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愛車に合うエンジンオイルは?様々な種類のエンジンオイルをご紹介!

車の心臓部であるエンジンを守り、パワーを引き出すのにかかせないエンジンオイルですが、種類も豊富で自分の車にはどのエンジンオイルが合うのかよく分からないという方もいると思います。そんな方のために今回はエンジンオイルの種類についてご紹介していきたいと思います。

エンジンオイルの役割って?

種類のご紹介の前にまずはエンジンオイルの役割について簡単にご紹介していきます。

エンジンオイル

エンジンオイルとは、エンジンに使用されている潤滑油です。車にとって、エンジンはとても重要な部分で、人間に例えれば「心臓」です。心臓は血液が無いと機能しませんが、エンジンも血液にあたる「エンジンオイル」が無いと全く機能しません。エンジンオイルはエンジン下部に取り付けられている「オイルパン」に入っていて、それを「オイルポンプ」で汲み上げてエンジン各所に送られます。

エンジンオイルが果たす役割のうち、もっとも知られているのが潤滑作用です。エンジンは多くの金属部品から構成されています。それらが組み合わされ、それぞれが回転運動や往復運動を絶えず繰り返すことで、クルマを動かす力を発生させています。しかし、金属同士が直接触れてしまっているのでは、摩擦によってスムーズな動きができません。そこで、摩擦を軽減する役目を担っているのがエンジンオイルなのです。オイルを介することで、エンジンは滑らかな動きを実現しています。

エンジンオイル

この他にも、冷却、防錆、密封、洗浄などの役割があり、どれもとても重要なものです。そんな車にとっては欠かすことの出来ないエンジンオイルですが現在では様々な種類のものがあります。そこで今回はいくつかエンジンオイルの種類をご紹介していきたいと思います。ご自身で選ぶ際の参考にしていただければと思います。

エンジンオイルの種類①:粘度

ではこれからエンジンオイルの種類についてご紹介していきます。たくさん種類があるエンジンオイルの中から自分にあったものを選ぶ際には「粘度(硬さ)」「ベースオイル(種類)」「品質規格」の3つが重要になってきます。

粘度の種類

エンジンオイルには種類によって様々な粘度(硬さ)があります。この硬さは「硬ければいい」とか「柔らかければいい」ということではなく、車種や季節に合った粘度を選ぶことが大事となってきます。

例えば5W-40。左側の5W (低粘度)⇒この数字が小さければ小さいほど低温時に柔らかく、「寒さに強い」「エンジンの始動性がよい」「燃焼効率がいい」など特徴があります。この数字が小さいほど冬向きなエンジンオイルともいえます。

右側の40 (高粘度)⇒この数字が大きければ大きいほど高温時に硬く、「熱に強い」「高速走行、スポーツ走行に適する」「耐摩耗性に優れる」など特徴があります。この数字が大きければ大きいほど夏向きなエンジンオイルともいえます。

また左の数字(低粘度)と右の数字(高粘度)の幅が広いほど、あらゆる季節・走行に対応しているという事になります。

エンジンオイルの種類

粘度にもいろんな種類のものがありますが、自分の車種、スタイル、季節にあったものを選ぶことが大切です。

エンジンオイルの種類②:ベースオイル(種類)

次にベースオイルの種類についてご紹介していきます。ベースオイルには大きく分けて3種類のものがあります。

エンジンオイルの種類:化学合成油

化学合成油

化学的に作られたエンジンオイル。不要な成分がまったく含まれてはいないので、低温時の流動性が非常に良いのが特長。ただコストがかかるため、鉱物油に比べると値段が比較的高めになります。車を大切にしたい方、オイルに高性能を求める方、スポーツ走行をされる方にはオススメ!また冬場の使用も効果的です。

エンジンオイルの種類:部分合成油

部分合成油

化学合成油の高性能と鉱物油なみのコストメリットのバランスを実現した高性能ベースオイル。鉱物油の弱点である、揮発性の高さを化学合成油で補って、性能をアップさせたオイルです。毎日車を使ったり、たびたび高速道路を使用する方にオススメ!

エンジンオイルの種類:鉱物油

鉱物油

現在、最も一般的に普及しているベースオイル。原油を分留させてできた重質油を減圧蒸留して、不要成分や有害成分を取り除いて作られているオイルです。一般の走行(街乗りや通常の高速道路での走行)には、問題なく使用できます。

エンジンオイルの種類③:品質規格

豊富な種類がある中からベストなものを選ぶ際の3つ目のポイントの「品質規格」についてご紹介します。

エンジンオイルの種類

エンジンオイルの品質はAPI(米国石油協会)とILSAC(日米自動車工業会)によって定められています。APIはAmerican Petroleum Institute (アメリカ[API]石油協会)の略称でエンジンオイルの品質を使用条件によって分類しています。APIガソリンエンジン用はSJ→SL→SM→SNの順に、グレードアップしていきます。

エンジンオイルの交換の時期

エンジンオイルの種類について分かったところで、次にエンジンオイルの交換の時期についてご紹介していきたいと思います。

エンジンオイル

エンジンオイルは使えば使うほど汚れるし、性能も劣化していきます。運転していて余り気がつかないかもしれませんが、燃費が悪くなったり、エンジンの力が十分に発揮できなくなったり、エンジン音がうるさくなったりと確実にエンジンに負担をかけています。

交換の時期としては一般的には通常の使用で、1万5,000kmまたは1年毎といわれていますが、エンジンや車種などによって異なりますので、取扱い説明書で確認しておきましょう。また、この距離・期間以内であっても汚れや減りが激しい場合には交換する必要があります。

エンジンオイル

特に、軽自動車やターボ、スーパーチャージャーなど過給器付きのエンジンでは、高回転、高負荷になりやすいことからオイルの管理はより大切です。

エンジンオイルの種類について、まとめ

いかがでしたか?

今回はエンジンオイルの種類についてご紹介してきました。様々な種類がある中から自分にあったものを選ぶ際にポイントとなってくる3つを参考にしていただければと思います。

それでもやっぱり種類が豊富すぎて自信がないという方も多くいると思います。そんな方はディーラーなどに相談して自分の車にぴったりの種類のエンジンオイルを見つけてみてください。

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