込めばスーパーチャージャーによる過給を行います。逆に、ECO スイッチ OFFの場合は、お客様の踏み込みに応じてリニアな過給コントロールを行い、1.5L相当のきびきびした走りを実現しています。
HR12DDRエンジン搭載車はECOモードと日産エコメーターを標準装備。実用燃費の向上をサポートするECOモードは、これまでの発進や加速に加えて車速や走行中の負荷なども検知することで、一定速度の走行や速度を落としてからの加速まで幅広くカバーします。
日産エコメーター:ECOモードをオフ時のメーターとECOスイッチ
さらに、スーパーチャージャーも制御し、ECOモードではアクセルを踏み過ぎてもスーパーチャージャーは作動せず、低燃費に貢献します。また、日産エコメーターのエコドライブインジケーターは、走行中に自然と視野に入る位置に設定されているため、運転を楽しみながら身構えることなくエコドライブができます。
日産ノート スーパーチャージャー ECOメーター作動時
日産ノート スーパーチャージャー エコメーター
01_エコドライブインジケーター 視認性に優れた高輝度グリーンLEDで、エコ度合いを3段階で評価・表示。楽しみながらエコドライブができます。
02_エコペダルガイド アクセルペダル操作を思わせる表示で、ペダル調整をサポートし、燃費向上を促します。
03_エコドライブレポート 運転後はセンターディスプレイとエコドライブインジケーターにより3段階でスコアを表示。ゲーム感覚でエコドライブを楽しめます。
車両情報ディスプレイ 瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離などを表示します。
※エコドライブインジケーターおよびエコドライブレポートは、走行中にエコペダルガイドのエコ領域にいる割合で表示します。
1.ノート MEDALIST
ノートの最上級グレード MEDALISTです。
エマージェンシーブレーキ等の先進安全装備も完備しています。
2.ノート X DIG-S
ノートの最量販グレードです。
こちらもエマージェンシーブレーキ等の先進安全装備も完備しています。
日産ノート スーパーチャージャー 運転席まわり
日産ノート スーパーチャージャー 内装
3.ノート X DIG-S ブランナチュール インテリア
X DIG-Sの特別仕様車で内装に差別化が施されています。
ノート X DIG-S ブランナチュール インテリア 内装
内装色をブランナチュールに変更、専用シート地、専用ドアトリムを採用しています。
4.ノート エアロスタイル
専用エアロパーツを装備したスポーツグレードです。
5.日産ノート NISMO スーパーチャージャー
なんと!! nismoモデルにもスーパーチャージャー搭載モデルがあるんです!!
日産ノート NISMO スーパーチャージャー
お疲れさまでした!
ノートのスーパーチャージャーについての調査結果のご紹介は以上です。
いかがでしたでしょうか。
今回ノートのスーパーチャージャーについて調べさせていただき、人気の理由がよくわかりました。
口コミ評価もたくさん見てみましたが、みなさんおしなべて高評価なのが印象的でした。
ノートは同じクラスのコンパクトカーに比べて先進安全装備が豊富にありますので、そういった面も購入の参考にしていただければと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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