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【ついにF1開幕!】マクラーレンホンダのエンジンについて解説!

2015年からホンダがエンジンサプライヤーとしてF1に復帰しました。1992年以来久しぶりにホンダのエンジンがマクラーレンに搭載されマクラーレンホンダとしての参戦です。さて2016年のマクラーレンホンダのエンジンはどうなのでしょうか?詳しく見ていきます!

マクラーレンホンダについて

マクラーレンホンダ・MP4-30

マクラーレンホンダが2015年に投入したF1マシンです。
ホンダがエンジンサプライヤーとしてF1に復帰し、マクラーレンと組んでマクラーレンホンダとして戦いました。

マクラーレンとホンダが初めて組んだのは、ターボエンジン最後の年である1988年でした。その年、ホンダのエンジンを積んだマクラーレンホンダのMP4/4は、16戦中15勝という成績でその他のチームを圧倒し、マクラーレンホンダがコンストラクターズチャンピオンとドライバーズチャンピオンの両方を獲得しました。
その後ホンダのエンジンを搭載したマクラーレンホンダは、1991年まで4年連続でコンストラクターズチャンピオンを獲得するなど、マクラーレンホンダの黄金期となりました。

マクラーレンホンダ・MP4/4

マクラーレンホンダが1988年に投入したF1マシンです。
16戦中15勝という成績は、今なお語り継がれる名機です。

しかし、1992年にはコンストラクターズチャンピオンを逃し、またホンダがF1から撤退することになったためマクラーレンホンダは一旦姿を消すこととなりました。

ところが、2015年にホンダがマクラーレンのエンジンサプライヤーとしてF1に復帰することになり、マクラーレンホンダが23年ぶりに復活することとなったのです。
2016年は、新生マクラーレンホンダの2年目のシーズンとなります。

F1のエンジンについて

F1マシンのパワーユニット

エンジンと回生システムからなるパワーユニットの簡略図です。

F1の駆動力はエンジンだけじゃない?

2013年まではF1マシンはエンジンによって動いていました。
しかし現在、F1のマシンの動力源として駆動力を生み出している装置をパワーユニットと呼びます。
パワーユニットは、エンジン(ICE)と回生システム(ERS)を組み合わせた装置のことで、2014年のレギュレーション改定によって導入されました。

2016年のF1エンジン規格

2016年のエンジンの規格は、2015年と変わらずに
・V型6気筒(バンク角90°・ボア80mm・ストローク53mm)
・総排気量1.6L
・シングルターボ
・最高回転数15,000rpm
となっています。

メルセデス PU106B Hybrid

2015年にMercedes-AMG F1のマシンに搭載されたエンジン(パワーユニット)です。

これまでのF1では、「高いパワーを発生する高回転域をいかに維持するか」が開発の中心に据えられていましたが、こうした制限によって「如何に効率よくエネルギーを使うか」がF1エンジンに求められています。

出典:http://www.honda.co.jp

エンジンのダウンサイジングの波はF1にまで届いているようです。

回生システムって?

回生システムは、市販のハイブリッド車などにも搭載されている、ブレーキ時のタイヤの運動エネルギーを回収してバッテリーに蓄えるMGU-Kと呼ばれる機構のことです。
F1のパワーユニットにおける回生システムではこのMGU-Kに加えて、アクセル全開時のターボの余分な排気エネルギーによってバッテリーを充電するMGU-Hという機構も備えているのが特長です。

回生システムによって蓄えられたエネルギーは、減速後の加速時などにエンジンの出力に上乗せする形で性能を向上させるために使われているため、MGU-Hなどでうまくエネルギーをためることが重要になってきます。

なんとF1マシンのエンジンはたった1.6Lなのですね!またハイブリッドであることも驚きです。

2015年のマクラーレンホンダのパワーユニット

マクラーレンホンダのパワーユニット

青色のコンプレッサーがエンジンのシリンダの間に配置されている様子が見えます。

まずは2015年のマクラーレンホンダRA615Hについて見ていきましょう。
2015年はホンダがF1に復帰した最初の年でした。2015年のマクラーレンホンダのパワーユニットRA615Hは、コンパクトなものでした。
またホンダのエンジンの特徴的なところは、ターボチャージャーのコンプレッサーの位置です。他のエンジンサプライヤーとは異なり、ホンダはコンプレッサーをV字に並んだエンジンのシリンダーの間に配置しています。

Honda F1 パワーユニット 最新映像 / 30sec

2015年のマクラーレンホンダのパワーユニットの映像です。
RA615Hのエンジン音を聞くことができます。

この特徴は、パワーユニットをコンパクトにするための策だったのですが、このことによって前述のMGU-Hが発電するエネルギーが少なくなるなどの問題が起こり、マクラーレンホンダはあまり成績を残すことができませんでした。

2016年のマクラーレンホンダのパワーユニット

F1 2016 Dirty Sound: McLaren-Honda MP4-31 - Love it or Hate it!

2016年のマクラーレンホンダのエンジン音を聞くことができます。

マクラーレンホンダの2016年のパワーユニットRA616Hは、2015年のRA615Hのコンセプトと大きな変更はありません。
しかし2015年に結果が出せなかった原因であるコンプレッサーを含むターボの大きさを大きくし、MGU-Hも改善がなされたようです。

マクラーレンホンダのエンジンは、これからの走行でどんなパワーを見せてくれるのでしょうか?楽しみですね!

終わりに

2016年 マクラーレンホンダ MP4-31

2016年にマクラーレンホンダが投入したF1マシンです。
シャシーなどをマクラーレンが、エンジンなどのパワーユニットをホンダが開発しています。

ここまでマクラーレンホンダとそのエンジンについて見てきましたがいかがでしたか?
去年は思うような結果が出なかったマクラーレンホンダでしたが、今年は一体どんな活躍を見せてくれるのでしょうか?今からF1を見るのが楽しみになってきますね!
マクラーレンホンダの活躍を期待しましょう!

ご覧いただいてありがとうございました!

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