2016/01/20
kaori7
あなたはパンクしたとき、車載ジャッキを使ってタイヤ交換できますか?タイヤ自体の性能向上と道路整備が進み、タイヤのパンクは、昔と比べて少なくなりました。しかし、パンクがなくなったわけではありません。いざというときに備えてジャッキを使ってタイヤ交換をしてみましょう
日常的にタイヤを点検していても、勢いよく段差を乗り越えたときや、釘を踏むなどの、不可抗力によってパンクする可能性は誰にでもあります。万が一を考え、タイヤ交換の手順は覚えておきましょう。
タイヤの交換には、ジャッキなどいくつか専用の工具が必要です。車内に常備し、いつでも使えるようにしておきましょう。
タイヤ交換で重要なのが工具類。より快適な作業が行える為の工具も売っていますが、基本的には、標準車載工具のジャッキやレンチ類で行えます。走行中などの非常事態では、これらを利用することになりますが、どこに積んであるのか理解しましょう。
タイヤ交換に必要な車載工具
通常はトランクの中、スペアタイヤが積んである近辺に収まっているはずです。最近では、より簡素化されていますが、ジャッキ類、レンチ、ドライバー等が見られると思います。
手袋は、専用の厚手のものが理想ですが、軍手でも十分。ちょっとした怪我や、汚れ防止にもなります。
自宅等で夏用タイヤ⇔冬用タイヤの交換等を行う場合は、油圧式のジャッキ、十字レンチ、空気入れ、そしてトルクレンチなどあればかなり快適、安全に作業ができます。
まず、クルマは交通のじゃまにならず、安全に作業できる平らな場所に移動します。
タイヤがパンクしたらタイヤ交換
安全で平らな場所まで移動しましょう。
見通しの悪い道路や高速道路など、危険を伴う状況でパンクなどのタイヤトラブルが発生してしまうことがあります。追突などの事故につながらないよう、トラブルが起きたら減速しながら安全な場所を見つけて停車してください。
ご自身でタイヤを交換する場合は、周囲が十分に安全であることと、平らな場所であることを確認してから作業を始めてください。タイヤ交換ができない、また十分な安全が確保できない場合などは、JAF(日本自動車連盟)などのロードサービスを活用するといった対処を行ってください。
パーキングブレーキをしっかりかけ、エンジンを止めます。
シフトレバーをMT車は「R」か「1速」に、AT車は「P」の位置にします。
ハザードランプを点滅させ、人や荷物をおろし、停止表示板(停止表示灯)を使用し、周囲にクルマのトラブルを知らせましょう。
タイヤ交換
クルマを止めたらセレクトレバーは「P」に
クルマのドアは締めておきましょう。
ジャッキアップは、4つのタイヤで均等に支えている車体を、一時的に不安定にして持ち上げます。突然の強風を受けバランスがくずれることがありますので、ドアはきっちりと締めて作業しましょう。
交換するタイヤと対角の位置にあるタイヤに、外側からタイヤ止めをします。ジャッキアップした車体は不安定な状態になりますので、移動してジャッキが外れてしまうなどの事故を防ぐためです。
タイヤ交換
パンクしたタイヤの対角線上にあるタイヤを、タイヤ止め等で固定します。
ホイールキャップが装着されているクルマは、取り外します。
ホイールキャップはジャッキハンドルやホイールレンチの反対側の平たい部分をホイールとキャップの間に差込みこじればキャップが外れます。一か所をこじっただけでは外せない場合は対角線で数カ所こじりながら外しましょう。外す時には鋭利な面がありますので、ケガには注意しましょう。
タイヤ交換
ジャッキハンドルの平たい部分でホイールキャップを外す。マイナスドライバーでも外せます。
センターキャップの場合は、周囲を観察すると切りかきがあるところがありますので、切りかきにドライバーのマイナスを挿入しこじるとキャップが外れます。
ジャッキアップポイントを確認し、ジャッキをセットします。
ジャッキアップポイント
ボディ下の、ちょっと頑丈になってる部分。ここにジャッキをかけるジャッキアップポイントです
タイヤが地面から離れない程度に軽くジャッキアップします。ホイールナットを緩めるときにタイヤが空転しないようにするためです。
タイヤ交換
ジャッキアップポイントにジャッキをセットし、軽くジャッキアップする。
タイヤ交換
ナットが固くて手では緩まない場合、ホイールナットレンチの上に乗り、体重をかけて緩めましょう。
その後、ナットを緩めます。この時は軽く緩める程度で、ナットをはずさないようにしましょう。
ジャッキアップ時にタイヤが外れてしまう可能性があるためです。
タイヤが完全に地面から離れるまでジャッキアップします。
ナットをはずし、タイヤをはずします。取り外したタイヤは、クルマの下に入れて置くと安全です。万一タイヤ交換中にジャッキが外れても、タイヤを支えるアームなどが地面に直接落下しないようにするため。もちろん交換する人の手や足を挟んだりしないためでもあります。
タイヤ交換
外すタイヤの下に隙間ができる程度までジャッキアップする
タイヤ交換
ホイールナットを外す順番は、もっとも高い位置のナットを最後にすれば外しやすくなります。
タイヤ交換
スペアタイヤを装着します。ボルト穴は一番高いところにあるボルトに合わせると入れやすくなります。
ホイールナットを手で回るところまで締めます。このときタイヤを取り付け方向に揺すりながら締めるのがポイントです。全てのナットの手締めが終わったらボックスレンチで軽くしめます。
ナットは対角線上に締めていくのがポイントです。
この2つのポイントは片側だけが締まりすぎてタイヤが曲がって装着されてしまうのを防ぐためです。
タイヤ交換
不安な場合、緩めたときと同じように、レンチに体重をかけて締めるとよいでしょう。
ジャッキをおろします。ホイールレンチを使用して、対角線にナットを2~3度にわたり増し締めしましょう。
タイヤ止めをはずし、タイヤ交換は終了です。
タイヤ交換について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。タイヤ交換時のナットの締め忘れは、タイヤの脱輪につながり大変危険です。すべてOKと思っても、今一度締め忘れがないかを点検しましょう。
タイヤ交換
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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