【BMWはオイル交換なしで2万キロくらいは走れる】はウソ?ホント?
2016/02/09
tace
エンジンをスムーズに動かし、守るエンジンオイル。エンジンオイルは、減っていたら注意!と言われれるけれど、入れすぎた場合はどうなるのでしょうか?今回は、エンジンオイルの入れすぎについて調べてみました。エンジンオイルの入れすぎによる影響は?対処法は?
エンジンオイルの入れすぎ
エンジンオイル
エンジンに欠かせないエンジンオイル。教習所でも、エンジンオイルのチェック方法を習いますよね。
でもエンジンオイルって、そもそもどんな役割があるのでしょうか?
エンジンオイルには、以下のような5つの役割があります。
①潤滑
②冷却
③密封
④防汚
⑤防錆
エンジンオイルの入れすぎ
エンジンオイルの役割
エンジンオイルの潤滑油としての機能は、良くご存じかと思います。エンジンの中を、エンジンオイルが巡ることにより、摩擦を減らし、摩耗や焼き付きを軽減させます。
そして、エンジン内部を巡ったエンジンオイルは、高温になるエンジンの熱を吸収し、オイルパンに戻って、また冷やされます。
また、エンジンのシリンダーとピストンは、わずかな隙間があります。この隙間があるために、ピストン運動を維持出来ています。しかし、この隙間からせっかく作られた力が抜けていってしまいます。エンジンオイルは、それを防ぎシリンダー内の気密性を高める役割も担っています。
一方で、エンジンオイルには防汚効果もあります。エンジン内は、摩擦で汚れが出ます。この汚れが一か所集中してしまうことを防ぐ役割も。更に、外気との温度差で結露ができやすいエンジンは、その水分によって錆が発生してしまいます。その錆を防ぐ効果も、エンジンオイルにはあります。
エンジンオイルの適正量は、どこで判断するのでしょうか?それは、『オイルレベルゲージ』を見れば分かるようになっています。
エンジンオイルの入れすぎ
黄色のリングがオイルレベルゲージです。
まず、車を水平な場所に停めて下さい。全てのエンジンオイルが、オイルパンに戻るまで、少し待ってください。
ボンネットを開けて、オイルレベルゲージを探します。オイルレベルゲージは、先端がオレンジや赤など、見付けやすい色をしています。
エンジンオイルの入れすぎ
オイルレベルゲージに付いたオイルを拭き取ります。
そのオイルレベルゲージを引き抜いてください。そして、一度、ウエスなどでオイルを拭き取ります。
エンジンオイルの入れすぎ
元の場所にしっかりと差し込みます。
付着しているオイルを拭き取ったら、もう一度、オイルレベルゲージを元通りにしっかり差し込みます。その後、再び静かに引き抜いてみて下さい。
エンジンオイルの入れすぎ
オイルが適正量か確認して下さい。
オイルレベルゲージの先端部には、オイルレベルを示すFとLの穴、もしくは線が入っています。この目印の間にオイルがあればオッケーです。
エンジンオイルを入れすぎると、どうなるのでしょうか?
エンジンオイルの入れすぎによる悪影響は、次のことが考えられます。
・燃焼室にまでエンジンオイルが入ってしまい、マフラーから白煙が上がる。
・エンジンオイルの入れすぎにより、ピストンとシリンダーからのブローバイガスが増え、エアクリーナーが汚れる。
・オイルたたきにより燃費が悪化する
エンジンオイルの入れすぎ
エンジンオイルの入れすぎで、マフラーから白煙が上がっています。
エンジンオイルの入れすぎは、以上のような不具合を起こす可能性があります。
こうしたエンジンオイルの入れすぎは、どうして起こるのでしょうか?
実は、エンジン停止してから、オイルパンにオイルが戻ってくるまでに、少し時間がかかります。その為、オイル量点検やオイル交換などの際に、オイル量を見誤ってしまうことがあるようです。
では、『少し時間がかかる』とは、具体的にどの位なのでしょうか?
5分程度待てば、だいたいのエンジンオイルがオイルパンに戻ると考えて良さそうですね。しかし、エンジンオイル全量がオイルパンに戻る訳ではありません。
そして、エンジンオイルは『アッパーレベルギリギリまで入れようとしない』ことも、入れすぎを防ぐことに繋がります。
エンジンオイルの入れすぎ
入れすぎたオイルをポンプで上抜き
エンジンオイルを入れすぎた場合には、入れすぎたオイルを抜くしかありません。自分でエンジンオイルを抜く自信の無い方は、やはりプロにお願いした方が良いでしょう。
もし、自分でエンジンオイルを抜きたい場合は、ドレンボルトを外して抜くよりも、オイルゲージの穴からポンプ等で抜き取る方が手軽です。
エンジンオイルの入れすぎについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
エンジンオイルは、少なければ警告灯が点灯しますが、入れすぎた場合は警告灯は点灯しません。もしオイルたたきなどが起こった場合、燃費が極端に悪くなってしまいます。
オイル交換などをした後、少しでもおかしいと思ったら、すぐにチェックしてみて下さい。そして万が一、エンジンオイルの入れすぎだった場合には、オイルを抜いて適正量を保つようにして下さいね!
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